伝えたはずなのに、ちゃんと伝わっておらず、失敗したという経験がある方は少なくないはず。“伝え”れば“伝わる”と思われがちですが、その実は大きく異なっており、多くの人が“伝える”だけに留まってしまっています。今回は“伝える”と“伝わる”の違いときちんと“伝わる”ポイントをお教えします。
“伝える”は一方通行! “伝わる”は双方向!!
“伝える”ということは、伝えてしまえば終わりです。相手がわかっていようがいまいが、それだけで目的は達成されています。一方、“伝わる”というのは、伝えた内容を相手が主体となって“理解する”という行動が必要です。いわば、“伝える”は一方通行、“伝わる”は双方向のコミュニケーション。一文字で大きく異なってくるのです。
“伝わる”ことが達成できていないと、相手はただ情報を知っただけです。スピーチやプレゼン、同僚や部下への依頼などは、伝わっていないと意味がありませんね。そこで“伝える”と“伝わる”の違いを意識し、話すことが重要となってくるのです。
【伝わるポイント1】短く、わかりやすく伝える
ダラダラと時系列順に伝えてしまってはいませんか? “伝わる”には当然ですが、わかりやすく伝える必要があります。できるだけ簡潔に短く伝えるのが良いでしょう。長い話は要領を得なくて、相手を混乱させてしまうもとになってしまいます。相手の立場になって、どう伝えるのがわかりやすいか、一度考えてから伝えます。たとえ話を使うのも効果的です。そして、最も意識すべきは「結論から伝える」こと。「〇〇は××です。なぜなら~~」と言ったように話し始めるのがベストです。特に相手に行動をしてほしいときは、「なぜなら~~」などの理由付けも相手が自分のこととして受け取るために大事なポイントです。
【伝わるポイント2】相手の反応をよく見る
どんなに工夫してわかりやすく“伝えた”つもりでも、相手に“伝わった”かどうかはわかりません。直接会話して伝えたなら、表情や雰囲気で、電話なら受け答えの様子を注意深く見て、判断しましょう。メールなら返信をくれるように言い置いておくとよいです。少しでも伝わってないような気がしたら、伝わっているかどうか確認したり、言葉を変えて伝え直したりしましょう。
最後に
日々、密接に関係している相手とは、細かく言葉にしなくても“伝わる”、ツーカーの間柄になれますよね。つまりは“伝える”を“伝わる”にするには、日頃あなたが相手にどう思われているかも重要になります。いつものコミュニケーションも大切にしてくださいね。