リモートワークの拡大が進み、自宅で業務を行っているといった方は珍しくなくなりました。
最近では、転職市場を見てみても、リモートワークを前提として求人を募集している企業も多くなってきています。
しかし、リモートワークは自宅で仕事をすることとなるため、誘惑が多くてなかなか集中できないといった声も少なくありません。
そこで、今回はリモートワークでも集中するための7つの対策をご紹介します。
リモートワークで集中できないときの対策
リモートワークに集中できないときにはどうしたらいいのでしょうか。
さっそく具体的な対策を見ていきましょう。
仕事をするスペースを決める
リモートワークで集中できない方の多くは、「リビングで仕事をしている」「食事をするテーブルで仕事もしている」などの状況である傾向にあります。
仕事をするスペースと、日常生活を送るスペースが同じであると、オンオフの切り替えが難しくなってしまい、心も頭も仕事モードになりにくくなってしまいます。
なるべく、日常生活を送るスペースとは別の場所に仕事用のスペースを確保することがおすすめです。
ワンルームに住んでいるなど、スペースを区切ることが難しい場合には、「仕事をするときのみテーブルを壁に密着させる」など、テーブルの位置を移動したり、仕事をするときの身体の向きが変わるように工夫したりすることで、仕事モードに切り替わりやすくなるでしょう。
着替えやメイクをする
リモートワークで集中するためにも、着替えやメイクは欠かせません。「自宅で仕事だから」と、部屋着やすっぴんのままでは心身がリラックスしすぎてしまいます。
集中して業務に向かうためには、適度な緊張感が必要となるため、着替えやメイクなどの身だしなみを整えることは大切です。
筆者の場合は、着替えやメイクに加えて髪を巻いたり、香水を付けたりすることもあります。やや面倒ではありますが、自分の中のスイッチの切り替えに繋がるため、誰かと会う予定がなくても身だしなみを万全に整えています。
ポモドーロテクニックを使う
どうしてもリモートワークで集中できないときには、ポモドーロテクニックを使ってみましょう。
ポモドーロテクニックとは、25分作業+5分休憩のサイクルで業務を進める時間管理術です。
タイマーをかけると、時間に追われているような感覚になるため、簡単でありながらも効果的なテクニックです。また、いざ業務を始めてみると25分はあっという間であり、こまめに休憩タイムがやってくるような感覚になれます。
スマホのタイマーでも時間管理ができるため、新たに道具を調達する必要もありません。今からでもさっそくできるリモートワーク対策でしょう。
オンライン上で相互監視する
「一人ではやる気が出ない」「誰の目もないからだらけてしまう」などの理由でリモートワークに集中できないときには、オンラインを活用しましょう。
リモートワークで集中できないと悩む方は非常に多いことから、近年は「オンライン作業室」「オンライン自習室」などの名称でお互いに作業中の様子をカメラで映し合うコミュニティが増えています。
とはいえ、必ずしも顔出しする必要はなく、手元のみをカメラで映しているユーザーや、作業画面を共有しているユーザーなども多いです。カメラで作業中の様子を映しておけば、なんとなく人の目が気になってだらけにくくなるのではないでしょうか。
無料で利用できるサービスも多いため、気になる方はチェックしてみてください。
業務に取り掛かるまでのルーティンを決める
手軽に仕事のオンオフを切り替えるための方法として、ルーティンを決めることがおすすめです。
業務がある日は、どのように過ごして、どのような工程を経て仕事を開始するのかを決めておきましょう。ルーティンが固定化されると、自然と心身が仕事モードに切り替わりやすくなり、リモートワークでも集中できるようになるでしょう。
たとえば、「30分の散歩をしたらそのまま業務に入る」「朝ごはんを食べたら仕事に取りかかる」「ニュース番組を9時まで見たら作業に映る」など、簡単なルーティンでOKです。
自分のライフスタイルを振り返り、継続できるルーティンを探してみてください。
仕事スペースのみを明るくする
仕事スペースの周りに誘惑が多い場合や、気が散りやすい方は、部屋を暗くして作業するスペースのみを明るくするといった方法がおすすめです。
部屋を暗くし、デスクのみをスタンドライトなどで照らすと、周りが見えにくくなるため、必然的に自分の作業スペースに意識が向きます。
気が散りにくくなるとともに、集中しやすくなるため、仕事がはかどらないときにはぜひ試してみましょう。
とはいえ、暗い部屋で過ごす時間が長時間化すると、メンタルに不調をきたすことがあります。定期的に外に出て太陽光を浴びるなど、明るい場所で過ごす時間も確保してください。
環境音をかけてみる
リモートワークに集中できないときの対策の一つとして、環境音をかけるといった選択肢があります。
喫茶店やオフィスのざわついた音、キーボードをタイピングする音など、動画サイトにはさまざまな環境音が投稿されています。
静まり返っている部屋ではかえって集中できない場合や、音楽をかけると気が散ってしまう場合でも、環境音であれば作業の邪魔になりにくいでしょう。
自分が集中しやすい環境音を探し、日々の業務のお供にしてみてはいかがでしょうか。
ちなみに、筆者は「深夜のオフィスでタイピングする環境音」「さわついたカフェの環境音」などを業務のお供にしていることが多いです。本当にその環境の中に身を置いて仕事をしているような気分になれるので、ぜひ集中できないときには試してみてください。
まとめ
本ページでは、リモートワークに集中できないときの対策についてご紹介しました。
リモートワークは、誘惑が多いうえに周囲の目もないことから、なかなか心身が緊張状態になれず集中しにくいものです。
しかし、対策次第でリモートワークでも集中することは可能なので、ぜひ今回ご紹介した内容をヒントにして自分に合う方法を取り入れてみてください。
粕谷麻衣
ライター・キャリアコンサルタント。「子育てと仕事を両立したい」「自分らしく働きたい」「自分の好きなことを仕事にしたい」など、今どきの働き方にフォーカスした情報を発信。取材やインタビューを通して、リアルな声を追求していくことが好き。
自身は一児の子どもを持つシングルマザー。ワーキングマザーとしての人生を楽しく謳歌中。