本業をしっかり持ちながら、第二のキャリアを築いていく「パラレルキャリア」。今回は、代々木のホワイトニングサロンを知人と経営しながら、歌手やモデルとしても活躍する熊倉さんに、歌手活動を開始した経緯や若い読者へのメッセージなどを伺いました。
「自立した女性になりたい」と思った大学時代
短大は、英語学科を卒業したのですが、特にやりたいことや叶えたい夢はなかったです。ただ、尊敬する先生が指導する「女性学」には興味がありました。女性が社会でどのようにすれば自立できるかを、その先生から学ぶうちに、自立して働くという意識が芽生えたと思います。
就職活動は、漠然とした憧れから、航空会社など有名企業をまわりましたが、全滅してしまって(笑)。人と話すのが好きで、しっかりとした接客業がしたいという思いもあったので、エステサロンに就職しました。
余裕のなかった新人時代
エステサロンは、体を壊して1年で辞めてしまいました。メンズエステの店舗で働きはじめたのですが、当時メンズエステの店舗はまだ少なく、お客様が集中し、1日100人程度を少人数で担当しました。男性相手だと体力が必要で、朝から晩まで休みなく働いてしまい、最後は腱鞘炎にかかってしまって。今思えば、社会人経験もなく、周りを見る余裕がなかったんですね。
2社目は、航空会社の電話受付の仕事に就きました。特にやりたい仕事ではなかったのですが、名の知れている航空会社への憧れが強かったのだと思います。