求人募集などで「契約社員募集!」という表記が、最近よく見られるようになってきました。イメージとしては正社員ではなく、期間限定の社員のようですが、果たして派遣社員とは違うのか、正社員とはどんな待遇の差があるのかと疑問に思う人もいるかと思います。
そこで今回は、契約社員とは何か、特に正社員と比較をしながら、説明しています。
契約社員とはどんな社員?
基本的には、契約社員とは、「一定期間限定で雇用契約を結んでいる社員」のことを指します。ですが、その会社ごとにそれぞれ違いがあるので、同じ「契約社員」という名称であっても会社ごとにかなり違いがあるよう。3カ月契約の場合もありますし、半年契約、1年契約などもあります。それぞれ契約期間は違いますが、いずれにしても期間が区切られているのが大きな特徴と言えます。
正社員との違いは何?
雇用期間に差がアリ!
まずは雇用期間に期限があり、正社員の場合はそれがないというのが最も大きな違いです。仮に、契約更新を繰り返して同じように長年勤めている「社員」であっても、正社員は企業の核となる社員と位置付けられているのに対して、契約社員はやや補助的なイメージがあるのは否めません。
正社員と同等の仕事をしている契約社員もいれば、補助的な仕事しかしない契約社員もいるように、与えられる責任はさまざま。例えば、契約社員はアルバイトやパートと同じ扱いという会社もあるのです。
正社員との給料の差もアリ!
仕事をする上で重要な給料。給料面の差としては、月給の額に違いがあるのが一般的で、正社員のほうが高くなります。また、ボーナス面でも差が……。契約社員はボーナスが寸志程度しかでないという場合や、そもそもボーナスが出ないというところもあったりします。そのため、長年勤めても低い給料のままということも少なくありません。
正社員とは役職の差もアリ!
正社員は年数と共に主任→係長→課長というように役職がステップアップしていくのが一般的です。
しかし契約社員は、そうした役職制度には関わらせてもらえず、仮に役職があっても一定レベルまでしかいけないことがほとんど。そのため、一つの会社に長く勤めたとしても、生涯年収が高くなっていかないのです。
派遣社員との差もあるの?
ちなみに、派遣社員と契約社員にも差があります。その大きな「差」とは、「どこに雇われているか」という点です。
派遣社員は派遣会社に雇われているため、派遣先の企業とは雇用契約がありません。あくまで雇い主は派遣会社であり、派遣先からは業務上の指揮命令を受けるだけです。
一方、契約社員は勤務先の企業と雇用契約をしているので、間に会社が入ることがありません。
その点で言えば、契約に基づいて勤務することができるので、派遣社員よりは立場がしっかりしており、正社員よりも「残業が少ない」、「会社に縛られずにいられる」「人事異動が無い」、「仕事の負担が軽い」などのメリットもあります。
まとめ
このように、正社員と契約社員では大きな違いがあることがわかったと思います。待遇面では圧倒的に正社員が良いのですが、契約社員も決してデメリットだけというわけではありません。
もし、契約社員から正社員へのステップアップを考えているのであれば、実際にどれくらい正社員になった実績があるのか、昇級制度などの情報収集を確認してからにしましょう。