私もあなたも、セクハラの加害者だということ。 【ライター/トイアンナ】

セクハラ




こんにちは、トイアンナです。 セクハラ被害を訴えるハッシュタグ「#MeToo」 が日本にも上陸。先日、作家のはあちゅうさんが元電通の岸勇希さんを告発したことで一躍有名になりました。私もまた、過去に受けたセクハラをツイートするきっかけをもらい「仲間がいるんだ」と勇気をわけてもらったひとりです。

該当する社員はすでに退社しており、今後私の経歴が明らかになったとしてもその企業にはハラスメントを行う方は残っていません。どこでもハラスメントは起きるものです。人事部の適切な対応に感謝しています。

一方、告発したはあちゅうさんは「お前もセクハラをしてきたくせに」と糾弾されることになりました。はあちゅうさんは童貞を揶揄する表現を繰り返しており、それが男性から #MeToo として逆に告発される立場にもなったのです。

一度も誰かを害したことのない人間なんていない

私が危険視しているのは「お前も加害者だ、だからお前には被害を訴える資格がない」というムーブメントが広がることです。この世には、一度も誰かを害したことのない人間なんていません。

 

あなたは、

悪意のないいたずらで誰かを傷つけたことはありますか?

いじめを傍観者として見過ごしたことは?

職場でのパワハラを「あの人はしかたない」と黙認したことは?

自分にその気はなかったのに、誰かから嫌われる発言をしたことはありますか?

軽い下ネタのつもりで不快な思いをさせてしまったことは?

 

私はすべてあります。私は #MeToo の告発者でありながら、加害者でもあります。これからも意図せず加害をしてしまうかもしれません。そしてそれは、あなたも同じでしょう。この世には「完璧な被害者」も「完璧な加害者」もいません。どんな人も誰かを癒やし、傷つけて生きているのです。

「これまで誰も傷つけなかった人だけを支援しろ」と訴えるなら、この世に告発する権利を持つ人はいなくなることでしょう。

RUN-WAY編集部

RUN-WAYは、「自分らしくHappyに働きたい」と願う、全ての女性をサポートするためのメディアです。
  働く女性の困ったを解決し、理想のキャリアに一歩近づくための情報をお届けします。