退職のスピーチで注意することとは?
退職のスピーチでは、退職の報告、感謝の言葉、これからの抱負、締めの言葉が必ず必要です。
簡潔にこのようなことを伝えることが、退職のスピーチでは大事です。
ここでは、退職のスピーチで注意することについてご紹介します。
自分にとっては特別な退職という日ですが、普通の仕事を他の人は行っています。
そのため、退職のスピーチが長すぎないようにして、ネガティブな批判や思い出をいわないようにして、丁寧に感謝の気持ちを伝えるのがおすすめです。
感情的にあまりなり過ぎないで、スピーチは伝わりやすいように注意しましょう。
退職する理由ごとのスピーチのポイントとは?
ここでは、退職する理由ごとのスピーチのポイントについてご紹介します。
結婚するケース
女性にとっては、結婚して退職するときは当然おめでたいことで、本人がこれを最も感じているでしょう。
そのため、知らない間に嬉しい気持ちが滲み出てくるでしょう。
しかし、送る側の気持ちとしては当然お祝もありますが、仕事をせっかく覚えて戦力になったにも関わらず退職されると困ると思っているような人も中にはいるかもしれません。
そのため、結婚するために退職するときのスピーチは、結婚については簡単に報告するくらいにして、退職することは残念であるという気持ちを十分に伝えることが必要です。
転職するケース
「一身上の都合」として、転職については触れないようにします。
転職について詳しいことは話をする必要はありません。
それまで一緒に仕事をしてきた中において、指導してもらったり、お世話になったりしたことに対する感謝の気持ちをメインに伝えます。
「この会社で学んだことや皆さんに指導していただいたことを活かして…」などというような言葉を添えると、誤解されたり、嫌な思いをされたりすることがあるため避けましょう。
簡潔に具体的なエピソードを入れるのもいいでしょうが、批判めいたことやネガティブなことは絶対に話さないようにしましょう。
それまでお世話になったことに対する感謝の気持ちを、しっかりと伝えましょう。
関連会社などに移るケース
関連会社などに移るのは、左遷のときがあったり、栄転のときがあったりします。
このようなときは、短く挨拶はまとめるのがおすすめです。
また、関連会社に移るため、顔を再度合わせるチャンスもあるので、しっかりとお礼は伝えておきましょう。
なお、個別にお世話になった方には退職の挨拶回りをするのがおすすめです。
定年で退職するケース
定年で長年勤務してきた会社を退職するときは、思い出も尽きないでしょうし、こみ上げてくるものがいろいろあるでしょう。
しかし、思い出話が長すぎるときは迷惑が相手にかかるため、丁寧に簡潔に長年の感謝の気持ちを伝えることが大切です。
感傷的になり過ぎないで、しかもさっぱりし過ぎたスピーチにならないように注意しましょう。
退職のスピーチをするときに注意することとは?
他の人の前でスピーチするのは緊張するしょうが、落ち着いて次のようなことに注意しましょう。
いいイメージを自分の中で持ってスピーチすると問題ありません。
はっきりとゆっくり、丁寧にスピーチする
スピーチするときは、はっきりとゆっくり、丁寧ということに注意して、その場で最も遠い人に話をするように声を出せば、ちょうどいいでしょう。
緊張すれば、やはり早口になってきますが、早口でスピーチすると、どのようなことを話しているか自分でもわからなくなるときがあります。
そうなれば、さらに緊張して、スピーチが十分にできなくて終わるようなこともあり得ます。
しかし、はっきりとゆっくり、丁寧にスピーチすると、頭の中でまとめることができるので、上手くできるでしょう。
Z形に視線は動かす
全員の前でスピーチすると緊張するのは、自分に視線が集まっているのを意識することが一つの要因です。
このようなときは、左の最も奥側の人から右の最も奥側の人、ここからZ形に左の奥側の一つ手前へと視線を動かしましょう。
ゆったりと全員を見渡すような動きをすると、落ち着いたイメージを与えることができるでしょう。
このときは、個々の目を見てスピーチすることによって、マンツーマンのような状態になることがポイントです。
このような方法であれば、多くの人の前でも、マンツーマンの関係になるので、緊張が少なくなります。
多くの人が目の前にいれば、うつむいたりするときがあります。
このようなときは、視線をZ形に動かすようにしてみましょう。
1分間~2分間くらいにスピーチの長さはまとめる
スピーチの内容は、短過ぎず、長過ぎずの1分間~2分間程度にまとめましょう。
長過ぎれば聞く人が飽きてきて、短過ぎれば素っ気ないイメージを与えます。
また、早口にならなくて1分間にスピーチするときのおすすめの文字数は、300字くらいです。
前もって、スピーチする文章を300字~600字くらいで作っておけば、ちょうどいい時間になるでしょう。
退職のスピーチに含める内容とは?
ここでは、退職のスピーチに含める内容についてご紹介します。
ここでご紹介するような内容を退職のスピーチに含めることによって、スマートに初めから終わりまでまとめることができるでしょう。
退職日
退職日とスピーチする日が同じであれば、「本日付で」あるいは「本日をもって」などというように、はっきりと当日退職することを伝えましょう。
前もって送別会を設けてくれるなど、退職日とスピーチする日が違うときは、日にちを忘れないようにしましょう。
退職理由
退職する人のマナーとしては、一言で簡単に退職理由を済ませることです。
おめでたい結婚、出産などの理由のときは事実をいっても問題ありませんが、これ以外のときは「一身上の都合」で問題ありません。
本当の理由がネガティブな上長との対人関係などであっても、いうのは駄目です。
感謝の気持ち
辛いことが在職中にあっても、終わりに感謝の気持ちを伝えるのは、職場を気持ちよく退職するために必要なことです。
一緒に職場の人たちと汗をかいたエピソードを含めるのもいいでしょう。
しかし、簡潔な内容にしましょう。
知らない間に思い出話を長々とスピーチしていれば、他の人も冷めてきます。
職場への応援の言葉
終わりに職場への応援の言葉を伝えましょう。
このときは、職場の発展、お世話になった人の活躍だけでなく、応援を陰ながらしていることなどを伝えます。
それほど在職期間が長くなくても、お世話になった職場であるため、一緒に感謝の気持ちと応援を伝えることによって、うまくスピーチがまとまります。