助産師になるには?仕事内容や資格・年収など徹底解説!

助産師とはどんな仕事なのか、助産師になるためにはどうしたらいいのか、助産師の安定性や将来性などについて紹介します。
助産師はお産を助けるだけの仕事ではありません。妊娠・出産・育児を行う女性の人生に深く関わり、命の神秘に間近で接する仕事です。

【この記事の目次】

1. 助産師とはどんな仕事?
1-1. 助産師とは?
1-2. 助産師の仕事内容
1-3. 助産師の働いている場所
1-4. 助産師に向いている人・向いてない人
1-5. 助産師の大変なこと

2.助産師・看護師・保険師の比較
2-1. 仕事内容の違い
2-2. 給料の違い
2-3. 仕事の大変さの違い
2-4. 助産師・看護師・保健師のなり方の違い

3.助産師になるためには
3-1. 助産師になるための道のり・ルート
3-2. 最短で助産師になる方法
3-3. 助産師になるために必要な試験と資格
3-4. 主婦から助産師になる方法
3-5. 助産師になるための学費
3-6. 助産師の求人

4.助産師の試験について
4-1. 助産師の試験施行について
4-2. 助産師の試験時間
4-3. 助産師試験の合格基準と難易度

5.助産師の年収・給料について
5-1. 助産師の全体・年齢別・地域別の平均年収
5-2. 助産師で年収700万円を目指すことは可能か?
5-3. 助産師の収入アップ方法

6.助産師の将来性について
6-1. 現状、助産師は安定した仕事なのか
6-2. 今後、助産師は安定した仕事なのか

7.まとめ

助産師とはどんな仕事?

まずは助産師の役割について紹介しますね。医者や看護師とは違った形でお産に関わる仕事です。助産師は赤ちゃんが生まれる時だけでなく、妊娠中から産後まで長期間にわたって看護師や医師とは違った形で寄り添っていきます。

助産師とは?

助産師とは名前の通り、出産を助ける仕事です。かつては産婆と呼ばれ、1948年からは助産婦、そして2002年からは助産師と名称が変わりました。

現在、日本の法律では助産師になれるのは女性のみですが、男性の助産師がいる国もあります。男性の産科医は珍しくないので、今後日本でも男性の助産師も誕生するかもしれませんね。

助産師の仕事内容

助産師の仕事は「保険師助産師看護法」で以下のように定義されています。

‘‘厚生労働大臣の免許を受けて、助産または妊婦、じょく婦若しくは新生児の保健指導を行うことを業とする女子’‘

つまり、妊娠中、分娩、出産後のお母さんと赤ちゃんをケアする仕事です。

■産前の仕事内容
①妊婦健診
妊婦と退治の健康状態のチェックを行います。妊婦のお腹の大きさを測ったり血圧や体重を測ったり胎児の心音やエコーのチェックが主な内容です。

②指導・教育・相談
妊婦の食事や運動面などの生活指導や健康指導を行います。また、出産はどのような流れで行うのか、陣痛や破水が怒った時にどうしたらいいのかを伝えて落ち着いて出産に望めるように説明するのも助産師の役割です。

母親・父親になる心構え産前教育で伝えたり妊婦の相談に乗ったりもします。煙草やお酒が辞められない、出産後の生活に不安があるなどの妊婦が抱える悩みを受け止めます。

特に初めて出産に臨む女性はたくさんの不安を抱えているので、精神面でのサポートも重要です。

■分娩時の仕事内容
分娩時は分娩介助を行います。助産師は医者ではないので会陰切開や帝王切開などいわゆる医療行為は行いませんが、母体と赤ちゃんの状態と把握し、医師と協力し、お産の進行をコントロールします。

母親に呼吸やいきみを誘導したり赤ちゃんの頭を押さえたりして安全でスムーズな出産へと導くのです。

正常な分娩の場合は医師が介入せず、助産師だけで赤ちゃんを取り上げる場合もあります。助産師の仕事と聞いて真っ先思い浮かぶ仕事内容はこれですね。

■出産後の仕事内容
①入院中の母親と赤ちゃんのケア
母親の出産後の体調回復のサポートと赤ちゃんの健康状態のチェックをします。退院後の育児のアドバイスをしたり相談に乗ったりし、母親が安心して育児ができるよう努めていくのも助産師の仕事です。

②育児指導
授乳や沐浴、おむつ替えなどのなどの育児指導を行います。特に初めて出産した母親は不安を抱えている場合が多いので丁寧な指導が必要です。

③退院後のサポート
退院したあとも母子ともに健康なのか、問題を抱えていないのかをチェックしていきます。出産を終えたばかりの女性は「交通事故で全治三カ月の重傷」と例えられるくらい大きなダメージを負っている状態です。赤ちゃんが順調に育っているのかだけでなく、お母さんの回復が問題ないかも見ていかなければなりません。

出産後の1か月検診や往診などで母子の様子を見ていきます。

■その他の仕事内容
直接妊産婦や赤ちゃんに関わるだけが助産師の仕事ではありません。学校などに赴き、若者に性教育や育児、助産師の仕事を教えることもあります。また、助産師養成学校などで後身の助産師を育てるのも大切な仕事です。

助産師の働いている場所

助産師の働いている場所は、平成29年看護関係統計資料集によると病院60.3%、診療所26.8%、助産院5.1%、保健所0.8%、都道府県・市町村2.7%、教育機関3.8%、社会福祉施設・事業所0.2%、その他0.4%となっています。

9割近くの助産師の勤務先は病院または診療所です。助産院を合わせればほとんどの助産師は直接お産に関わる施設にます。病院と診療所の違いは病床数で、助産院はお産を専門に扱う施設です。

少数ですが、保健所や教育機関など、直接赤ちゃんを取り上げるのではなく、相談役や教育、啓蒙といった形でお産に関わる働き方をする助産師もいます。ただし、新卒の助産師の場合、これらの就職口はあまりありません。

助産師に向いている人・向いてない人

■こんな人に助産師は向いています
①命の誕生に立ち会いたい人
助産行為を行い、赤ちゃんを取り上げるのは多くの助産師にとって一番のやりがいを感じる瞬間です。新しい命の誕生に立ち会うのは大きな喜びがあります。女性の人生における重要な場面に深く関われるのが助産師ならではの幸せといえるでしょう。生命の神秘を最前線で感じたい人にって、まさに天職です。

②精神力、体力に自信のある人
お産は妊婦だけでなく、サポートする側にとっても体力勝負です。出産はいつ始まるか分からず、長丁場になることもあります。長時間、集中し続けなければなりません。

③思いやりの気持ち
出産に臨む妊婦はさまざまな不安を抱えています。助産師は妊婦の気持ちに寄り添い、不安を取り除き、安心して出産や育児に臨めるようにサポートを行っていくのです。
ただ妊婦や赤ちゃんの体調をチェックするだけでなく、妊婦の話を聞き、信頼関係を築いていく必要があります。
赤ちゃんだけ取り上げれば仕事終了ではありません。助産師は心のケアや出産・育児の環境を整える手伝いも重要な仕事なのです。

④手に職が欲しい人
助産師は国家資格です。助産師の資格を持っている人は少ないので、お産のプロフェッショナルとして引く手あまたとなっています。結婚や引っ越し、自身の出産・育児などでいったん現場を退いたとしても復帰はしやすいです。

⑤独立・開業をしたい人
新米助産師の就職先は主に病院や診療所ですが、経験や実績など一定の条件をクリアすると独立して助産院を開業することができます。
分娩を行わない助産外来や母乳外来、訪問助産師といった働き方も可能です。キャリアを積めば働く時間や働き方をある程度自分で選ぶこともできますよ。

■こんな人は助産師にあまり向いていません
①規則正しい生活を送りたい人
お産は365日24時間いつ起こるか分かりません。急に産気づいたりトラブルが発生したりする場合も多いです。特に病院に勤務の場合、夜勤はほぼ必須となります。

②精神力、体力に自信がない人
すべてのお産が無事に進むとは限りません。複雑な家庭事情、死産や中絶、壮絶な出産に立ち会わなければならない場合もあります。しかし、それでも仕事は続いていくのです。心身ともにタフであることが求められます。

助産師の大変なこと

助産師はやりがいのある素晴らしい仕事ですが、大変な面もあります。

①お産は365日24時間待ったなし
お産は計画通りに進みません。365日24時間いつ始まるか分かりません。出産予定日はあくまで予定日です。順調そうに見えるお産であっても次の瞬間トラブルが起こる可能性もあります。

助産行為を行う助産師が規則正しい生活を送るのは難しいです。基本はシフト制ですが、お産が長引いたり立て続けに産気づいた妊婦が来院したりするとなかなか帰れない場合もあるでしょう。

助産院を開業した助産師の中にはいつ出産が始まっても対応できるように寝る時はパジャマを着ない人もいるそうです。

②命を預かる重い責任
助産師は母親と赤ちゃんの命を預かる仕事です。そして、出産は命がけです。責任感を持って臨むことが求められます。

また、どんなに手を尽くしても「おめでとうございます」と言えないお産に立ち会わねばならない場面もあるでしょう。さらに出産は医療訴訟の多い分野でもあります。

③世間一般の認知度が低い
助産師は国家資格を持つお産のスペシャリストです。しかし、世間の認知度は高いとはいえません。一般の人は「医者ではないの?看護師さんと同じ?」くらいにしか受け止めていない場合が多いです。

医師よりも信頼をしてもらえなかったり、看護師と区別してもらえなかったりすることも珍しくありません。今後もっと助産師の理解、地位の向上などが進むといいですね。

④女社会
出産に関わる職場は女社会になりやすいです。人間関係に苦労するかもしれません。しかし、同性だからこそ分かり合えたり分かち合えたりするものもあります。

助産師・看護師・保険師の比較

助産師、看護師、保健師にはどんな違いがあるのかについてまとめました。似ている部分もありますが、仕事内容やお給料、大変さなどに違いがあります。お産により携わりたいのならば助産師がおすすめですよ。

仕事内容の違い

助産師は正常分娩の時に医師の指導無しにお産を助け、赤ちゃんをとりあげる「助産行為」が行えます。
一方、看護師は助産行為を行えません。看護師は医師や助産師のサポートとして採血、点滴、帝王切開時の補助、中絶手術の補助などを行います。

助産師として病院に採用された場合、産科中心に働くことになりますが、看護師の場合は外科や内科などに移動する可能性もあるでしょう。看護師としてずっとお産に関わりたいのならば産科専門の診療所や助産院に就職する必要があります。

保健師は妊婦の生活指導や乳児検診などの健康管理などがお産に関係する主な仕事内容です。お産以外では産業保健師、養護教諭、認知症高齢者などの課程のサポートなどが活躍の場になります。

助産師は助産院を開業できますが、看護師や保健師だけでの助産院の開業はできません。

給料の違い

助産師は年収500万円前後
看護師は年収470万円前後
保健師は年収500万円前後
が多いです。

助産師や看護師は夜勤の有無や資格手当などで収入が大きく左右されます。
一般的な傾向として、助産師は看護師よりも給料が多いです。

仕事の大変さの違い

助産師、看護師、保健師はそれぞれ違う種類の仕事の大変さを担っています。

■助産師
助産師は幅広くお産に関わっていく
仕事です。医師の介入を必要としない正常分娩の場合は主体となって赤ちゃんを取り上げる責任感が求められます。生活は不規則になってしまいがちでしょう。

■看護師
看護師は助産行為こそしないものの、命を預かる責任の重さは助産師と一緒です。適切に医師や助産師をサポートし、看護行為を行わなければなりません。勤め先によっては夜勤もあります。

■保健師
保健師は主に指導、教育、相談を担うので、人の心を動かすコミュニケーション能力が必要です。マタニティブルーのデリケートな妊婦さんに接する機会も少なくありません。中には複雑な事情を抱えていて妊娠生活や出産後の生活が危うい人もいます。

直接医療行為や助産行為などは行いませんが、適切なアドバイスを行うために最新の医療知識や行政システムについての理解が求められます。また、就職先は助産師や看護師よりも狭き門です。

日勤がほとんどで土日は休める職場が多くなっています。

助産師・看護師・保健師のなり方の違い

■看護師
看護師は高校卒業の後、看護専門学校や短大、大学の看護学科、看護専門学校などに通い、看護師国家試験に合格する必要があります。

■助産師
助産師は看護系の学校だけでなく助産師養成学校や助産師養成コースで勉強し、
看護師国家試験だけでなく助産師国家試験に合格しなければなりません。

■保健師
保健師も助産師同様に看護系の学校で学び、看護師国家試験に合格したのち、保健師養成学校に1年通い、保健師国家試験に合格する必要があります。

助産師になるためには

助産師になるにはどうしたらいいのかについて説明をします。

助産師になるための道のり・ルート

助産師になるためには次のような2つのルートがスタンダードです。

①高校→看護師専門学校、短大(3年)→看護師国家試験→助産師養成学校(1年)→助産師国家試験→就職
②高校→大学の看護学科(4年)または看護専門学校(4年)→看護師国家資格→(助産師養成学校(1年))→助産師国家試験→就職

3年または4年制の看護師専門学校や大学の看護学科で学んだ場合、看護師の資格を取得した後、助産師養成学校で1年学び、その後助産師国家試験に合格する必要があります。

4年制の学校の中にはカリキュラムに助産師養成が組まれていることもあり、その場合は助産師養成学校に通わなくても助産師国家試験の受験が可能です。

最初から助産師を目指すのならば②のルートを選ぶと効率よく助産師になれますよ。

助産師を目指せる学校は公益社団法人助産師教育協議会に記載されているのでこの中から志望校を選びましょう。

最短で助産師になる方法

助産師になるための最短ルートは2つあります。

①高校卒業後、四年制で助産師養成カリキュラムのある看護専門学校や大学の看護学科で学ぶことです。課程を修了すれば一度に看護師、助産師両方の国家試験の受験資格を得られます。これに両方とも合格すれば晴れて助産師です。ただし、助産師に合格しても看護師に落ちてしまった場合、助産師として認められないので注意してくださいね。
もう1つは高校卒業後、3年制の看護師専門学校や短大に通い、看護師国家試験に合格したのち、助産師養成学校に通うルートです。

どちらも高校卒業後、最短4年で助産師になれますよ。

ただし、後者の場合は看護師の国家試験の勉強をしつつ、養成学校への受験勉強が求められるので少し大変です。助産師養成校はあまり、定員も限られているので競争率が高くなります。

看護師として働いたのちに助産師を目指すのではなく、高校生の時点で助産師を志しているのならば4年制で助産師養成カリキュラムのある学校に通ったほうがいいでしょう。

とはいえ、助産師養成カリキュラムのある4年制の学校に進学したからといって希望する誰もが助産師養成カリキュラムを受けられるとは限りません。助産師養成コースは定員があるので、希望者が多ければ成績次第では選考に漏れてしまう場合もあるでしょう。

助産師になるために必要な試験と資格

助産師になるためには看護師の資格と助産師の資格が必要です。

どちらも国家資格になります。規定のカリキュラムを学び、実習を行わないと受験資格が得られません。通信教育だけで取得は不可能です。

主婦から助産師になる方法

主婦から助産師になる場合はまず、看護師の資格を取りましょう。

看護師の資格を取るためには看護学校に通う必要があります。看護学校は高校卒業者だけでなく社会人や主婦の入学を歓迎しているところが多いです。看護師のカリキュラムだけでなく、助産師のカリキュラムも履修できる学校ならば助産師養成学校に通う必要がありません。

学費が心配ならば奨学金を利用してみましょう。一般的な奨学金加えて無利子の奨学金や卒業後に自治体の定める対象施設において一定期間務めることで変換免除となる看護師専用の奨学金制度もあります。

看護師の資格を取得した後は必要ならば助産師養成学校に通います。学校自体の数が少ないので倍率が高いです。入学試験を頑張ってください。ここで1年間勉強し、試験に受かれば助産師の資格を取得できます。

すでに看護師の資格を取得している場合は最初から助産師養成学校を目指しましょう。キャリア開きすぎて学力に自信がない場合は家庭教師や予備校を利用して受験に備えるといいですよ。

就職先は即戦力が求められる小規模な診療所よりも教育制度の整った規模の大きい病院がおすすめです。

主婦から助産師を目指す場合、看護学校のための試験勉強機関も含めて5年はかかります。入学後はほぼ休みがありません。主婦業との両立は大変です。「絶対に助産師になるんだ!」という強い意志を持ち続けてくださいね。

助産師になるための学費

助産師になるためにはどれくらいの学費が必要なのかをまとめました。学費は学校によってかなり差があります。そして、安ければ安いほど倍率が高くなる傾向があるので、学費の安い学校を狙う人は受験勉強を特にしっかりと行いましょう。

■看護学校
助産師になるためにはまずは看護学校に通い、看護師の資格を取得する必要があります。看護学校は専門学校と大学があり、傾向として専門学校の方が学費は安いです。以下は入学金、授業料、実習日、施設運営費などを含めた費用の目安になります。

公立看護専門学校(3年):0~150万円
私立看護専門学校(3年):200~300万円
公立看護大学(4年):200~300万円
私立看護大学(4年):300~500万円

奨学金制度が充実している学校も多くあります。学費や奨学金の返済が心配ならば卒業後に指定の施設で一定期間働くと返済が免除になる奨学金制度の利用を検討してみましょう。

■助産師養成学校
助産師学校の費用は150万~200万円程度になります。

看護学校同様に奨学金制度が充実しているので必要な人は利用しましょう。住んでいる場所の近くに学校がない場合は寮や下宿の必要があり、その分費用がかさみます。

助産師の求人

助産師の資格を取得したら次は就職先を探します。助産院の求人学校で紹介してもらえるほか、看護系の専門求人や転職サイトに多く掲載されているのでチェックしてみましょう。

【おすすめの転職サイト】
コメディカルドットコム https://www.co-medical.com/mw/
マイナビ看護師 https://kango.mynavi.jp/
e-ナースセンター https://www.nurse-center.net/nccs/
ナースではたらこ https://iryo-de-hatarako.net/

新人助産師はほとんどの場合、産科のある総合病院を選びます。最初は助産師としてではなく、産科以外の部署に普通の看護師として配属されるかもしれません。他の部署での経験はその後、助産師として働く時に役に立ちます。

創業病院の採用面接の際に「産科以外に配属されても大丈夫?」と聞かれた際には前向きに答えるのがおすすめです。

助産師の試験について

助産師の試験はどのようなものなのかについてまとめました。1年に1度きりなので万全の体勢で臨みましょう。

助産師の試験施行について

試験日:2月中旬(2020年は2月13日木曜日)
試験地:北海道、青森県、宮城県、東京都、新潟県、愛知県、石川県、大阪府、広島県、香川県、福岡県、沖縄県
試験科目:基礎助産学、助産診断・技術楽、地域母子保健及び助産管理
合格発表:3月中旬(2020年は3月19日木曜日)

毎年2,000人程度が受験します。

助産師の試験時間

午前中に客観式一般問題40問、客観式状況設定問題15問を75分で解きます。休憩をはさんで午後に客観式一般問題35問、客観式状況設定問題20問を80分で解きます。

前年度の問題や正当は厚生労働省HPにて公開されているのでチェックしてみてくださいね。問題数が多いので時間配分に気を付けましょう。

助産師試験の合格基準と難易度

助産師試験の合格基準は得点率60%です。145点中87点以上をとりましょう。

合格率は新卒者の場合、例年99%台と受験者のほぼ全員が合格しています。ただし、2017年の新卒者の合格率は93.2%と大きく下がったので油断は禁物です。日々の授業、実技、そして試験勉強をしっかりと行い、試験に臨んでくださいね。

既卒の受験者はほとんどいませんが、合格率は55~100%です。

助産師の試験勉強は受験する年度の夏、8月頃から始めます。学校の座学は4月からスタートし、3ヶ月くらいで一通り終わるので後は過去問や模試で実力をつけてく人が多いです。

助産師として働くために必要な看護師の資格の合格率は例年90%前後となっています。狭き門と言うほどではありませんが、看護師試験についてもしっかりと対策を行っていきましょう。

助産師の年収・給料について

厚生労働省賃金統計調査を参考に、助産師のお給料について見てみましょう。

助産師の全体・年齢別・地域別の平均年収

■助産師の平均年収
515万円。手当も含めた平均年収です。

■年齢別の助産師の年収(推定)
新卒の時点ではそれほど収入は良くありませんが、30代、40代と年齢を重ねていくにつれて収入は上がってきます。

年代 年収 月収 ボーナス
20代 240~320万円 17~20万円 65~80万円
30代 350~400万円 23~24万円 90~95万円
40代 400~500万円 25~30万円 105~120万円
50代 500~513万円 30~32万円 120~130万円

■階級別の助産師の年収
助産師は役職が付くと収入が上がります。
主任は推定年収430万円、助産師長は推定年収530万円です。

■地域別の助産師の年収
厚生労働省の都道府県の平均給与比率による助産師の推定平均年収です。
(参考 https://heikinnenshu.jp/iryou/josan.html

助産師の収入が高いのは東京都、大阪府、愛知県です。低いのは沖縄、宮崎、佐賀になります。都心部や人口過密地は収入が良い傾向にあり、反対に過疎が進んでお産が少ない地域では収入が低いです。

都道府県 推定平均年収 都道府県 推定平均年収
北海道 463.5万円 滋賀 515.0万円
青森 437.8万円 京都 515.0万円
岩手 479.0万円 大阪 618.0万円
宮城 515.0万円 兵庫 515.0万円
秋田 422.3万円 奈良 515.0万円
山形 473.8万円 和歌山 463.5万円
福島 463.5万円 鳥取 463.5万円
茨城 515.0万円 島根 463.5万円
栃木 515.0万円 岡山 515.0万円
群馬 515.0万円 広島 515.0万円
埼玉 463.5万円 山口 515.0万円
千葉 515.0万円 徳島 515.0万円
東京 721.0万円 香川 463.5万円
神奈川 566.5万円 愛媛 463.5万円
新潟 463.5万円 高知 463.5万円
富山 463.5万円 福岡 515.0万円
石川 515.0万円 佐賀 412.0万円
福井 515.0万円 長崎 463.5万円
山梨 463.5万円 熊本 463.5万円
長野 515.0万円 大分 463.5万円
岐阜 463.5万円 宮崎 412.0万円
静岡 515.0万円 鹿児島 463.5万円
愛知 566.5万円 沖縄 412.0万円
三重 515.0万円

助産師で年収700万円を目指すことは可能か?

助産師の平均年収は513万円、40代以下ならば400万円台が多いです。このような状況で年収700万円を目指すのは簡単ではありません。明確な目標と努力が求められます。

給与の高い地域の病院に勤務し役職に就く、または助産院を開業し経営を軌道に乗せるなどの方法をとると年収700万円を超えやすくなるでしょう。

助産師の収入アップ方法

助産師が収入を増やすにはいくつかの方法があります。

■独立して助産院を開業する
病院や診療所で勤務している限り、給与額は頭打ちがあります。しかし自分で助産院を開業し、経営することで給与以上の収入を増やす道を開くことが可能です。

もちろん、個人で産院を開業・経営することは楽ではありません。命を預かる仕事なので妊婦や家族との信頼関係作りが大切になります。産院は医療行為ができないので病院と提携することも必要です。

助産院を開業するためにはまずは病院や診療所に務め、経験を積みましょう。

助産師として開業する条件として公益社団法人日本助産師会は開業の条件として、①5年以上の経験があること、②200件以上の分娩を担当していること、③200例以上の妊婦健康診査を行っていること、などを上げています。

助産師のうち、実際に独立し、助産院を開業しているのは全体の約5%に過ぎません。その中でも「ぜひ、この先生に取り上げて欲しい」と人気殺到で多額の利益を出している助産院はほんの一握りです。

■役職に就く、勤続年数を重ねる
主任や助産師長につくと役職手当がプラスされます。
役職が付かなくても勤続年数が重ねるごとに昇給していく場合が多いです。

■夜勤を増やす
夜勤を行うと夜勤手当がプラスされ、収入が増えます。助産師になったばかりでまだ基本給が少ない助産師が一番簡単に収入を上げられる方法です。ただし、体調管理には十分に気を付けてくださいね。

■給与の高い地域や病院で働く
東京都や大阪府、愛知県の病院は他の地方に比べて給与が良い傾向にあります。引っ越しなども視野に入れて良い待遇の病院を探しましょう。新卒で好待遇の職場に就職するのは難しいですが、キャリアを積めば転職の選択肢も増えますよ。腕のいい助産師はどこでも大歓迎です!

助産師の将来性について

日本では少子化が進み、年々出産件数が減っていっています。そんな中、助産師の将来性について見てみましょう。

現状、助産師は安定した仕事なのか

出産数は減少していますが、助産師は現在人手不足です。定年や離職でベテランの助産師が現場を去っていっていますが、毎年新たに誕生する助産師は2,000人ほどしかいません。産科のある病院や助産院などの求人は特に多いです。

今は少子化だけでなく、核家族化も進んでいます。かつて妊婦は周囲に育児や出産の先輩がたくさんいて気軽に相談出来ました。現在ではその役割を助産師が担っています。孤立して不安に苛まれている妊婦や母親たちが助産師を頼っているのです。

拘束時間は長くなってしまいがちですが、収入や雇用は安定している仕事と言えるでしょう。まさに「手に職」ですね!

今後、助産師は安定した仕事なのか

このまま少子化が進み、出産数が減っていくと産科や助産院などの施設も減っていきます。新たに開業する診療所や病院も少なくなっていくでしょう。

しかし将来性はあります!少子化で1人の女性が一生で出産する回数が少なくなっていくからこそ、お産と真剣に向き合いたい、納得のいく妊娠や出産、育児をしていきたいと望む声も大きいのです。

今まで以上に妊婦や家族の話を聞いたり悩みを解決していったりするのが求められていくでしょう。

出産施設は減少傾向にありますが、妊娠中や育児中の家庭を訪ねる訪問助産師の存在も注目を集めています。

今後ますます生き方の多様化が進んでいくでしょう。そんななかで性、避妊、妊娠、出産、育児などを若い人に正しく、そしてポジティブなイメージをもって伝えてくのはこれからの助産師に期待される重要な役割です。

まとめ

助産師は女性の人生に深く関わり、命を預かる責任重大な仕事です。助産師になるためには看護系の学校に通い、国家資格を取得する必要があります。少子化が進んでいますが、納得のいくお産や正しい性教育の需要は高まっているので将来性がある仕事です。

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RUN-WAY編集部

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