転職は、人生の転機と言っても過言ではなく、判断を誤ると後悔する結果となってしまうことも少なくありません。
とくに、転職が初めての方や、社会人経験が浅い方、ライフスタイルの変化に伴い転職をする方(結婚や出産など)などは、入社先選びの注意点を理解したうえで、転職先を決める必要があります。
そこで、今回は女性が転職に失敗しないためにも、入社先を選ぶうえでの注意ポイントや、確認しておくべき部分をご紹介します。
転職先選びの失敗は意外と多い!
転職先選びの失敗は、想像している以上によくある話です。
女性が「転職先選びで失敗した」と感じる理由としては、以下が挙げられます。
【転職先選びで失敗したと感じる理由】
- 求人内容に記載されていた仕事内容と、実際の仕事内容が異なる
- イメージしていた職場環境ではなかった
- 労働条件が当初の話と違う
- 人間関係が悪く、馴染めない
自分の希望条件や理想にピッタリとマッチする企業を見つけることは難しいものです。しかし、自分のイメージと、実際の職場環境のギャップがあまりにも大きすぎると、毎日のストレスに関わってしまいます。
不満を最小限にして、イキイキと働き始めるためにも、転職の失敗はできる限り避けることが理想です。
転職先を選ぶ際の注意ポイント
転職先を選ぶ際、どのような注意ポイントがあるのでしょうか。
「転職したいけれど、職場選びで失敗するのが不安…」とお悩みの方は、以下を参考にしてみてください。
企業のPRを鵜呑みにしない
転職先を選ぶにあたり、まず注意したいのが企業の自己PRを鵜呑みにしないことです。
求人ページや企業のホームページを見てみると、どのような会社なのかをPR文のようにまとめていることがあります。
「従業員を家族のように思っています」「仕事にも人にも誠実であることがモットーです」など、読んでいる側としては魅力的に感じる内容もあるかもしれません。しかし、こうしたPR内容だけで転職先を決定するのは危険です。あくまでもアピールするための内容であり、内部が本当に魅力的であるということの証明にはならないからです。
「企業のPRが良かったから」という理由だけで選ぶのは避けましょう。
不安点・疑問点はきちんと相談しておく
転職先として決める前に、不安点や疑問点は面接の段階や、入社前にきちんと相談しておきましょう。
女性の場合は「子供が生まれた場合の働き方」「育児中の働き方」など、家族に関わる不安・疑問が生じやすいもの。きっとこの会社は許容してくれるだろう、と一方的な思い込みで転職先を決定してしまうと、想像とのギャップに苦しむかもしれません。
きちんと企業とコミュニケーションを交わし、些細なことも気になる点があれば、入社を決める前に相談してください。
自分の希望が叶う職場かを確認する
仕事内容や勤務時間、福利厚生など、自分の希望が叶う職場であるかは念入りに確認しましょう。
企業によっては、現場の社員と求人内容を作成した社員が異なるケースがあります。現場と求人ページを作成した担当者との認識のズレや、情報共有不足などにより、求人内容に誤りがあるケースも少なくありません。
また、求人を出した当初と、応募した時点とで求人内容が変更となる可能性もあります。
「求人内容として掲載されていたし確認しなくても大丈夫かな」と自己判断で確認を怠ってしまうと、転職の失敗につながるのできちんと自分の希望が叶うのかを確認しましょう。
女性社員の人数や割合を確認する
女性は、転職を検討している会社の女性社員の人数や割合を確認しておくと安心です。
男性だけの職場と比べ、女性の多い職場は出産や子育てに理解がある環境であることが多いからです。
また、女性の多い職場は、女性の意見が挙がりやすい傾向にあり、働きやすいように仕組みや制度作りが進んでいることも多いもの。安心して仕事に向き合える環境が整っていることもあります。
働きやすさを求めるのであれば、転職希望先にどれくらいの女性が働いているのかをチェックしておきましょう。
転職先を選ぶ前に確認しておきたいアレコレ
転職先を選ぶにあたり知っておけなければならないのが、「確認しておくべきこと」です。
現代はインターネットの普及に伴い、企業に関するさまざまな情報が見られるようになりました。
転職前に、どんな企業なのかをチェックしておくことで、入社前のイメージと実際に入社してからのギャップに悩むリスクを減らせます。
ここからは、転職先を選ぶ前に、確認しておきたいものをご紹介します。
企業や代表者のSNS
転職先を選ぶ前に、企業や代表者のSNSをチェックしてみてください。
企業によっては社内の雰囲気を積極的に発信していたり、社員同士の様子が投稿されていたりして、どのような企業なのかがイメージできます。
また、代表者がSNSで情報発信している場合も同様に、投稿内容をチェックしておくことがおすすめです。代表者の考え方や意見などがSNSで読めることもあり、自分の価値観と合致するかを判断できます。
口コミサイト
インターネット上で企業名を検索してみると、その企業の口コミが公開されていることがあります。
既に辞めた社員たちの赤裸々な口コミも多いので、転職先として選ぶか否かを判断するヒントにもできるでしょう。
ただし、単純に悪意のあるユーザーがネガティブな口コミを投稿しているだけのケースもあるので鵜呑みにするのはNG。あくまでも参考となる情報として捉えてください。
ここ数年の業績
企業の安定性をチェックするためにも、ここ数年の業績をチェックすることも忘れないようにしましょう。
企業のホームページのIRページにアクセスすると、業績が公開されていることがあります。安心して長く勤めたいと考えている方は転職を検討している企業の業績を確認して、今後の成長をイメージしてみるといいでしょう。
まとめ
今回は転職を検討している方へ向けて、転職に失敗しないための注意ポイントや、確認すべき部分などについてご紹介しました。
女性はさまざまなライフイベントが生じやすく、そのたびに働き方を変えざるを得ないことも珍しくありません。だからこそ、自分のライフスタイルを重視しながら働ける転職先を探すことが大切です。
ぜひ、本記事を参考にしながら、自分の納得のできる転職先を探してみてはいかがでしょうか。
粕谷麻衣
ライター・キャリアコンサルタント。「子育てと仕事を両立したい」「自分らしく働きたい」「自分の好きなことを仕事にしたい」など、今どきの働き方にフォーカスした情報を発信。取材やインタビューを通して、リアルな声を追求していくことが好き。
自身は一児の子どもを持つシングルマザー。ワーキングマザーとしての人生を楽しく謳歌中。