フリーのヨガインストラクターになって2年。実家のお寺をはじめ、さまざまな場所でレッスンを行っている朝倉さん。もともと保育士だった彼女が、なぜまったくの異業種であるヨガインストラクターに転身したのか? そのきっかけを中心にお話をお伺いしました。
ポイントは…
- 私のような人を助けたい
- 自分らしい“完璧じゃない”ヨガ
- みんながリラックスできる場を作りたい
心身ともに疲れて、なにかにすがりたかった
大学卒業後、専門学校で保育士資格を取得し、5年ほど前まで保育士として働いていました。仕事自体は楽しくて、子どもから学ぶことも多かったのですが、なかなか自分の理想とする保育ができなくて。
もともと自分の意見をはっきり言えるタイプではなかったので、人間関係にも疲れてしまい、「なんのためにこの仕事をしているんだろう」と行き詰まってしまいました。腰痛を発症したり、胃腸炎になったりと、身体も壊してしまい…。あのときは、とにかくなにかにすがりたい気持ちでした。
軽い気持ちではじめたヨガが生活の中心に
薬で治療をしていたのですが、「根本から体質改善したい」と思い、スポーツクラブに通うことに。そこでやっていたレッスンに軽い気持ちで参加したのが、ヨガとの出会いです。ヨガをはじめてから、身体だけでなく心も元気になるのを感じました。定期的に通うようになってからは、ヨガ中心の生活。“ヨガに行くために仕事をしている”という感じでしたね(笑)。
そのときの先生がとても親近感をもてる人で、“キラキラした”イメージだったヨガがとても身近なものに感じられました。教わっているうちに、「私にもできるかも」と思ったのが、インストラクター養成スクールに通うことに決めたきっかけです。
たくさんの人にヨガを知ってほしくて、はじめての営業
インストラクターをはじめたばかりの頃は、手書きのチラシを作ってカフェに置いてもらったり、市のスポーツセンターに企画書を持っていって、「ヨガのレッスンをさせてください」と交渉したりと、慣れない営業もしました。昔の自分が見たら驚くような行動力(笑)。「私と同じような人を救いたい」と強く思っていたので、1人でも多くの人にヨガというものを知ってほしかったんですよね。このとき、ヨガをはじめて内面も変わったことを実感しました。
最初は1人だった生徒さんが徐々に増えていき、今は1回のレッスンで20人を教えています。