「激務とおさらば!」今すぐできる効果的なセルフマネジメント術【ライター/粕谷麻衣】




「毎日残業で辛い」「激務で何から手を出したらいいのか分からなくなった」など、激務で辛い思いをしている方は多いのではないでしょうか。

もしかしたら、日々の仕事の忙しさはセルフマネジメントが不十分であることが理由かもしれません。

そこで、今回は日々激務に追われている方や、仕事の進め方について課題を感じている方へ向けて、効果的なセルフマネジメント術をご紹介します。

セルフマネジメントとは?

セルフマネジメントとは、文字通り「自分を管理すること」を指します。具体的には心身の管理や、思考・感情の管理、行動の管理などが挙げられます。

セルフマネジメントが適切にできていないと、自己管理が不十分となり心身に支障をきたしたり、仕事が計画的に進められなくなったりするなどのデメリットがあるのです。

目まぐるしく変化する時代である今、セルフマネジメントの能力はとくに重要であると考えられています。

セルフマネジメントが必要な理由

セルフマネジメントが必要とされる理由には何が挙げられるのでしょうか。

以下で、セルフマネジメントの必要性について解説します。

心身の健康を維持するため

セルフマネジメントが必要な理由として、まず挙げられるのが心身の健康を維持するためです。

オーバーワークや、ストレスなどにより心身の健康を害する現代人が少なくありません。とくに、メンタル面の不調は近年よく見られる問題であり、社会問題の一つでもあります。

セルフマネジメントが徹底できていれば、自分のキャパを理解したうえで無理のない働き方ができるとともに、必要な行動もとれることから心身の健康を維持しやすいと言えます。

心身へのストレスが多い現代人こそ、セルフマネジメントは必須の能力でしょう。

主体性を高めるため

セルフマネジメントが必要とされる理由に、主体性の向上が挙げられます。若い世代を中心に「マニュアル人間」「指示待ち人間」といった、上司や先輩の指示がないと動けない人が増えている状況です。

セルフマネジメントを実施できれば、自分の頭できちんと考え「どのような行動をとるべきか」「今自分に求められているのは何か」といった答えにたどり着くことができます。

セルフマネジメント能力が低い人ほど、主体性に欠けている傾向にあるため注意が必要です。

目標達成のため

「将来的にはこんな業務を担いたい」「いずれはこれくらいの成果を出したい」など、目標を持って働いている方にとって、セルフマネジメントは必須です。

目標を立てても、どのように進めていけばいいのかが不明確では、なかなか目標を達成することはできません。進み方を誤ったり、選ぶべき道が間違っていたりして、目標達成までの道のりが長くなってしまうこともあるでしょう。

セルフマネジメントができていれば、合理的に計画を立てて目標までのステップを踏みやすくなるため、目標がある方は積極的にセルフマネジメント能力を高めていきましょう。

計画的に業務を遂行するため

業務を計画的に進めていくためにも、セルフマネジメントは欠かせません。とくに、リモートワークが拡大した今、セルフマネジメントができていないと、ついだらだらと時間をかけて業務を行なってしまったり、誘惑に負けて業務とは関係のないことで時間を使ってしまったりする可能性が高まります。

セルフマネジメントで自分の思考や感情、行動を管理できるようになると、いろいろな誘惑に負けにくくなり計画的に業務を進められるようになります。

「リモートワークに切り替わってから集中できなくなった」「つい誘惑に負けてしまう」などに心当たりがあれば、セルフマネジメントを習慣化させることが望ましいでしょう。

今からできる!セルフマネジメント術

ここからは、今からでも実践できるセルフマネジメント術について解説します。

セルフマネジメントに興味のある方は、以下を参考にしながら実践していきましょう。

セルフケア

まずは自分自身のケアを行ないましょう。身体のケアはもちろんのこと、心のケアもセルフケアに該当します。

身体のケアとしては、適度に身体を動かすこと、腹式呼吸で体内に酸素を巡らせること、たっぷりと休息をとることなどが挙げられます。

心のケアでは趣味に没頭したり、好きな音楽を聴いたりするなど、自分の心が穏やかになることや、日々のストレスを忘れられるような時間の過ごし方がおすすめです。

メンタルの回復

セルフマネジメントでは「メンタルの回復」を行ないます。仕事やプライベートなど、何かとストレスにさらされることが多い現代では、メンタルの回復が必要不可欠です。

具体的な方法としては、以下が挙げられます。

  1. ありのままの自分を受け入れる
  2. 自分の強みを明確にする
  3. ネガティブな感情になったときに「状況」「感情」「行動」「受け取り方」を客観的に見てみる
  4. 「今自分は○○な気持ちだな」と俯瞰してみる
  5. 自分の成功体験、逆境を乗り越えた経験を定期的に振り返る

ストレスを受ける出来事にあったとき、そのまま自分の感情に流され続けていくとメンタルに不調をきたすリスクがあります。

定期的にメンタルの回復を促し、精神的な安定を維持できるようにしましょう。

アンガーマネジメント

アンガーマネジメントとは、「怒り」の感情をコントロールすることを指します。イライラしても、その感情をうまくコントロールできればストレスを軽減しやすくなります。

アンガーマネジメントの方法は、個人で行えるものから、企業や団体などが主導で行うものなど、さまざまな規模がありますが、1人ですぐにできる方法としては以下が挙げられます。

  • イライラの原因から離れる、距離をとる
  • 「自分が正しい」といった考えを一旦捨てる
  • 未経験の分野に触れてみる
  • 反論したり怒りをぶつけたりする前に6秒待つ(6秒ルール)

上記は、アンガーマネジメントの有効な手法として知られています。

とくに、6秒ルールはカッとなったり、イライラしたりしたときに有効です。人間の怒りの感情は6秒間がピークであるとされていて、以降は徐々に弱まっていくとされています。

仕事やプライベートで怒りを感じたときには、ゆっくり6秒を数えてから、自分の意見を伝えるとよいでしょう。

マインドフルネス

セルフマネジメントの手法の一つが「マインドフルネス」です。仕事のことや家庭のこと、将来のこと、人間関係のこと、など全ての雑念を取り払い「今ここにいる自分」にのみに目を剥けます。

すぐにできる手法としては、瞑想が一般的です。椅子に座ったままでもできるのがメリットで、目を閉じて自分の呼吸のみに意識を向けましょう。

ストレス解消法としても科学的に立証されているため、日々の生活の中に取り入れてみてはいかがでしょうか。

まとめ

本ページでは、セルフマネジメントについて解説しました。目まぐるしい時代である現代において、セルフマネジメントができるか否かは「生きやすさ」にも影響すると考えられています。

ストレスが多く、未来も不透明な時代だからこそ、日々の生活の中でセルフマネジメントを意識することが大切です。

今回ご紹介した内容を参考にしながら、ぜひセルフマネジメントを実施してみてはいかがでしょうか。

粕谷麻衣

ライター・キャリアコンサルタント。「子育てと仕事を両立したい」「自分らしく働きたい」「自分の好きなことを仕事にしたい」など、今どきの働き方にフォーカスした情報を発信。取材やインタビューを通して、リアルな声を追求していくことが好き。
自身は一児の子どもを持つシングルマザー。ワーキングマザーとしての人生を楽しく謳歌中。




RUN-WAY編集部

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