実際に裁判になった!社内セクハラの判例を紹介

セクハラの判例




社内で行われていたセクハラ行為。最近ではセクハラ相談窓口が増えたり、社内規律が厳しくなったりして被害は減っていますが、そんな中でも、ひどいセクハラも多いのが現実。しっかりと女性が訴えを起こして、実際に裁判にもなっています。
今回はその裁判の中から、いくつかの判例をご紹介します。

【判例1】社員食堂で働く女性にセクハラ、300万円あまりの賠償

事件
社員食堂のパートとして雇われた40代の既婚女性に対し、男性チーフが、臀部を触る、菜箸で胸をつつく、スリーサイズを聞くなどした。被害女性は円滑な職場環境の維持の為、冗談で返す等していたが、エスカレートする男性チーフの行動に明確に拒否をしたところ、嫌がらせ等のパワハラをうけるようになった。

4年後、女性はやむを得なく退職したそうですが、夫にも相談できず、うつ状態になってしまったのがこの事件の概要です。
裁判になり、判決は有罪。逸失利益、休業損害、療養費などで、300万円あまりが加害者に請求されました。
早めに旦那さんへ相談していたら被害の拡大を抑えられたという事で、相場よりは少ない金額になったようです。

【判例2】上司からの「一緒に旅行へ行こうよ」をきっかけにパワハラが

事件
介護施設の50代の理事長が、入社させた40代の母子家庭の女性に対し、「二人きりで旅行へ行こう」「かわいいね」「ラブホテル入ったことあるでしょ?」などと発言をし、また自分の下着を女性に洗濯させるなどした。
女性が明確に拒否をしたところ、「母子家庭だから雇ってやったのに生意気な」「生活保護で人様の税金で暮らしているくせに」などと発言され、今度はパワハラをされるようになった。その上女性は業務を外され、うつに罹患してしまった。

このケースでは、女性が裁判にしたくなかったため、はじめ女性はパワハラと併せてあっせんでの和解を申し入れましたが、会社には全く誠意はなく、結局訴訟に至りました。
その裁判も会社の一番上を相手取った裁判になり、結果は敗訴と、芳しくなかったようです。

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RUN-WAY編集部

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