エフィカシーの意味とは?
心理学の用語であるエフィカシーの意味は、有効性や効力ということです。
人についてエフィカシーが使われるときはセルフエフィカシーになり、意味は自分のスキルを評価するということになります。
セルフエフィカシーを省略して、エフィカシーといわれるときがよくあります。
エフィカシーは、自分がある状況においてどの程度のスキルが発揮できるかを評価することという意味です。
自尊心のように自信が自分にあるという意味とは違って、ゴールに向かって自分は結果を出せると信じることがエフィカシーです。
そのため、自分に対する自信とエフィカシーは理解することもできます。
常にエフィカシーは変わる
エフィカシーは、常に変わります。
というのは、毎日生活していて、何かが上手くいくときもあったり、逆に上手くいかないときもあったりします。
成功するときもあったり、失敗するときもあったりします。
人生とはこのようなものです。
そのため、エフィカシーは、普通に生活していると上がったり下がったりします。
例えば、早く朝は起きようと思ったのに、早く起きられなかったというようなことは誰でもあるでしょう。
人は、このようなときほどエフィカシーを下げてしまいます。
自分で決めたことが守れなくて、朝早く起きられなかったとなります。
あるいは、事業で成功した人でもエフィカシーが同じように下がったりします。
エフィカシーのタイプ
エフィカシーとしては、タイプが3つあります。
このようなエフィカシーは、学生から社会人になって一つの企業の中で仕事をするようになったときに、最も大切になります。
自分の限界を見極めながらも社会的学業的なエフィカシーをアップしていくことが非常に大切です。
自己統制的エフィカシー
自己統制的エフィカシーは、普段の生活の中で最も大切なものです。
というのは、自分の行動をコントロールするためのものであるためです。
正しく自分のスキルを認識して、自分が統制しているものか、あるいは統制していないものかをすぐに見極めて対処するエフィカシーのことです。
社会的エフィカシー
社会的エフィカシーは、人間関係におけるものです。
社会の中において自分がどの程度上手く人間関係が築けるかという自己評価です。
コミュニケ―ションスキルが自分は高く、多くの人といい人間関係を築けると思っていると、繋がりがより多くの人とでき、いろいろなシーンで結果を導き出すことができるでしょう。
学業的エフィカシー
学業的エフィカシーは、学校の学習におけるものです。
特に、学習をしている小学生~大学生は、大事な役割があります。
成長する過程によって、自分ができないことがわかればエフィカシーは自然に下がります。
しかし、調査によって、特に高いエフィカシーを持っている人は学習に多くの時間を使っていい成績を収めることがわかっています。
エフィカシーの使い方とは?
ここでは、エフィカシーの使い方として、エフィカシーをアップする方法についてご紹介します。
ゴールを決定しておく
エフィカシーをアップするためには、どのような自分が理想かを描いて、どのようにしたいか、どのようになりたいかというゴールを決定しておくことが必要です。
目標を全く決定しないでエフィカシーをアップしようと考えても非常に大変です。
これまで飽きっぽかった人や自信がなかった人は、エフィカシーがアップする前に止めるでしょう。
エフィカシーをアップしたいのであれば、どのような自分になってどのようなことをしたいか、自分はどのようになりたいかということについて、大まかでもいいためゴールを決定しておきましょう。
例えば、ゴールとしては、これまで恋人が人見知りで作れなかったので楽しく毎日を過ごすために恋人を作りたい、というようなことでも問題ないでしょう。
自分が好きなようなゴールを決定しましょう。
ゴールとしては恋人を作ることではなくて、恋人と楽しく過ごす毎日にすることが、エフィカシーをアップするためには大切です。
自分のいいところを考える
自分がいいのはどのようなところか、自分が好きなのはどのようなところか、自分が得意なのはどのようなところかを考えてみましょう。
これがエフィカシーをアップするきっかけになります。
考えても全く思いつかなければ、最も楽しいのはどのようなことをしているときかということをベースにして考えてみましょう。
これが自分のいいところになります。
例えば、自分が得意なのは料理を作ることである、早寝早起きが得意であるなどというように、ちょっとしたことでもいいため、リストアップしてみましょう。
自分の失敗や欠点を受け入れる
エフィカシーアップするためには、きちんと自分の失敗や欠点を受け入れることが大切です。
エフィカシーは、このようなことをしなければアップできません。
もし、自分の欠点が人見知りすることであると考えれば、注意深く他の人を観察する習慣があるのみであると考えて、自分の欠点を受け入れるようにしましょう。
例えば、仕事でミスしたときは落ち込み過ぎない、相手から𠮟られても相手を恨まないなど、自分の失敗や欠点を受け入れることによって、人は成長することができます。
何かを始めるときは物事を自分ができる理由を考える
新しいことを何か始めようと思ったときに、意識しないで、失敗しそうである、このようなことやっても意味がないと考えるようなこともあるのではないでしょうか。
しかし、このようなことを物事を始めるときに考えること自体が無意味であり、失敗のみを恐れているといつまでも自分は何もできないままです。
何かをもし始めようと考えたら、それを自分が行うことによって起きる自分にとっての得やメリットを考えてみましょう。
つまり、自分にとっていいことのみを考えることです。
例えば、自分は最も得意なことであるため必ずできるだろうと思い込めば、困難なことでも自信を持ってチャレンジすることができます。
エフィカシーの英語表現とは?
「efficacy」がエフィカシーの英語表現になります。
また、「self-efficacy」が「セルフエフィカシー」の英語表現です。
エフィカシーは、アメリカのスタンフォード大学の博士によって提唱された考え方です。
エフィカシーについての著作も多くあり、エフィカシーは外国でもコーチングなどで利用されています。
「efficacy」を使った例文としては、次のようなものがあります。
「Efficacy plays an important role in how we think, feel and behave.」(エフィカシーは我々の考え方、感情、行動に大切な役目を果たす。)
「The teacher taught the sense of efficacy to the student.」(先生がエフィカシーについて学生に教えた。)