やればやるほど楽しくなるのが経理の仕事
人生の中で多くの時間を使う事になる「仕事」ですから、やりがいや魅力を感じられなければ長く続けていく事は難しいでしょう。人と接する事の多い接客業やサービス業などの業種と比べるとあまり外部の目に付く事が多くない経理ですが、日々会社内や企業間で動くお金を管理して運営を支える経理職は会社の健全な運営になくてはならない重要なポストと言えます。しかし実際に働くまで中々仕事の楽しさややりがいが見えづらい部署でもあるので、ここで3つのポイントに分けて経理職のやりがいをご紹介します。
専門性が高い仕事なので実力に応じたキャリアアップを見込む事が出来る
経理の業務内容はお金を扱う事が大半を占めており、デリケートな扱いが求められる分野です。そこで働く従業員は皆「会社内の財務専門家」として扱われます。専門家の世界に年齢は関係なく、その仕事をキッチリこなせるかどうかが評価の対象となるのです。仕事を的確にこなす実力と業務上のコミュニケーションを取る能力さえ持っていれば実力に応じて相応に評価される事は、仕事を続ける上で大きな魅力と言えるでしょう。「頼りにされている」「必要とされている」という実感はモチベーションの維持に大変重要で、更に高みを目指そうという向上心の原動力ともなります。キャリアアップの道筋も、日常業務→月次業務→年次業務と分かり易い事も自分の評価を確認しやすいと言えるでしょう。
一般的には月次決算や年次決算がこの仕事の山場と言われており、長時間に渡って数字と向き合う作業が続く事になります。しかし、こうした様々な数字が正確に記載された書面は投資家や取引先にとっても重要な資料であり、作り終えた時の達成感は相応のものです。仕事を覚えて順調にキャリアを積んでいくと、次第にこうした大きなやりがいのある業務にも触れる機会が増えて来ます。経理職は未経験者でも実力次第でステップアップを狙う事の出来る仕事です。
会社の収支バランスを見極める能力が付く
企業の中には営業職や開発部、人事部や製造部など様々セクションが設けられそれぞれのスペシャリスト達が働いています。経理部とはそのスペシャリスト達が会社で動かしたお金「全体」を管理する部署なのです。経理では企業の人件費や製造コストから交通費などの諸費用、営業・販売によって得られた収益までお金の動き全てを数値化して動向を記録しています。このように収支のバランスを全体で見渡す事の出来る経理職では、金銭感覚や業績の良し悪しを判断する能力を身に付ける事が出来ると言えるでしょう。財務の現状を把握している経理部は会社の様々な部署からも頼りにされますし、経営陣が今後の方針を決める為に経理担当者の意見を参考にするなんて事も珍しくありません。「自分が会社を財務面で支えているんだ」という感覚を味わう事は経理の大きなやりがいです。
また、経理の仕事で身に付いたこの財務感覚は私生活での家計にも幅広く応用可能です。無駄を省く事と中長期的な収支バランスを考える事が出来る様になるので、マイカーやマイホームなどの大きな買い物で失敗しにくくなります。日常生活にも直結するお金に関する仕事だからこそ、身に着けておいて損のない能力を修得する事が出来るのもまたこの仕事の魅力です。
身に付けたスキルのレベル次第では経営陣により近いポストでの仕事も狙える
日々の収支を記帳する事以外にも経理の仕事には決算処理や外部への開示資料作成など、会社の経営全体の動きに関わる仕事も数多く存在しています。自分が身に付けたスキルのレベルが高ければ高い程、こうした会社の経営陣により近い仕事を任されるポジションで活躍する事が出来るのもまた経理の魅力です。特に月次決算や年次決算で作成する資料は今までの企業実績を如実に示す指標であり、今後の経営方針にも大きな影響を及ぼすものとなります。「会社がより良い経営状況になる為にとるべきアクション」を常に見据えて日々の業に対して積極的な姿勢で取り組んで行けば、自然と経営陣からの評価が高まり一目置かれる存在となるでしょう。将来的には自分も経営関係の仕事やポジションに就きたいというキャリアプランを持っている人にとって、経理という仕事は夢の礎を築くのに適した職であると言えます。
経理という仕事はスキルがものを言う仕事であり努力した分だけキッチリと評価されやすいので、やればやる程楽しさややりがいが見えてくる職業です。自分のスキルレベルが上がれば上がる程、仕事の内容が会社の首脳陣よりへと明確に変わっていくのが分かるのも経理の面白いポイントと言えます。仕事内容自体にあまり派手さこそありませんが企業の健全な経営を縁の下で支える必要不可欠なポストとして、社内の様々な部署から頼りにされている事が実感出来る仕事です。
