急に降ってきた仕事、今日は予定があってこれ以上やれなかったり、自分には難易度が高くてできなかったり……。そもそもやれる範囲の仕事じゃないのに、任されてしまったり。こんな時はやはり、仕事を断った方がいいのでしょうが、依頼された仕事を断るのはどうしても気が引けるものですよね。
そこで今回は、人間関係に傷をつけない「仕事の上手な断り方」を考えてみようと思います。
仕事を上手に断るには、相手を怒らせない心づかいが最重要
「誘いを断られる」「連絡を無視される」ことによって腹が立つのは、なにも仕事に限った話ではないでしょう。大前提として、ひとは「断られる」という行為に対して、決していい気持ちを持たないのです。
こと、仕事を断る・依頼を無視するというのはある種「あなたを信頼して、あなたを選び、お願いしようと思っていたことにNGを出す」という事実へ繋がり、断り方によっては最悪「もう今後は二度と頼まない」という結論になってしまう事さえあります。
ですが、今回断ったとしても、「また頼もう」と思わせられたら、次だって来るものです。
仕事を断るに際して、何よりやってはいけないのは、相手の気持ちを慮ることなく、ただ「できません」と、突っぱねることではないでしょうか。
さて、ここで「自分がそう言われて断られたら?」と想像してみましょう。イラッとしませんでしたか。同じことを、自分がしているとしたらどうでしょう。怖いですよね。
ですが、諸事情によって「仕事ができない」という場合だってもちろんあるでしょう。ですから、「御断りを入れる」に際しては、あくまで相手への配慮を忘れずにNGを出さなくてはなりません。
敬意を伝えることで「後で得する」断り方をしよう
お断りをするとしても、まずは「本当は引き受けたい」「でも、今は難しい」という方向でいけば、依頼をしてきた人の感情を逆なですることはありません。
「仕事をしたい気持ちはある」というのがこの断り方のキモ。たとえ、本心では「やりたくないから断るんだ」という気持ちがあったとしても、その気持ちを出してしまっては、その後の人間関係に差し障りますから、絶対出してはいけません。
敬意を示しつつ仕事を断る例文2つ
時期をずらして今は断る方法
「お受けしたいのですが、いまは別件で仕事を請け負っており、残念ながらすぐに取り掛かるのは難しいかと思います。今週は無理なのですが、次の週であれば大丈夫ですので、もし納期や時間に余裕があればそのタイミングで引き受けさせていただきたいのですが、いかがでしょうか」
一部だけ引き受ける方法
「現状、他の案件を抱えておりまして、ご依頼分全部は厳しいのですが、一部~~の仕事は私にやらせていただけませんか」
このように、相手を立てたうえで断ることができれば、必ず「じゃあまた頼もう」「忙しいのにやってもらって申し訳なかったな、また次の機会にはしっかりスケジュールを見て頼もう」など、上司の気持ちを穏やかにし、次のチャンスにつなげることもできます。
まとめ
適当に振られた仕事は断っても心は痛まないでしょうが、「この仕事は自分を信頼して任せてくれたのに断らなければ」と思えば、誰だってそれを断るのは心苦しいことだというのは、上司だってわかっています。
ですが、そこでくどくどと「どうしてやれないのか」という下手な理由や言葉を羅列しても、意味はありませんし、相手にも届きません。
上手に断るのも仕事のウチ。今回紹介したような断り方を使い、「断り上手は仕事上手」になって、楽しく仕事ができるようになりましょう!