履歴書にある「通勤時間」の欄。これを書こうとするとき、「うーん」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?
職場へ向かう大体の通勤時間でいいのか、正確な時間の方がいいのか、そもそも通勤時間を記入する理由とは何なのか……。
そんな悩めるあなたに、履歴書における「通勤時間」の欄の書き方について見ていこうと思います。
1.通勤時間を履歴書に書く理由は「通いやすさ」だけじゃない!
通勤時間というのは、通勤する社員にとって大事な時間。通勤時間が長くなれば長くなるほどストレスを感じます。採用者は、そのストレスがもたらす仕事への影響を考える指標にします。
それに加え、大きな理由がもう一つあります。
遠いところに住んでいると、車通勤にしろ公共交通機関を使うにしろ、高額な交通費が必要になってきます。企業からすれば、同じような能力値の志望者がいたときは「コストのかからない方」を採用したいもの。
それに「会社までの距離が長いから体力的に厳しそう」、「緊急時に出社が難しいのではないか」などのマイナスイメージを持たれてしまうことも少なくないのです!
2.正確な通勤時間の書き方とは?
ポイント1:超基本!通勤時間は「片道」の時間
通勤時間とは、自宅から会社までの片道時間を指します。この片道時間とは公共交通機関を使用している時間だけではなく、家から駅までの徒歩や自転車を使っている時間も含めた時間です。つまり、ドアtoドアで会社まで向かうすべての時間ということです。
ポイント2:5分単位で記入する
ちなみに、書くときは1分単位ではなく、5分単位で記入します。例えば13分の場合は15分、38分の場合は40分と書くなど。パッと見で分かりやすいように記入するようにしましょう。
ポイント3:「交通費を稼ぎたいから」と通勤時間を長く記入するのはNG
社会人にとって、交通費でお金を少しでも多く貰いたいと思うのは当然だとは思います。ですが、先にも書いたように、採用者は通勤時間の短い方を採用したいと思うものです。
そのような故意でなくても、「通勤時間がよくわからないや」「まあ、大体このくらいでいいか」と、曖昧な時間を書くのもやめた方がいいでしょう。記入されている通勤時間と、実際にかかっている通勤時間があまりにも大きく食い違っていると、無用なトラブルの原因になる可能性もあります。
車であれば道路の混み具合や、迂回ルートなどを加味せず、乗り換えアプリやWEBページなどで調べたあくまで「最短時間」を記入するようにしましょう。
ポイント4:交通手段も記入する
通勤時間だけでなく、使用する交通手段も通勤時間の欄に記入しましょう。
ポイント5:交通手段は明確に記入しよう
公共交通機関で通勤するとき、は「正確な交通名」を記入しましょう。
「電車」「バス」と記入するだけではなく、どの路線を使って最寄り駅に着くのか、どの会社のバスを使っていくのかというように、正式名称で記入するようにします。
交通機関を使わない場合も、単に「車」「原付」などと書かないようにし、「自家用車」「原動機付自転車」というように記入しましょう。
3.交通手段別の通勤時間の書き方例
【電車の場合】
通勤時間
JR、地下鉄
約 1時間10分
【車の場合】
通勤時間
自家用車
約 0時間25分
【バイクの場合】
通勤時間
自動二輪
約 0時間15分
【原付の場合】
通勤時間
原動機付き自転車
約 0時間25分
【自転車の場合】
通勤時間
自転車、地下鉄
約 0時間55分
【徒歩の場合】
通勤時間
徒歩
約 0時間20分
(※通勤時間は短いに越したことはないため、自転車で通える方は交通手段を自転車として履歴書に記入した方がいいでしょう。)
4.転居や勤務先候補が複数あり、通勤時間が不明の場合の書き方
引越しの予定があったり、勤務先の候補が複数ある場合、どこまでの通勤時間を書くべきか迷いますよね。その場合は次のように履歴書に記入しましょう。
【転居先が未定の場合】
通勤時間には、現住所から会社までの通勤時間を書きます。
そして、「備考欄」や「その他」の欄に、採用が決まったら転居する予定である旨を記入しましょう。
【転居先が決まっている場合】
通勤時間には、現住所から会社までの通勤時間を書きます。
そして、「備考欄」や「その他」の欄に、新住所とそこから会社までの通勤時間を書きます。
【勤務先候補が複数あり、特に希望の勤務地がない場合】
通勤時間には、「-時間-分」と横線を引いておきましょう。
【勤務先候補が複数あり、希望の勤務地がある場合】
「(最寄りの○○支店に配属の場合) 地下鉄 約 0時間35分」というように、希望の勤務地を添えて、希望勤務地までの時間を記入する
まとめ
いかがでしたか。履歴書の中ではあまり大きくはない「通勤時間」の欄ですが、このように実は担当者は見ているものです。
会社までの通いやすさだけではなく、採用に関わる可否も見ていますので、嘘を書くことなく、しっかり記入しましょう。