餞別とは?
餞別というのは、退職するときにお世話になった職場の上長や同僚などに、それまでの感謝の気持ちを込めてお別れのしるしとして贈る品物です。
また、退職するときだけでなく、引越しや転勤などのために別れるシーンでも餞別を渡すときがあります。
「はなむけ」とも餞別はいわれており、「はなむけ」の意味は「馬の鼻向け」ということです。
古くは旅に行く人を見送るときに、安全を祈るために馬の鼻を目的地の方向に向ける風習があり、餞別はこのことに由来しています。
餞別の品物の定番としては、お花やお菓子というようなものとされています。
しかし、このような定番の品物の他にも、実際にはコスメやタオル、ビジネス用品など、いろいろなものが選ばれています。
女性が退職するときの餞別としては華やかなものを贈ったり、引越しするときの餞別としては生活用品を贈ったり、新しいところで仕事をするときはビジネス用品を贈ったりするなど、相手に応じた退職の餞別の品物を選ぶことが大切です。
感謝の気持ちが女性に伝わる退職の餞別の品物の選び方とは?
お世話になった女性が退職するときの餞別の品物としては、それまでの関係性を考えながら、新しい生活をするために適したものを選びましょう。
ここでは、感謝の気持ちが女性に伝わる退職の餞別の品物の選び方についてご紹介します。
距離感は程よいものが大切である
目上の上長や先輩などの女性の退職の餞別の品物を選ぶときは、距離感は程良いものが大切です。
そのため、しっかりとそれまでの感謝の気持ちを伝えながらも、気楽な気持ちで相手に受け取ってもらうことがポイントです。
実用的なものや形に残らないものを選んで、退職をささやかにお祝いしましょう。
思い出にいつまでも残るギフトを選ぶ
親しかった後輩や同僚の女性の退職の餞別の品物としては、思い出にいつまでも残るものを選びましょう。
それまでの感謝の気持ちを書いた特別なものは、退職した後も女性の心をサポートしたり、新しい生活への源になったりします。
ご苦労様の気持ちを贈る
頑張って会社に貢献した女性の退職の餞別の品物としては、ゆっくりと仕事で疲れた体を癒してくれるものがおすすめです。
ゆったり自宅でくつろげるようなものなど選ぶと、ご苦労様の気持ちがよく伝わります。
20代・30代の女性が嬉しい退職の餞別の品物の選び方とは?
個人によって女性の退職理由は違っていますが、20代・30代の女性のときは選び方の傾向があります。
ここでは、20代・30代の女性が嬉しい退職の餞別の品物の選び方についてご紹介します。
20代・30代の女性が嬉しい退職の餞別の品物の選び方としては、次のようなことが挙げられます。
- 退職理由に応じて将来の生活に役に立つものにする
- 後にいつまでも残るものにする
20代であれば若手であるため、退職の餞別の品物を選ぶときは駄目といわれるものが割合少ないようです。
例えば、勤勉という意味がある文房具は、目上の方に贈るときは失礼になりますが、後輩や同僚の女性に贈るのは失礼ではありません。
一方、30代の女性のときは、長い勤続年数の方もいるため注意することもありますが、長く勤務しているとその分社内での対人関係も密になっており、好きな生活様式などが良くわかっている人が多いため女性が嬉しいものを選びやすくなります。
また、20代・30代はキャリアアップや転職、出産や結婚など、退職理由はいろいろあるため、今後の女性の生活に役に立つものがいいでしょう。
例えば、女性がキャリアアップや転職で退職するときは、オフィッスグッズや文房具などのように転職先でも使用できるものなどがおすすめです。
女性が出産や結婚などで退職するときは、新しい生活に便利なものがおすすめです。
品物は今までの話から適当なものを考えてもいいし、それとなく本人に聞くのもいいでしょう。
深い付き合いがあるときは、後にいつまでも残るものがおすすめです。
退職の餞別の品物で注意することとは?
後輩、同僚、先輩、上長など、会社ではいろいろな対人関係が築かれています。
退職するときには、素敵な餞別の品物を選んで感謝の気持ちを伝えたいでしょう。
しかし、退職の餞別の品物を選ぶときは注意すべきこともあります。
相手が喜んでくれるものを選ぶ必要がありますが、これ以外にもいろいろ注意すれば退職の餞別が素晴らしくなるでしょう。
ここでは、退職の餞別の品物で注意することについてご紹介します。
退職理由を考える
まず、退職するのはどうしてかを考えましょう。
そうすると、退職の餞別の品物の趣旨もちょっと違ってくるでしょう。
例えば、定年で退職する方には、第二の人生を送るときに豊かな暮らしになるような品物が喜ばれます。
一方、職場を転職ということで去る若い女性には、ビジネスアイテムのように新しい職場でも使用できるようなものがおすすめです。
結婚したり出産したりするなどで退職する方には、家庭で使用できる便利な品物がいいでしょう。
当然ですが、退職理由がわからないときはあまり聞かないで、贈られると嬉しい品物を選ぶようにしましょう。
相場をチェックする
次に、退職の餞別の品物の相場をチェックしましょう。
一般的に、同僚などの退職の餞別の品物のときは3,000円~5,000円、上長やお世話になった方の退職の餞別の品物のときは5,000円~10,000円くらいのものを選ぶのが多い傾向にあります。
しかし、立場の違いや相手との関係性によっても違うため注意しましょう。
一般的に、退職の餞別の品物はお返しが必要ないものであるため、あまり高過ぎれば相手が気を使うこともあるようです。
連名で贈るケース
退職の送別会などがあるときは、一般的に、退職の餞別の品物を個人で贈らないで、何人かで連名で贈ります。
このときは、一人当たりの金額は少なくなるときが多くあります。
何人かで贈るときはいろいろな趣向が出てくるため、誰がメインになって退職の餞別の品物を決めるか、十分に話し合って全ての人が納得できるものにしましょう。
なお、退職の送別会で渡すときは、場所などを考えて餞別の品物を選ぶことが大切です。
退職の餞別の品物で駄目なもの
ここでは、退職の餞別の品物で駄目なものについてご紹介します。
例えば、足で踏むスリッパや靴下、マットなどが挙げられます。
このような品物は、相手を見下すような「あなたを踏みつける」というような意味になるため、特に上長や目上の方に贈るのは駄目であるといわれています。
また、ハサミや刃物などの意味は「縁を切る」ということがあるため、退職の餞別の品物としてはイメージが悪くなります。