転職を検討しているものの、「やりたい仕事がない」と悩むケースは少なくありません。
興味のある仕事が見つからなかったり、そもそも自分がどのような仕事をしたいのかが分からなかったりすると、やりたい仕事がないと悩む状態に陥ってしまいます。
そこで、今回はやりたい仕事がないと悩む方に向けて、自分にピッタリの仕事を見つけるためのアクションをご紹介します。
やりたい仕事がないと感じる理由
そもそも、なぜやりたい仕事がないと悩む状態になってしまうのでしょうか。
まずは、やりたい仕事がないと感じる理由について、詳しく見ていきましょう。
自己理解の不足
やりたい仕事がないと感じる理由について、まず挙げられるのが「自己理解の不足」です。
自分に何に興味があり、どのようなことにワクワクするのか、何をしていて楽しいと感じるのかなどを知ることは自己理解につながります。
自己理解が不足していると、自分の思考や興味関心などもよく分からず、やりたい仕事が想像できない状態になってしまうことが少なくありません。
業種や業界の理解不足
やりたい仕事がない理由の一つが、そもそも世の中にどのような業種・業界があるのかを理解できていないことです。
やりたい仕事を探すにあたり、どのような仕事があるのかをどこまで知っているかは重要です。自分にマッチする仕事が存在していても、その仕事を知っていなければ出会うことができません。
業種や業界の理解不足は、やりたい仕事とつながれない原因となってしまい、結果的に「やりたい仕事がない」と悩むこととなってしまうでしょう。
普段の勤務態度が受け身すぎる
普段の勤務態度が受け身すぎると、やりたい仕事が分からなくなってしまう可能性があります。
「依頼された通りにこなしているだけ」「主体的に良い仕事をしようと働きかけていない」といった働き方をしていると、やりがいを感じる業務が見つかりにくいのが難点です。受け身な姿勢はモチベーションや向上心を下げる要因でもあり、悪循環に陥ってしまうこともあります。
やりたい仕事は、普段の業務がヒントになることもあるので、「やりたい仕事がない」と感じたときには勤務態度を振り返ってみるといいでしょう。
人やモノ、コトに出会う・触れる機会が少なすぎる
やりたい仕事が見つからない理由の一つが、人やモノ、コトに出会う・触れる機会が少ないことです。
平日は会社と自宅の往復のみ、週末は家で寝ているだけ、などのような過ごし方が定番となっていると、新しい人との出会いは生まれませんし、新しいモノやコトに触れる機会もなくなってしまいます。
人やモノ、コトとの出会いは、自分でも知らなかった新しい興味・関心を刺激することがあり、「こんな仕事をやってみたい」と感じるヒントにもなります。
やりたい仕事がない方は、今一度自分の普段の生活に目を向けてみてはいかがでしょうか。
やりたい仕事がないときに実践したいアクション
やりたい仕事がないとはいえ、「転職はしたい」「今とは違う仕事がしたい」と考えている方もいらっしゃるでしょう。
ここからは、そのようなやりたい仕事がない方に向けて、実践したいアクションをご紹介します。自分の納得できる仕事と出会うためにも、以下の内容をチェックしてみてください。
キャリアの棚卸しをする
やりたい仕事がないときには、まずはキャリアの棚卸しをしてみましょう。
キャリアの棚卸しとは、自分のキャリアを掘り下げていくことを指します。職務内容やプロセス、成果などを書き出していくのが基本的な手法です。
書き出した内容をもとに、自分がやりたいことが実現できているのか、どのような業務に不満を感じているのかなどを考えます。
また、書き出した内容は、今後のキャリアの方向性をイメージするうえでも活用できます。得たスキルやノウハウがどのような仕事に活かせるのかが分かれば、興味の抱ける仕事を見つけやすくなるでしょう。
自己理解に関する検査ツールを使う
自己理解不足に心当たりがある方におすすめしたいのが、自己理解に関する検査ツールの活用です。
「適職診断検査」「職業ストレス検査」「職業興味検査(VPI)」など、自己理解を深めるためのツールがたくさん存在します。インターネット上で検査が完結するものも多く、気軽に自宅から検査できるのが魅力です。
検査ツールを使うことによって、自分でも気が付かなかった適性や能力などが発見できる場合があります。また、今まで候補に挙がることがなかったような、異業種の仕事が選択肢に挙がることもあるかもしれません。
いろいろな業種・業界の求人を見てみる
いろいろな業界・業種の求人に目を通すことで、「こんな仕事があるんだ、おもしろそう」と、仕事との思わぬ出会いにつながることがあります。
求人を探す際、つい経験のある業種・業界の仕事ばかりに目を向けがちな方は多いもの。しかし、偏った求人情報だけでは目にする求人の数や種類は少なくなってしまい、自分の興味のある求人に出会うチャンスが減ってしまいます。
特定の業種や業界に絞るのではなく、いろいろな業種・業界の求人をチェックしてみましょう。
数年後の自分を想像してみる
やりたい仕事が見つからないときには、数年後の自分を想像してみましょう。
数年後、どのような働き方をしていて、どのような気持ちで仕事に臨んでいるのが理想なのかが分かると、今選びたい仕事が明確になります。
「5年後の自分はリモートワークで自由気ままに働いている」と想像できたら、選ぶべき仕事は、在宅でもできる業種ということになります。
数年後の自分にはどのような働き方を実現していてほしいのか、ぜひ一度想像してみましょう。
過去の体験、経験を思い返してみる
業務に関連するか否かに関わらず、過去の体験や経験を思い返してみましょう。
過去の体験や経験を思い返してみると、自分がワクワクしたことは何だったのか、何をしていて充実した気持ちになったのか、どのようなときに人に評価されたのか、などポジティブなシーンもたくさん挙がってくると思います。
思い返した内容をもとに、「そういえば自分は絵を描くことが長年の趣味だったな。イラスト系やデザイン系、アニメーター系などが向いていそう」と想像しやすくなるでしょう。
イラスト一つとっても、「本の表紙を描く」「フリー素材を作る」「企業の製品に使用する絵を描く」など活躍の場面はたくさんあります。
まずは、過去の体験や経験を思い返しながら、それに通じる要点を見つけていくといいでしょう。
まとめ
やりたい仕事がないという状況は、決して珍しいことではありません。近年は、とくにひと昔前と比べると仕事の選択肢が多く、むしろ悩みやすい部分であるといえます。
しかし、今回ご紹介した通り、積極的にアクションを起こしてみることで、思いがけず自分にマッチする仕事が見つかることも多いものです。
ぜひ、今回ご紹介した内容を参考にしながら、やりたい仕事探しを始めてみてはいかがでしょうか。
粕谷麻衣
ライター・キャリアコンサルタント。「子育てと仕事を両立したい」「自分らしく働きたい」「自分の好きなことを仕事にしたい」など、今どきの働き方にフォーカスした情報を発信。取材やインタビューを通して、リアルな声を追求していくことが好き。
自身は一児の子どもを持つシングルマザー。ワーキングマザーとしての人生を楽しく謳歌中。