ご活躍の意味とは?
ご活躍は、生き生きと活動するという意味です。
特に、ビジネスシーンでの意味合いは、仕事で結果を出すということになります。
ご活躍を使うのは、新しいビジネスの立ち上げ、ビジネスでの挨拶などのタイミングです。
ご活躍は、メールなどの文書で使ったり、口頭で使ったりすることがあり、あるいは、お祈りメールにご活躍を使うことも多くあります。
就活で採用されなかった通知のときに、お祈りメールとして「心より今後のご活躍をお祈り申し上げます」というものをもらった人は、あまりご活躍についていいイメージを持っていないでしょう。
ご活躍の使い方とは?
ここでは、ご活躍の使い方についてご紹介します。
日本語での言葉の使い方は相手が目下か目上かで違うため、言葉遣いを間違うと、敬語をたとえ使っていても相手に対して失礼になります。
当然ですが、失礼な敬語を間違って使ってもほとんどの人が怒らないでしょうが、イメージが悪くなります。
また、会社では、評価が下がったり、注意されたりするというようなこともあるでしょう。
ご活躍の使い方も相手が目下か目上かで違う敬語であるため、使い方を間違わないように注意しましょう。
ご活躍は目下にも目上にも使える
使い方によってはご活躍は目上の方に失礼になることがありますが、実際には目上の方に使えるかどうかはご活躍に続く言葉によって違ってきます。
ご活躍という言葉そのものは、相手が目下でも目上でもでも使えます。
「ご活躍を祈念しております」という表現は、相手が目下でも目上でも使えます。
というのは、祈念という言葉は目上の方に使っても問題ない言葉であるためです。
もともと祈念の意味合いは神仏に対して祈るというものがあり、当然ですが人より神仏は目上になります。
祈念という言葉は、目上のものに対して使う言葉であるため、最終的に目上の方にも「ご活躍を祈念しております」は使えます。
ご活躍は目下にだけ使える
ここでは、目下にだけ使えるご活躍についてご紹介します。
基本的に、目上の方に使えない言葉がご活躍に続けば、目上の方にはその表現は使えません。
例えば、目下にだけしか「ご活躍を期待しております」は使えません。
というの、目上の方に「期待する」は失礼に当たるためです。
「期待する」の意味は成果を信じて待つということで、成果をチェックする立場の人の表現です。
そのため、ビジネスシーンで使う「ご活躍を期待しております」は、「自分が満足できる結果をあなたが出すことを信じて待っています」と言い換えることができます。
「期待」の意味は満足できる結果を自分の目下に対して待つということであるため、目上の方に使うのは失礼になります。
法人にはご活躍は使わない
ご活躍を法人に使っているケースも実際には多いため問題はありませんが、基本的には個人に使う言葉です。
そのため、法人にご活躍を使うのは一応避ける方がいいでしょう。
ご活躍を使った例文とは?
決まった表現でご活躍は使われるときも多くあります。
ここでは、ご活躍を使った例文についてご紹介します。
「益々のご活躍をお祈り申し上げます」
ご活躍は年賀状の挨拶にも使えます。
例えば、よく使われる表現としては「今年も、益々のご活躍をお祈り申し上げます」などがあります。
新しい年は、昨年より活躍がさらにできるようにという言葉です。
「今後一層のご活躍をお祈りいたしております」
締めの表現としてビジネスメールやビジネス文書でよく使われるものとしては、「今後一層のご活躍をお祈りいたしております」があります。
この表現は「今からも頑張ってください」ということで、転勤や退職をする人に対する挨拶で使われるときが多くあります。
「新天地でのご活躍」
転勤や退職をする人に使う表現としては、「新天地でのご活躍」があります。
例えば、表現としては「新天地でのご活躍をお祈りいたします」などがよく使われます。
「新天地」の意味は、新しい環境や場所のことです。
転勤や退職をすることによって、仕事をする環境や場所が変わるため、「新しい環境や場所で頑張ってください」という表現です。
「ご活躍を拝見」
今から活躍することを応援するシーンでご活躍は使うことが多くありますが、今の活躍を褒めるときにも使えます。
例えば、よく使われる表現としては、「ご活躍をいつも拝見いたしております」などがあります。
ビジネス文書の最初の挨拶にもご活躍は使うことができるため、把握しておくといいでしょう。
ご活躍の類義語とは?
ここでは、ご活躍の類義語についてご紹介します。
ご清祥
ご清祥の意味は、相手の健康を祈って、幸せに生活していることを喜ぶことです。
ご清祥は、メールや手紙、かしこまったシーンの挨拶で使われます。
ご清祥は組織や団体に対して使えますが、個人に対しても使えます。
ご清祥を使った例文としては、次のようなものなどがあります。
- 「貴社益々ご清祥のこと、心からお喜び申し上げます。」
- 「皆様にはご清祥にお過ごしのこととお慶び申し上げます。」
ご盛栄
ご盛栄の表現は、相手のビジネスが栄えていたり、順調であったりすることを丁寧に祝うためのものです。
基本的に、ご盛栄は組織に対して使いますが、個人に対してでも相手がビジネスをしていれば使っても問題ありません。
ご清栄を使った例文としては、次のようなものなどがあります。
- 「貴社益々ご盛栄のこととお慶び申し上げます。」
- 「皆様におかれましては、春暖の候、益々ご盛栄のこととお慶び申し上げます。」
ご清栄
ご清栄の意味は、相手の繁栄を喜ぶこと、清く栄えることです。
ご清栄は、相手の繁栄と健康を喜ぶというニュアンスがあるため、個人以外に組織に対しても使えます。
ご清栄を使った例文としては、次のようなものなどがあります。
- 「すっかり春めいてきましたが、益々ご清栄のこと、お慶び申し上げます。」
- 「新緑の候、益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。」
ご健闘
ご健闘の意味は、困難に負けないで精一杯頑張ってくださいということになります。
ご健闘は、例えば、新しい役職に就く人、転職や退職する人などを応援するために使います。
ご健闘を使った例文としては、次のようなものなどがあります。
- 「この度はご就任おめでとうございます。これからも益々ご健闘をお祈りいたします。」
- 「新しい職場での益々のご健闘をお祈り申し上げます。」
ご隆昌
ご隆昌のニュアンスは、相手を褒め称えるということが含まれるため、取引先との手紙やメールでのやりとりのときに使えます。
ご隆昌を使った例文としては、次のようなものなどがあります。
- 「貴社益々ご隆昌の趣、大慶に存じます。」
- 「立春の候、貴社益々ご隆昌のこととお喜び申し上げます。」