シングルマザーにとって、最大の難関と言っても過言ではないのが「仕事と家庭の両立」ではないでしょうか。
1人で家事や育児をこなしながら、仕事にも出なければならないシングルマザーにとって、なるべく家庭と両立しやすい仕事が理想であると思います。しかし、資格や経験など自信を持って提示できるものがない方にとって、選べる仕事は少ないような気がしてしまうもの。
そこで、今回は資格や経験のないシングルマザーでも、家庭と両立しやすく、なおかつ稼げる仕事を10選ご紹介します。
シングルマザーも稼げる!資格も経験もいらない「家庭と両立しやすい仕事」10選
家庭と両立しやすい仕事と言えば、「残業が少ない」「休みを取得しやすい」「平日の日中が勤務時間」などの条件に該当するものでしょう。
上記の条件を満たすような、おすすめの仕事をご紹介します。
コールセンター
コールセンターは、シングルマザーに人気の仕事です。シフト制の場合もありますが、希望が通りやすい職場も多いので、「9時~17時の間で働きたい」といった働き方ができる場合は少なくありません。
また、コールセンターの多くは、同じ業務を複数の従業員で担っていることが多いので、万が一、子どもの病欠や行事で欠勤することになっても、穴を空けにくいといったメリットがあります。
「自分が休むと現場の仕事が回らない」のような状況を避けやすいので、シングルマザーの味方となるでしょう。
家事代行サービス
家事代行サービスは、自分の家事スキルを活かせる仕事であり、特別な経験や資格は必要ありません。
かつては、家事代行サービスと言えば副業のようなイメージがありましたが、近年需要が拡大していることもあり、正社員の求人も非常に多くなっています。
そのため、正社員で働きたいと考えているシングルマザーでも選択肢として挙がりやすいと言えるでしょう。
福祉施設職員
福祉施設職員と言えば、老人ホームでの介護スタッフのイメージがありますが、実際には他にもさまざまな職業があります。資格も経験も不要で従事できる仕事は、以下の通りです。
- 生活支援員(障害者施設・就労施設での自立支援及び生活サポート)
- 支援相談員(福祉施設での相談窓口のような役割)
- 学童指導員(小学生を中心とした放課後の見守りスタッフ)
- 看護助手(看護師のサポート)
いずれも「人のため」になる仕事であり、やりがいも感じられるのが特徴です。
せっかく働くなら誰かの役に立ちたいと考えている方や、やりがいを得られる仕事を理想としている方におすすめです。
娯楽施設スタッフ
娯楽施設スタッフとは、遊園地やアミューズメント施設、テーマパークなどでのお仕事です。勤務場所が娯楽施設中心となるので、土曜日・日曜日も営業日となります。しかし、娯楽施設のスタッフには、土日中心でバイトをしたいといった学生や、本業とは別に収入が欲しいから週末に働きたいといった副業目的のスタッフも多く、土曜日や日曜日、祝日を休みにしやすい傾向にあります。
また、業務内容は受付や施設内の清掃、お客様案内など、マニュアルに沿って進められる仕事が中心なので、経験がなくても覚えやすいのがメリットです。
保育補助
主に保育士のサポートをすることが目的である仕事が「保育補助」です。
園内の掃除や洗濯、室内の片づけのほか、園の行事の準備なども行います。また、子どもと直接触れ合う機会も多く、一緒に遊んだり、寝かしつけたりと保育士に近い業務も多いのが特徴。子どもが好きな方や、育児経験のあるシングルマザーにとって、働きやすい仕事と言えるでしょう。
さらに、保育園は基本的に平日勤務が中心なので、子どもの通う園や学校の休みと合わせやすいといった魅力もあります。
習い事教室スタッフ
英語教室や料理教室、絵画教室など、子ども向け・大人向けを問わず、習い事教室スタッフとして働く選択肢もあります。
習い事先の営業時間にもよりますが、土日休みを設けていることが多かったり、主婦(主夫)向けの教室であったり、平日の昼間のみの営業であることも少なくないので、無理のない働き方ができます。
習い事教室スタッフの主な仕事は、生徒への案内やサポート、新規受付の対応、準備・片づけなどが挙げられます。また、経験を積むことで指導者側として活躍することもできるので、向上心がある方にもピッタリです。
歯科助手
歯科助手は、歯科医師のサポートを行う仕事です。器具の消毒や準備、患者さんの受付や案内のほか、カルテの整理や院内の清掃などを行います。
歯科医院の多くは週末を休診日にしていたり、18時ごろには終了している医院も多く、子育て中のシングルマザーでも働きやすい条件が整っています。また、歯科医院の数が多いといったこともあり、勤務先の選択肢が豊富なので「家から近い場所」に限定して探すこともできます。
軽作業スタッフ
無資格・未経験でも働ける仕事として、定番でもある軽作業スタッフは、やはりシングルマザーにもおすすめできる仕事です。
土日祝日は休みとして設定している場合が多いうえに、残業も少ない職場が中心です。また、従業員が多い職場であれば、急な欠勤でも迷惑をかけにくいといったこともあり、子育て中の主婦(主夫)のほか、シングルマザーも多く働いています。
マンションコンシェルジュ
マンションコンシェルジュとは、マンションのフロントに常駐しているスタッフのことです。
入居者に「行ってらっしゃいませ」「おかえりなさいませ」と挨拶をしたり、ゲストへの対応や取次などを行います。また、場合によっては、クリーニングの手配やタクシーの予約、デリバリーサービスの手配など、要望があれば幅広く対応します。
特別な資格や経験が不要なので、初めてでも安心して働きやすいでしょう。
企業内食堂の調理員
料理が得意な方であれば、企業内食堂の調理員といった選択肢があります。企業が営業している日・時間のみの対応となるので、一般的な飲食店とは異なり土日や祝日は休みが多い傾向にあります。
また、小規模な飲食店や個人経営の飲食店と比べると、将来性が高いので長く働きやすいといった点も魅力です。勤務時間も、企業の定時時間と合わせている場合が多いので、基本的には平日の朝から夕方までとなります。
まとめ
シングルマザーが仕事を探すにあたり、重視するのは「家庭との両立が可能か否か」ではないでしょうか。
子どもを抱えながら、家事も仕事も1人でこなすことは決して簡単なことではありません。だからこそ、仕事選びは慎重に進める必要があります。
今回ご紹介した内容を参考にしながら、ママにとって無理がなく、なおかつ子どもにも負担をかけないような仕事を探してみてはいかがでしょうか。
粕谷麻衣
ライター・キャリアコンサルタント。「子育てと仕事を両立したい」「自分らしく働きたい」「自分の好きなことを仕事にしたい」など、今どきの働き方にフォーカスした情報を発信。取材やインタビューを通して、リアルな声を追求していくことが好き。
自身は一児の子どもを持つシングルマザー。ワーキングマザーとしての人生を楽しく謳歌中。