社会人になり、いろいろと勉強が必要になったものの、なかなか時間を確保できずに悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
現代人に今求められているのは自主的なスキルアップであり、本人にとっても将来の選択肢が増えることから、必要な取り組みの一つとして考えられています。
しかし、一方で「時間が足りない」といった問題も生じやすいのが事実。本業やプライベートなどで時間に追われている方にとって、勉強時間の確保は難しいのが現状です。
そこで、今回はスキルアップしたいけれど、時間がないと悩む方へ向けて、社会人におすすめの学習法をご紹介します。
すきま時間にスキルアップ!社会人におすすめの学習法まとめ
わずか数分のすきま時間も無駄にしないことが、社会人が勉強を進めるための心得と言っても過言ではありません。
自由な時間が少なくなりやすい社会人が、どのように勉強を進めればいいのか、以下でチェックしていきましょう。
出勤前の短時間で参考書に目を通す
社会人におすすめの勉強法として、まず挙げられるのが出勤前の時間を活用した勉強法です。
出勤前の時間に、テレビやSNSで時間をつぶしている方はいらっしゃいませんか?出勤時間までの微妙な空き時間は、まさに勉強にうってつけのタイミングと言っても過言ではありません。
出勤前のわずかな時間で、参考書に目を通しておくだけでも、勉強内容の定着が期待できます。「出勤時間までボーっと過ごす時間がある」という方はぜひ、その時間を勉強タイムに当ててみましょう。
オーディブルで出勤中に聞き流す
専門書で勉強している方や、勉強方法が読書である方は、ぜひ「オーディブル」を活用してみてください。本の内容を朗読してくれるオーディブルは、ながら聴きにピッタリのサービスです。出勤中にも、オーディブルをかけっぱなしにして、聴きながら電車移動や運転ができることから、すきま時間の勉強として有効な方法と言えます。
基本的に、プロのナレーターや声優が朗読してくれるので、クオリティも担保されているのが魅力。自分好みに朗読のスピードも調整できるので、書籍で勉強を進めている方にとって、重宝できるサービスでしょう。
入浴中にその日学んだことを頭の中で思い出す
手間や準備、時間もかからない勉強法として、ぜひおすすめしたいのが「入浴中の勉強」です。入浴中にその日学んだことを頭に思い出すことが主な勉強法です。人間は、せっかく学んでも、少しずつ忘れてしまうのが事実。定着させるためには、定期的に思い出すことが重要です。入浴中は、まさに「思い出す」の段階にピッタリの環境が整っています。
教材やスマホを持ち込みにくいので、なるべく道具が不要な勉強法が好まれます。思い出すだけなら、何も持たずにすぐに実践できるので、入浴中の勉強法としてベストでしょう。
退勤したら一旦カフェや自習室に寄る
社会人になってからの勉強法として、効果的なのが退勤後の習慣です。仕事が終わり、会社を出た後に、どのように過ごすかは勉強効果に大きく影響します。
だらけやすい方や、ついついサボりやすい方は、退勤後にカフェや自習室に寄る習慣をつけてみましょう。カフェや自習室は自分と同じように勉強に励んでいる方が多く、刺激を受けて勉強に向かいやすい環境が整っています。
また周囲の目を意識しやすくなるので、うっかりSNSを開いたり、スマホでゲームしたりする機会も減少するでしょう。結果的に勉強に身が入り、自宅で一人で勉強するよりも学習内容が定着しやすくなります。
寝る前の短い時間に参考書などを眺める
社会人が勉強時間を確保するにあたって、意外にもおすすめなのが「就寝前の時間」です。人間は脳の構造的に、寝る前に学習したことを記憶しやすい傾向にあります。これは、さまざまな実験で立証されていて、すでに社会人だけではなく、学生の間でも少しずつ認知が広がっている状況です。
そのため、覚えたいことがある方やとにかく暗記が必要な学習をしている方は、寝る前の数分を「参考書を読む時間」「教材に目を通す時間」「その日学んだところを復讐する時間」として活用することがおすすめです。
YouTubeで関連動画を流しっぱなしにしておく
忙しくて勉強の時間を確保できない方におすすめなのが、YouTubeで学習している内容に関連する動画を流しっぱなしにしておくことです。YouTubeでは、さまざまな資格試験対策や業務に関わるスキルアップのための動画などが配信されています。質が高い動画が多いうえに、聴くだけでも把握できるよう工夫されている動画が多いので、「ながら勉強」として活用しやすい環境が整っています。
家事をしながら、出勤しながら、ウォーキングしながら、など場所やシーンを問わずに勉強時間として取り入れやすいので、ぜひYouTubeを勉強の選択肢として取り入れてみてはいかがでしょうか。
イマドキの社会人はどんな勉強をしているの?
勉強と言えば、子どもや学生が行うものといったイメージがありますが、実際は働くビジネスパーソンも積極的に学習に取り組んでいる状況です。
では、具体的にイマドキの社会人はどのような勉強をしているのか、以下で解説していきます。
現在の業務に活かせる勉強
社会人の勉強として、比較的多いのが「現在の業務に活かせる勉強」です。スキルや経験に自信がない方にとって、それらをカバーできるのはやはり自主的な勉強です。
仕事理解を深めるため、もっと効率的に業務を深めるため、など理由はさまざまですが、現在の本業に活かすために勉強をこなす方は少なくありません。
転職に向けた資格取得
ビジネスパーソンの勉強内容としては、「転職に向けた資格取得」が挙げられます。転職を成功させるためのポイントとして、資格取得は重要なポイントです。マストではないものの、採用チャンスを高めるための選択肢としては有効と言えます。
しかし、資格取得はある程度の勉強時間が必要となることから、社会人にはハードルが高い行為であるのも事実。細かなスキマ時間を活用して、資格取得を目指しているケースは非常に多いです。
まとめ
社会人になってからも、日々勉強の積み重ね。業務に慣れるためであったり、転職を成功させるためであったりと、理由は人それぞれ異なるものの、何らかのゴールがあるのは事実です。
とはいえ、社会人になると勉強時間を確保することは難しくなる傾向にあります。なかなか、まとまった時間を確保できず、学習の進め方に課題を感じる方も多いのではないでしょうか。
大人になって、勉強が難しくなったと感じる方は、ぜひ今回ご紹介した内容を参考にしてみてください。勉強にあてられる時間は意外にも多いことについて理解を深め、ぜひ有効活用できる時間を探してみましょう。
粕谷麻衣
ライター・キャリアコンサルタント。「子育てと仕事を両立したい」「自分らしく働きたい」「自分の好きなことを仕事にしたい」など、今どきの働き方にフォーカスした情報を発信。取材やインタビューを通して、リアルな声を追求していくことが好き。
自身は一児の子どもを持つシングルマザー。ワーキングマザーとしての人生を楽しく謳歌中。