「伝えたいことがうまく伝えられない」「そもそも話をすること自体が苦手」という方。方法さえ知っていれば、格段に伝えやすく、伝わりやすく話すことができますよ。今回はもっと話が伝わるようになる、伝える力を身に付ける方法をお教えします。
まずは書いてみよう
「うまく伝えられない」「うまく話せない」の根幹には、話の筋道を立てられていないという問題点があります。自分の頭の中のイメージを言葉にすることは難しいです。いきなり話し出すと、論理が飛躍してしまったり、話の前後関係が不明確になってしまったりします。しかし、筋道さえ立っていれば、少しくらいうまい言葉が出てこなくても、伝わるようになります。論理がちゃんとしていれば、相手が補完してくれることもあります。
普段から筋道を立てて話せるよう、“書く”ということを習慣付けてアウトプットの練習をしましょう。その日、どんな失敗や成功があって、それはどうしてそうなったのか、次に生かすにはどうしたらいいか、ということ分析しながら書き出してみるのです。さらに、誰が読んでもわかるように、わかりやすく書くことを心がけましょう。日々、書いてみることで普段から論理的に考えられるようになっていきます。SNSやブログを活用するのもおススメです。読んだ人からレスポンスをもらうことで、自分の伝え方の悪いポイントがわかるようになります。
伝えるときは短く、結論を先に言う
ダラダラと話を続けてしまうと、「結局何が言いたいのか」と相手をヤキモキさせることになります。なるべく短く、30秒くらいで伝えられるように、頭の中で整理してから話し始めるようにしましょう。そして、まず先に言うことは結論です。一番大切な情報である結論を先に言ってしまうことで、相手が忙しいときでも、簡潔に伝えることができます。話が少々長引く場合でも、相手は最初に伝えられた結論をもとに聞くことができ、伝わる話になります。
相手の立場に立って話す
相手の立場――部下や上司、取引先の人間、年齢や性別、職業など――を考慮して話しましょう。なるべく具体的に、5W2Hや数値を使って話すことはもちろん、自分ではわかるようなことでも、相手にとってはわかりにくいかもしれない事柄だったら、たとえ話を使うなど、可能な限りわかりやすく話すことを意識します。また、「絶対に〇〇すべきです!」などといった断定的な口調はNGです。たとえそれが正当な意見だったとしても、相手の反感を買います。ここも相手の立場に立って、「〇〇するといいと思います」くらいの柔らかい口調で伝えるようにしましょう。
どんどん伝えてみる
上記で述べたことを実践して、どんどん人に伝えることをやってみましょう。休憩時間に同僚などと話してもいいですし、家族や友人相手でも構いません。自分に起こったことや最近読んだ本のことなど、自分の頭の中にあるものをアウトプットしていくのです。やはり実践は一番効果的ですし、コミュニケーションを深めることもできます。
ときには、理解したと思っていた事柄も、実際に人に伝えようとすると、なかなかうまくいかないということもあるでしょう。習慣付けることで、本を読んだり、話を聞いたりというインプットをしている最中でも、人に伝えることを前提にして、わかりやすい言葉で覚えることができ、次第にするすると伝えることができるようになります。
日々生きていく中で、“伝える”ということは避けては通れないこと。うまく伝えることができれば、周りの環境は格段に良くなります。ぜひ、少しずつでもやってみてくださいね。