「思いきって異業種にチャレンジしたい」「アラサーのラストチャンスで別の業界に転職したい」など、キャリアチェンジを視野に転職を検討している方はいらっしゃいませんか?
これまで経験してきた業界を離れ、新たな領域でチャレンジしたいと考える方は少なくありません。
期待を胸にキャリアチェンジすることは素晴らしいことではありますが、一方で避けたほうが良いケースも存在します。
そこで、今回はキャリアチェンジを検討している方へ向けて、女性が転職活動でやりがちなNGアクションをご紹介します。
キャリアチェンジで失敗する女性は多い!?
異業種への転職である「キャリアチェンジ」は、やってみたい仕事がある方や、チャレンジしたい業界がある方にとって選択肢の一つとなります。
キャリアチェンジといった、ハードルの高い転職は成功事例も多いですが、一方で後悔している女性も珍しくありません。
とくに、慎重派な女性であれば、キャリアチェンジにおける失敗事例は把握しておくことをおすすめします。
キャリアチェンジの失敗事例
キャリアチェンジの失敗事例としては、以下が挙げられます。
年収が下がる
キャリアチェンジする場合、年収が下がるリスクを理解しておきましょう。経験のない業界への転職となるため、当然ながら「未経験」に該当します。経験者の採用と比べると、未経験者のほうが年収が低く設定されていることが多いため、これまでと比べて収入が少なくなることが予想されます。
今よりも収入が下がるのは困ると考えている方にとっては、未経験業界へのキャリアチェンジは慎重に検討することが大切です。
業界に慣れるまでに時間がかかる
これまでとは異なる業界に身を置くこととなるため、慣れるまでに時間がかかる場合があります。とくに前職の経験が長いと、新たな業界とのギャップに悩むことも増える可能性があるでしょう。
また、若い世代と比べると、年を重ねてからのほうが新しい環境に慣れるまでに時間がかかる傾向にあります。
他にも、新しい業界に入ると、自分と同じ年齢の同僚がすでに業界に関する豊富な経験・知見を得ていることも少なくなく、その差に不安を感じる場合もあるでしょう。
いずれにせよ、キャリアチェンジには業界に慣れるまでに時間がかかることを頭に入れておく必要があります。
転職してから「向いていない」と気が付く
キャリアチェンジにおいて、大きな問題となるのがいざ転職してから「向いていなかった」と気が付くケースです。
「Webデザイナーの業界にチャレンジしたい」と、未経験で転職したものの、覚えることが多かったり、思っていたような「楽しさ」「やりがい」を感じられなかったりして、転職を後悔するケースは珍しくありません。
若い世代であればキャリアをやり直すチャンスも多いですが、30代以上のようにある程度年を重ねてからではキャリアを立て直すことは難しくなる場合があります。
本人の素質や価値観、強みなどによって業界の向き不向きが異なるため、必ずしもキャリアチェンジが成功するとは言えない要因でもあります。
女性がキャリアチェンジでやりがちなNGアクション
女性がキャリアチェンジを行うにあたって、やりがちなNGアクションがあります。
キャリアチェンジを検討している方は、以下のNGアクションを把握したうえで転職活動を進めていきましょう。
ライフプランを視野に入れずに転職
ライフプランを視野に入れずに転職してしまうのは、キャリアチェンジで後悔しやすいパターンの一つです。
女性には、結婚や出産、育児などさまざまなライフステージがあります。場合によっては、さらに親や義理両親の介護、夫の転勤に伴う引っ越しなどもあるかもしれません。男女平等が叫ばれる時代ではありますが、女性のほうがライフイベントによる変化が大きい傾向にあります。
そのため、ライフプランを視野に入れずにキャリアチェンジをしてしまうと、想定外の事態に慌てることとなるかもしれません。想定されるライフプランを見通したうえで転職することをおすすめします。
業界調査が不十分
キャリアチェンジを行ううえで、転職希望者がやりがちなのが業界調査が不十分であることです。
希望する業界ではどのようなスキルが求められているのか、どの程度の知見が必要となるのか等を把握しておくことは大切でしょう。
業界で必要なスキルや知見などが明確になれば、自分のこれまでの経験の何が活かせるのかも把握できるものです。
また、業界調査を通して、そもそも自分に向いている業界であるか否かも判断できます。転職後のギャップに困惑するリスクも減らせるため、キャリアチェンジの際の十分な業界調査は必須です。
自己分析を行なっていない
キャリアチェンジを希望する女性の中には、自己分析を行っていないケースが珍しくありません。自己分析とは、自分の強みや弱み、これまでの経験や得てきた知見、具体的なスキル等を分析していくことを指します。
自己分析を行っていないと、そもそも自分はどの企業に向けてアプローチすればいいのか分かりにくく、転職の失敗を招くこととなってしまいます。
また、自分の価値観なども明確にしておかないと「自分に合わない企業風土」が見分けられず、いざ転職が決まり勤務がスタートしてから「自分には合わない雰囲気だった」と後悔することとなるでしょう。
実際、落ち着いてもくもくできる環境が好きなタイプなのに、いざ入社してみたら体育会系で積極的な意見・提案が求められる環境だった、と後悔するケースは少なくありません。
未経験業界・職種へのキャリアチェンジでは、自己分析の不十分さが転職の失敗につながるため注意してください。
まとめ
本ページでは、キャリアチェンジを検討している方へ向けて、ありがちなNG行為についてご紹介しました。
どのようなキャリアを進むにしても、「やってはいけないこと」「やったほうがいいこと」は存在します。いずれも把握しておくことで、転職の成功に大きく影響することから、きちんと理解を深めておくことが大切です。
現在、未経験業界へのキャリアチェンジや、未経験職種への転職を検討している方は、今回ご紹介した内容を参考にしながら、失敗のない転職を目指していきましょう。
粕谷麻衣
ライター・キャリアコンサルタント。「子育てと仕事を両立したい」「自分らしく働きたい」「自分の好きなことを仕事にしたい」など、今どきの働き方にフォーカスした情報を発信。取材やインタビューを通して、リアルな声を追求していくことが好き。
自身は一児の子どもを持つシングルマザー。ワーキングマザーとしての人生を楽しく謳歌中。