ビジネスコミュニケーションと言えば、かつては男性が積極的に学ぶ分野でした。しかし、女性の活躍も後押しされている現代において、女性もビジネスシーンでのコミュニケーション能力が求められています。
とはいえ、時代とともにビジネスシーンで求められるコミュニケーション能力は異なるのが現状です。
そこで、今回はビジネスを加速させるためのコミュニケーション能力として、具体的なポイントを解説していきます。令和ならではのコミュニケーションとは一体何なのか、詳しく見ていきましょう。
令和ならではのコミュニケーションとは
ビジネスシーンにふさわしいコミュニケーションの在り方は時代とともに変化していくものです。実際、昭和時代と平成事態とで比べてみても、前者は「対面」「書面」でのコミュニケーションが主流であったのに対し、平成時代では電話やメールなどでのコミュニケーションが増えていきました。
令和に至っては、チャットやビデオ通話などでのコミュニケーションがメインとなりつつあり、かつてとは大きな違いがあることがわかります。
つまり、令和時代のコミュニケーションとして必要なのは、オンラインでの円滑なやりとりができるか否かといえるでしょう。
令和だからこそ求められるコミュニケーションは何なのかを、今一度見つめ直さなければなりません。
ビジネスコミュニケーションに必要なスキル
ここからは、ビジネスコミュニケーションに必要なスキルをご紹介します。どのようなスキルが必要となるのか、以下から見ていきましょう。
聞くスキル
ビジネスコミュニケーションで必要なスキルとして、まず挙げられるのが「聞くスキル」です。相手の話に耳を傾けるのはもちろんのこと、聞いた内容を正しく理解して、自分の中に落とし込むことが重要とされています。
また、相手が言葉にしていない部分についても、こちら側が適切に察して「きっとこう言いたいのだろう」と想像することも求められています。
相手の発した言葉だけを鵜呑みにするのではなく、ある程度こちら側で事情を理解しようとする努力も必要とされるでしょう。
伝えるスキル
自分の意見を伝えるうえで最も重要となるのが「伝えるスキル」です。コミュニケーションの基本と言っても過言ではないでしょう。
自分の中にある疑問や提案内容をまとめて、適切に伝えられるスキルは、令和で求められている能力の一つです。
実際、近年は「読解力の低さ」「ヒアリング能力の低さ」などがビジネスシーンでも多々見られるようになりました。
コミュニケーションにおいて、伝える能力は必須であるため普段から自分の意見をまとめる癖をつけたり、さまざまな立場・分野の人と話すことを心がけましょう。
質問するスキル
あまり知られていませんが、コミュニケーションでは「質問するスキル」が重要です。
単純に話すだけ、もしくは聞くだけでは相手の話を深堀したり、会話を展開したりすることができません。
適切なタイミングで必要な質問ができるようになると、話を深堀することができるうえに、お互いの認識のズレを防ぎやすくなります。つまり、業務上におけるミスを減らすことにつながるのです。
質問するスキルがないと、適切な質問ができないままお互いに「こうだろう」という認識で仕事を進めてしまいがちです。業務がある程度進んでから、認識に違いがあったことに気が付き、無駄な修正が増えてしまうことも考えられます。
円滑な業務遂行のためにも、質問するスキルは必須であるといえるでしょう。
ビジネスを加速する「令和のコミュニケーション」のポイント
ビジネスを加速させるためにも必要なのがコミュニケーションです。とはいえ、一口に「コミュニケーション」といっても、さまざまな在り方があります。
ここからは、ビジネスを加速する「令和のコミュニケーション」について触れていくため、ぜひ参考にしてみてください。
「感情」に沿ったやりとりを意識する
令和のコミュニケーションのポイントとして、まず挙げられるのが感情に沿ったやりとりを意識することです。
相手の感情を汲んで、その感情に寄り添うようなイメージでやりとりを行ないます。たとえば、相手が忙しそうでストレス過多に見えるようであれば、「最近忙しそうだね」「ここのところストレスたまってるかも」と、一言添えるだけで相手としては自分のことをきちんと見てくれていると感じるものです。
自分を受け入れてもらえたと思ってもらうことで、相手の発言量も増えるため、円滑なコミュニケーションにつながります。
文字では「リアクション機能」を活用する
令和に突入した今、「メインのコミュニケーション手段が文字でのやりとり」といったケースは多いのではないでしょうか。リモートワークが普及した今、チャットやメール等が主流となった現場は少なくありません。
しかし、対面でのコミュニケーションとは異なり、お互いの感情が見えにくかったり、文章の意図が伝わりにくかったりするなど、やりとりの中にはさまざまな弊害が隠れています。
そのため、なるべく自分がどのような感情・気持ちで対応しているのかが相手に伝わるよう、なるべく「リアクション機能」を活用しましょう。
リアクション機能は、絵文字のように自分の文章の中に追加できる場合と、相手のメッセージに対して自分の感情にマッチするマークを付けられる場合とがあります。
使っているコミュニケーションツールによって異なるため、リアクション機能についてきちんと把握しておきましょう。
ちなみに、チャットワークには「リアクション」のボタンから自由に選択できる機能があり、スラックには相手の発言に対して「リアクション」が送れる機能が搭載されています。
LINEにも相手のメッセージに複数のリアクションが送れる機能があるなど、ツールごとに使い方に違いがあるため注意してください。
まとめ
本ページでは、社会人女子に向けてビジネスシーンにふさわしいコミュニケーションについて解説しました。
コミュニケーションは、人間関係の構築だけではなく、業務の円滑化やミスの低減などの面で重要です。
ぜひ、今回ご紹介した内容を参考にしながら、自分のコミュニケーションの在り方を振り返ってみましょう。
そして、実践できるコミュニケーションを普段から取り入れることを意識してみてはいかがでしょうか。
粕谷麻衣
ライター・キャリアコンサルタント。「子育てと仕事を両立したい」「自分らしく働きたい」「自分の好きなことを仕事にしたい」など、今どきの働き方にフォーカスした情報を発信。取材やインタビューを通して、リアルな声を追求していくことが好き。
自身は一児の子どもを持つシングルマザー。ワーキングマザーとしての人生を楽しく謳歌中。