働くメンバーの幸福度向上が、仕事の生産性や売上向上につながる
インフルエンサーマーケティングやSNS広告を中心とした支援会社と、広告領域以外で運営する事業会社という二つの側面を併せ持った「SNSマーケティングカンパニー」であるナハトという会社で、人事広報部のハピネス担当として働いています。ハピネス担当は、ナハトで私が担当する唯一無二のポジションです。メンバーの幸福度やエンゲージメントの向上を目的に、社内広報やイベントの企画・実行、キャリアやライフイベントの相談窓口を担当しながら、みんながいきいきと働きながら人生をより豊かに過ごせるように考え、行動しています。
ある調査では、幸福と感じる人ほど、仕事においても生産性や売上増につながっているという結果も出ていることから、社員の幸福度は会社の発展にも直結します。なので、社員の幸福度をあげるのが、私のミッションです。
アルバイト時代は“最高時給”に到達 正社員になって3年で“プロ”の域に

こういった仕事に携わりたいと思った背景を振り返ってみると、小学生の時に住んでいた社宅に知的障がいを持つ同級生がいたので自然と児童福祉に関わりたいという想いが芽生え、保育を学べる大学に進学したことがルーツにあるのかなと思います。今でも定年を迎えたら児童福祉に関わりたいと思っていますが、当時はすぐに仕事にするつもりはなく、大学を卒業したらどこかの会社のOLとして働くのかなと漠然と考えていました。
結果的には、大学3年生の頃からアルバイトをしていた飲食店に、卒業後そのまま就職をすることになったんですが、その理由は“人に惚れた”ことが大きかったからです。働いている人たちが遠慮なく意見をぶつけあい、切磋琢磨し合っているというゴリゴリに熱い飲食店だったのですが、新卒の人事担当だった方から「恵莉子と一緒に働きたい」とアプローチしていただき、「この会社はきっと魅力的な人がたくさんいるんだろうな」と感じたので、そのまま就職しました。
電話1本の応対にも拘っているような会社だったので、ホスピタリティ精神はそこで徹底的に学びましたし、お客様だけでなくスタッフの求めていることを瞬時に察して提供するスキルが身についたと思います。
この会社の面白いところは、アルバイト時代から自分で自分を評価して時給を上げらる制度があったことです。「自分はこれだけ仕事ができるようになったので50円アップさせてください!」と、月例会議でプレゼンするんです。アルバイト時代は当時の最高時給までいきました。
社員になってからも、熱き炎のまま新店舗立ち上げに携わったりと自分が満足いくところまで経験できたので「もっと幅を広げた経験がしたい」という想いから転職を考えました。性格的には一緒に働いている人のサポート、事務方が向いていると思っていたので、バックオフィスに特化して探しました。
信頼できる友人の紹介でナハトへ
転職活動を経て、派遣社員として希望していた事務の仕事に着くことができ、いくつかの会社を経験しましたが、コロナ禍の中、飲食店時代に一緒に働いていた当時の友人から、「うちに来ない?」と声をかけてもらいました。すごく優秀で広告代理店に就職した彼女が、その少し前にナハトに転職していたのですが「バックオフィスを強化したいのでいい人がいたら紹介してほしい」と代表からリクエストがあったようで、私に声をかけてくれたんです。
私と彼女との信頼関係はとても強いので、彼女が紹介してくれるところには間違いないと思いましたし、仲が良いからという理由だけではなく、私の適性とナハトのカルチャーも見た上で紹介してくれているのもわかりました。実際に会社に足を運び、担当の方と話し、社員の目の輝きや仲の良さやカルチャーを見て、その場で入社することを決めました!
社内のキャリアアドバイザーとしての「えりこの部屋」

入社した時は、事務方の中心である管理本部の所属になりました。ちょうど私が70人目の社員で、そこからどんどん会社が大きくなっていく時期でしたが、いつの頃だったかナハトで働くメンバーの悩みを耳にする機会が増え、退職者が少しずつ出始めた時期がありました。「こんなに仲良しな集団且つ急成長の会社なのに、みんなどうして悩みを抱えてしまって、去ることを選択するのだろう・・」という素朴な疑問から徐々に仲間に興味を持ち始め、勝手ながら何かフォローできないかと考え始めたのがハピネス担当への第一歩でした。そこで、当時の上司にこの話を持ち出した翌日には、人事への異動を打診していただき1日考え異動を決心しました!
話始めてから異動までのスピード感と立候補したことが実現する環境に驚いたのを今でも覚えています。笑
そこからは、メンバーの幸福度やエンゲージメントの向上を目的に様々な施策を考え、実行していったのですが、その中の一つとして「えりこの部屋」という取り組みを始めました。ネーミングは完全に「某番組」のマネですが(笑)、この取り組みは全メンバーが私と1対1で、キャリアについてや、今困っていることなど幅広く話をする時間です。働くメンバーにとって上司といった縦や、同部署の同僚などの横の関係ではない、「斜めの関係」だからこそなんでも話せるスペシャリストとして、メンバーの目標や進みたい道に対して向き合っています。また、ナハトは部署が異なると別の会社かのように全く違う業務内容をしているので、適材適所の配属ができているか、個々が高いパフォーマンスを発揮できてるのか常に注視しています。もし現部署で伸び悩んでいる人がいたら、他の選択肢も与えられたらいいなという考えのもと、キャリアアドバイザーという名前をうたっています。「仲間・成長・勝利」が会社が大事にしている想いとしてあるので、社内の活動においても限界を決めたくないですし、それが離職の抑止にもつながると思っています。そのためにも「なんでも言いにおいで」とまずはヒアリングを大事にしています。
実際に、「会社から離れてしまいそうだな」「ちょっと疲れているかな」と感じ、上司や担当本部長と相談して部署異動をしたメンバーが何名かいますが、今も辞めることなくむしろ以前よりも生き生きと働いているように感じます。表情良く働けている姿を見るとやりがいを感じますね。
社内の課題であれば、上司や本部長とのパイプ役になっていますが、プライベートと仕事の両立で悩んでいるという相談が来た時には、私の実体験を伝えることで解決に導いたりもします。私は今30歳ですが、社内の女性では比較的年齢が高いので、その経験値を活かしています。
これまで以上に「女性が抱える漠然とした未来への不安」を解消するため、新たな取り組み「おかえりファイブ」をリリース!!

先日、ライフステージの変化によって女性が抱えてしまう漠然とした未来への不安を解消するための施策「おかえりファイブ」という制度をリリースしました。妊娠や出産を控えた女性が抱えやすいと言われている「将来かかるお金などにまつわる漠然とした不安」「復職後の働く環境をどう整えるか」といった仕事のキャリア上マイナスになりやすいといわれているものを様々な制度の面でサポートすることで、出産後に育児をしながら働く女性メンバーのキャリアをサポートしたいという施策です。
おかえりファイブは主に5つの施策に分かれており、一つ目が、復職時50万円を支給するというもの。会社としては、「ナハトが好きで、またナハトのみんなと働きたいと思ってくれる仲間を大切にしたい」という想いですので、出産によって国から手当金がもらえるものの、生まれたての赤ちゃんのために購入するものは何かと多いので、少しでも家庭の助けになればといったところで支給を決定しました。次に、保育園へ支払う月額保育料の補助です。認可保育園の場合保育料を50%、認可外の場合保育料の75%を会社が負担します。(上限金額あり)金額差の面で認可保育園への入園を希望していても、空きがなくて認可外保育園へ入園するケースもあるかと思います。そこで、ナハトで働きたいと思ってくれている人がお金のことを気にせず働けるようサポートできればなと思い、保育料の補助を行っています。最後に「始業時間の変更」「月10日までリモートワーク」といった、働く時間と場所に関するサポートです。妊娠時に起こる体調面の変化や出産後の育児によってどうしても通勤・オフィスでの就業が難しい場面があると思います。そこで、柔軟な働き方を可能にする制度を整えました。
ナハトで働き続けたいと思ってくれる女性メンバーに対して、手厚いサポートとなる制度だと感じていますが、実はこの制度が生まれたきっかけは、ある日役員から「こんな制度があるとどう?」と、アイデアをいただいたことです。おそらくですが、ちょうどその頃ナハトで出産する初めての女性メンバーが出てきたことが、役員が考える発端になったのかなと思います。人事も、上司も、みんなも初めての体験なので、一人一人と向き合いながらどうしたらいいのかを考えてきました。そのため、リリース後も固定された内容のもと制度を運用するのではなく、体の変化や環境など個人差があるものなので、個人最適でやっていきたいと考えています。
この「個人最適」という考えは会社としてとても大事にしているところで、双方の歩み寄りがすごく大事だと思っているので、就業規則にも社員の意見をすごく柔軟に取り入れているという自負があります。
“刺激”を求めてインプットすれば、全ては自分に還ってくる
私の今後の目標としてはチーフハピネスオフィサー、CHOになりたいと思っています。会社の資源としては「人」が何よりも大切ですし、会社をより発展させていくにも人をどう動かしていくかだと思うので、私もまだまだ未熟ですが、経営層と並んでCHOとしてやっていきたいと思っています。そのためにも現場の声を聞き、場数と経験を踏んでいきたいと考えています。
そして、私が大事にしているワードが「刺激」と「キラキラ」です。自分のキャリアを振り返っても、無駄なことは本当に一個もなく、それぞれの経験や知識、そして人脈など、何かしらが必ず繋がっています。私の中では経験=刺激として捉えているので更なる刺激を求めてインプットし続けていくことで、より深みがでる面白味のある人間になると思っています。取り入れたものは周りに還元できますし、自分も装飾していけることがワクワクします!みんなにもよく「刺激を求めよう!」と伝えてます 笑
私は同時に、周りも輝かせたいという想いもあって。でもキラキラするためには自分がより輝いていなければいけないので、プライベートを充実させたり、周りの人やモノを大切にしたり、感謝の気持ちを伝えたり、ちょっと自然に触れたり、近所付き合いをしたり、掃除をしたりという小さなことの積み重ねで、内面から出てくるキラキラがあると思っています。
私自身も成長を止めることなく、ナハトメンバーの幸福度を上げられるよう、刺激を求め続け、キラキラ輝いていたいと思います。
大学時代卒業後、アルバイト先の飲食店へ入社。その後、派遣社員として数社を経た後、現職の「SNSマーケティングカンパニー」であるナハトに転職。現在は、人事広報部のハピネス担当。
休みの日は、「今日は何をする日」と決めてやりたいことをする。インテリア巡りやお花屋さん巡り、ビーチヨガなど。「でも、8割は誰かと会って昼から飲んでます!」
株式会社ナハト
https://nahato.co.jp/