こんにちは、トイアンナです。上司は好かれるに越したことはありません。単なる感情の話ではありません。上司を尊敬している部下は自主的に動くからです。
上司を尊敬していれば普段の行動を見てくれて「これ、今日必要ですよね」と機敏に動いてくれるようになり、究極的には自分が楽になります。「情けは人の為ならず」と言いますが、まさに部下への情けは自分や会社のためになります。
好かれる上司がやっていた部下を動かす技術
私が入った会社では「あの人の部下なんてうらやましい」と言われる上司がいました。ただ尊敬されるだけでなく部下はメキメキと育ち、中には一段飛びで出世する方も。その上司がやっていたシンプルな「心を動かす技術」をひとつご紹介できればと思います。
その上司は、部下とのご飯で家族の誕生日を聞いていました。「そういえば最近奥さんどうなの?」と家族の話を始め、奥様の誕生日の話題へつなげます。さらには部下本人の誕生日も、さりげなく聞き出します。
その会社は急なプロジェクトが降ってくることも多々あり、残業がどうしても避けられない日がありました。けれどその上司は部下へ仕事を投げるとき、どんなに忙しくても本人と家族の誕生日を避けていたのです。「お前、今日は息子の誕生日だろ。早く帰れ。これは上司命令だ」と言われて、感動しない部下はいません。自分ばかりか家族の誕生日まで覚えてくれる上司なんて、ほとんどいないからです。
シンプルな気遣いが、大きな違いを生む
けれど本人と、家族たった数名の誕生日を覚えるなんて実はとてもシンプルなことです。暗記しなくてもカレンダーに書き込んでおけばいいのですから。
誕生日のメモなんて、部下を毎回大げさに褒めたり大きなプロジェクトを任せてみたりするのに比べたらどれほど負担は軽いことか。あなたはたったこれだけで、好かれる上司として差別化されるのです。
もちろん人格面すべてで尊敬してもらうためには、これだけでは足りません。けれど「あの人はいい上司だ」と少し思ってもらうだけなら、シンプルな気遣いだけでいいのです。
あなたは部下の誕生日を覚えていますか? そして家族構成を知っていますか? まずはランチにでも誘ってみましょう。夜はプライベート重視の方も多いので「今日はちょっと長めのランチタイム取っちゃおうよ」とまるで学校のサボリを持ちかけるように、軽く誘ってみませんか。
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トイアンナ
ライター。新卒で外資系企業に勤めて以来、数百名の消費者ヒアリングを重ねました。その経験から恋愛・キャリアを主なテーマに執筆しています。
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