許しがたいセクハラの被害の中でも、上司からのセクハラが、実は最もよくあるケース。やはり立場を利用したセクハラは、拒否することが困難だからです。上司であることを理由に、昇進や評価を人質にして、いわば「引換え」にセクハラをせまる行為は、非常に悪質であり、重大なセクハラであるといえます。
今回は、上司からセクハラを受けたときに、女性社員が気を付けておくべきポイントをまとめました。
上司からされやすいセクハラの種類とは
一番よくある?「対価型」セクハラ
上司から部下に対して行われやすいセクハラが、「対価型」セクハラです。対価型セクハラとは、例えば、上司が部下に対して交際を迫り、交際を拒否したら評価を低くするぞと脅したり、上司が、お気に入りの女性社員を過度に高く評価し、それ以外の女性社員を低く評価することなどがこれに当たります。
こちらも常套手段!飲み会でのセクハラ
やはり、会社内で上下関係があると、業務上の命令には従わなければならず、セクハラを起こしやすくなっている状態にあります。更にお酒が加わると、セクハラが加速してし舞う可能性が高くなります。普段とは違った触り方をしたり、口説いてきたりということも。
上司からのセクハラに負けない!対応策を紹介
職場の上司からのセクハラを受けてしまった場合、もしほかの上司に相談をしたり、労務に仕返し、報復をされてしまうのではないかと思ったり、職場で居場所がなくなってしまうのではないか、仕事をもらえなくなってしまうのではないかなどという不安も生まれてきます。そんな女性のとれる対応策をまとめました。
不快な気持ちを直接上司に伝える
上司からのセクハラを受けていても、女性からしたら嫌なことであれ、上司自身はセクハラをしているという自覚がないということもあります。まず、その上司の取っている『行為』が不快であるということを、勇気を出して伝えてみましょう。
上司が、セクハラにあたる行為について悪気がない場合は、セクハラがストップすることもあります。
ですが、上司に直接伝えて解決できるのは、軽度なセクハラや、上司がセクハラをしていることに無自覚なケースに限りますので、重度のセクハラや、上司自身があなたに害を与えることを目的に行っている場合、上司に対して不快な気持ちを伝えても解決することはできません。
さらに上の上司やセクハラ窓口に相談する
上司からセクハラを受けている場合には、その上司の、更に上位の上司に対して相談をすることで、会社内で解決できることもあります。それでもダメだったり、それすらも気持ちの問題で言いにくい場合は、会社内にあるセクハラなどの労働問題についての相談窓口へ訴えましょう。
会社は、セクハラ被害の申告を受けた場合には、セクハラを防止し、これ以上の被害の拡大をストップしなければならない規定がありますので、適切にセクハラに対する対応をしてくれる会社であれば、上司からのセクハラがストップする可能性が高く、しかももしかしたら部署も移動できる場合があります。
まとめ
上司から、会社内での立場を利用したセクハラを受けた場合、なかなか言い出せず、泣き寝入りとなってしまうケースも珍しくありません。
会社内でどうしても対応ができない場合は労働問題に強い弁護士に相談をすることも手。女性が泣き寝入りしてはいけません。