男性社会での自分の立ち位置を模索し、確かなキャリアを築いてきた竹部美佑さん。迷いから脱却した方法や、若い読者へのメッセージなどを伺いました。
ポイントは……
・男性社会での自分の立ち位置
・ロールモデルの発見
・選択肢を広げる働き方を
手に職を 大学時代は化学の毎日
高校生の時に、先生から言われた「今のご時世、手に職のつく勉強をしたほうがいい」
という言葉を素直に受け入れ、繊維の勉強ができる女子大に進学しました。大学時代は服飾と化学の勉強の毎日でしたね。学生らしい部活動やサークルなどには参加せず、アパレルのアルバイトとバーでのアルバイトで「外の人と接すること」に多くの時間を費やしていました。
バーでのアルバイトで見つめ直した自分のキャリア

就職活動では、繊維関係の大手企業に内定をいただいていたんです。大学時代の勉強を活かしてそのまま進もうと思っていました。
ただ、当時バーでアルバイトをしていたのですが、あるお客さんに、「女性は結婚や出産というライフイベントが会社人人生に大きく関わってくる。キャリアビジョンとライフビジョンに解離のない選択をした方がいい。」とアドバイスをいただく機会がありました。
その頃の私は、結婚して、出産して、それでいて社会人として働き続けたい、という思いがありました。何歳までに実現したいってなんとなく考えていたら、実は自分のためだけに働けるのはとても短い期間なんだと気づきました。なのでその間にキャリアを築いていきたいと思い、大手企業の内定を辞退し、ベンチャー企業を志望することにしました。