ブエノスアイレスの四季とは?
ピアソラが生まれたアルゼンチンのブエノスアイレスのそれぞれの季節が旋律になっています。1965年にまず夏を書いたときにはピアソラは当初「四季」にする予定ではなかったそうですが、1969年に「秋」と「冬」が書かれ、最後に「春」書かれました。
なぜ夏始まりなのかというと、「南半球の1年の始まりは夏からだ」ということを知ったら腑に落ちますね(⌒-⌒; )
ちなみに原題の中の「porteno(ポルテーニョ)」はブエノスアイレスの、という意味です。
夏 «Verano Porteño»
弦楽器の特殊奏法からリズミックに始まります。ブエノスアイレスの夏の気だるさが感じられます。
秋 «Otoño Porteño»
活発な前半と静かで切ない後半が対照的です。
冬 «Invierno Porteño»
初めは暗い雰囲気から始まりますが、一貫してとても美しい曲で、冬を待ちわびていたかのように聞こえます。
春 «Primavera Porteño
冬と打って変わってアヴァンギャルドな雰囲気漂う曲想です。小鳥がさえずるイタリアの春と、のどかな日本の春とはまた違いますね。
いかがだったでしょうか?四季シリーズ、探したらまだまだあるかもしれません。他に四季にまつわる楽曲を見つけた方、ぜひ教えて下さい!
次回もお楽しみに!
<プロフィール>
月元 ハルカ
長崎県出身。3歳よりヴァイオリンをはじめる。田代典子、木野雅之各氏に師事。これまでに、エドゥアルド・オクーン氏、豊嶋泰嗣氏、大山平一郎氏、ロバート・ダヴィドヴィチ氏、ハビブ・カヤレイ氏、加藤知子氏、小栗まち絵氏のマスタークラスを受講。また、ながさき音楽祭、球磨川音楽祭、霧島国際音楽祭、NAGANO国際音楽祭に参加、マスタークラス修了。各地で演奏活動を行う。西南学院大学 国際文化学部 卒業。現在、福岡教育大学 大学院 音楽科 修士課程修了。各地で演奏活動を行う傍ら、後進の指導を行う。クラシックをより身近に感じてもらうためのコラムサイト『COSMUSICA』(cosmusica.net)にて、連載「映画で学ぶクラシック」執筆中。
月元 ハルカ
長崎県出身。3歳よりヴァイオリンをはじめる。田代典子、木野雅之各氏に師事。これまでに、エドゥアルド・オクーン氏、豊嶋泰嗣氏、大山平一郎氏、ロバート・ダヴィドヴィチ氏、ハビブ・カヤレイ氏、加藤知子氏、小栗まち絵氏のマスタークラスを受講。また、ながさき音楽祭、球磨川音楽祭、霧島国際音楽祭、NAGANO国際音楽祭に参加、マスタークラス修了。各地で演奏活動を行う。西南学院大学 国際文化学部 卒業。現在、福岡教育大学 大学院 音楽科 修士課程修了。各地で演奏活動を行う傍ら、後進の指導を行う。クラシックをより身近に感じてもらうためのコラムサイト『COSMUSICA』(cosmusica.net)にて、連載「映画で学ぶクラシック」執筆中。