ピンキリとは?
ピンキリという言葉は、ものの程度やランクについて説明したり、ものの価格について説明したりするときに使うことがあります。
ピンキリという言葉は、日常の会話でも聞くチャンスが多くあり、実際に使っているような人も多くいるのではないでしょうか。
しかし、実際にはピンキリの意味や使い方がわからないような人もいるでしょう。
ここでは、ピンキリの意味についてご紹介します。
日本語では、ピンキリという言葉は俗語に分類されます。
ピンキリの意味は、「○○から○○までいろいろ」ということで、いろいろなものの範囲や程度を表現することができます。
ピンキリという言葉は、対象の範囲内に最低のものから最高のものまでいろいろなものが存在していることを表現するもので、最低のものと最高のものが混じっていることを表現するときに使います。
ピンキリのピンの言葉は、カルタやサイコロに関係するもので、1番目を意味するといわれています。
一般的に、1番目の数字は、始まりや最初を意味するものです。
そのため、現在では、ピンの意味は最上級、1番上というようなことで解釈されるときが多くなっています。
ピンキリのピンは、このような背景から、上から下までという意味の中で上を意味し、質が高い方やいい方を意味する言葉です。
ピンキリのキリ言葉の由来は、カルタの12番目がなっています。
そのため、始まりや数字の1を意味するピンに対して、キリの意味は終わりや数字の12というようなことであるとされています。
ピンキリのピンのニュアンスは上ということがありますが、反対の意味のキリのニュアンスは下ということがあるといわれています。
そのため、ピンキリのキリの意味は、ランクや質が下であることです。
ピンキリの由来とは?
ピンキリという言葉は使っているが、どのようなことが由来であるかがわかっている人は少ないのではないでしょうか。
ピンキリは、ピンからキリまでという表現を省略したものが由来であるといわれています。
ピンの由来はカルタやサイコロの1であり、キリの由来はカルタの12枚目の最終であるという説が有力であるといわれています。
そのため、ピンキリの意味は、1から12までということになります。
ピンキリの使い方とは?
ここでは、ピンキリの使い方についてご紹介します。
ピンキリは、ものごとや価格のレベルを表現するときに使います。
例えば、「バッグもピンキリある」という意味は、バッグの価格は最も高いものから、最も安いものまでいろいろあるということになります。
また、会話の種類によっては、高い人気度のブランド品から人気のないブランド品までいろいろあるということになるでしょう。
ピンキリは、このように価値や価格などに対して使うことが多くありますが、話し手によってはピンキリはクオリティやブランド、人気度などに対して使うこともあるでしょう。
ピンキリは会話の方向性を判断して使うことが大切ですが、クオリティがピンキリ、価格がピンキリ、人気度がピンキリなどというように、丁寧に誤解されないように言葉をプラスするといいでしょう。
ピンキリを使った例文
ここでは、ピンキリを使った例文についてご紹介します。
- 「ホテルを予約しようと思ったが、1つ星から5つ星までピンキリだ。」
- 「整体院もピンキリあり、症状が一日で改善されることもある。」
- 「プロフェッショナルと一言でいっても、新人から経験者までピンキリだ。」
- 「ピンキリがブランド品にもあるため、彼の好みのブランドを前もって聞いておこう。」
- 「腕時計の値段はピンキリであるが、今度は中間のものを選択してみてはいかがでしょうか。」
ピンとキリは単体でも使う
単体でもピンとキリは使います。
単体で使うピン
ここでは、単体で使うピンについてご紹介します。
1人を意味するピン
ピンは1人であることをいいます。
例えば、当たり前のようにピン芸人などという言葉は使われているでしょう。
サイコロなどの1の目
賭博用語ではサイコロの1の目をピンといいます。
「pinta」(ピンタ)というポルトガル語の点を意味する言葉に由来します。
現在でも、良くピンゾロなどという言葉は耳にするでしょう。
なお、1割を奪うという意味からピンハネという言葉も来ているそうです。
単体で使うキリ
ここでは、単体で使うキリについてご紹介します。
キリがいい
キリがいいというのは、物事がちょうど区切りよく終わることです。
ここからキリ番などの言葉も派生しています。
キリがない
「こんな仕事はいくらやってもキリがない」などと、終わりが見えないような仕事などをしているときに嘆くこともあるでしょう。
このときのキリも意味が同じです。
ピンキリの類義語とは?
ピンキリの類義語として正式なものはありませんが、ここでは意味の近い言葉についてご紹介します。
当たり外れ
当たり外れの意味は、当たることと外れることが物事にはあるということで、物事はうまくいくときとうまくいかないときがある、物事には良し悪しがあるという意味合いで使われます。
当たり外れを使った例文としては、次のようなものなどがあります。
- 「当たり外れがあるように、結婚はギャンブルなどといわないで。」
- 「当たりはずれは多少あるでしょうが、いくつか福袋を買っておこう。」
大小さまざま
大小さまざまの意味は、一つの括りの中は、大きなサイズのものもある一方、小さなサイズのものもあるということです。
ものにはいろいろなサイズがあり、同じ領域の中にこれが混じっていることをいいます。
大小さまざまを使った例文としては、次のようなものなどがあります。
- 「展示されている宝石は大小さまざまのものがある。」
- 「店頭では大小さまざまのケーキが売られている。」
玉石混交
玉石混交の意味は、同じところにいいことと良くないことが混じっていることです。
玉の意味は優れたものやいいこと、石の意味は劣ることや良くないものですが、全てのものが混じった状態でカオスという意味でも使われます。
玉石混合を使った例文としては、次のようなものなどがあります。
- 「このお店は、玉石混交なアクセサリーが売られている。」
- 「ネット情報はガセネタが多いため、本当に玉石混交であるといえるだろう。」