転職ってどれくらいの期間がかかる?具体的なスケジュールを詳しく解説【ライター/粕谷麻衣】




転職が初めての方の場合、気になるのが「どれくらいの期間でどんな準備を進めればいいのか」という点ではないでしょうか。

転職活動は基本的に長期戦になることが多いので、余裕を持ってスケジュールを立てて、計画的に進めていく必要があります。

とはいえ、何か月前に何を済ませればいいのか分からないのが本音でしょう。そこで、今回は転職にはどれくらいの期間がかかるのかという点のほか、具体的なスケジュールについて詳しくご紹介します。

転職はスケジュールを立てて臨もう

転職は、スケジュールを立てるところからが重要です。

どの準備にどれくらいの期間がかかるのかを把握しておかないと、退職から空白期間があいて無職の期間が延びてしまう可能性がありますし、入社日と退職日のタイミングが合わず、転職先に迷惑をかけてしまったりすることも考えられます。

無理のない範囲できちんと転職活動を進められるよう、適切なスケジュールを立てて臨むようにしましょう。

転職活動の計画の立て方

転職活動を始めるにあたり、そもそもどのような計画を立てればいいのでしょうか。

転職が初めての方や、久しぶりの転職で不安を感じている方は参考にしてみてください。

退社日や入社希望日から計画を立てる

転職活動の計画を立てる際には、退社日や入社希望日などから逆算して計画を立てていきましょう。

たとえば、半年後に退社したいと考えているのであれば、どれくらいの求人の情報収集にどれくらいの時間がかけられるのか、いつまでに内定を得ておいたほうがいいのか、などが明確になります。

逆に、退社日や入社希望日を無視して計画を立ててしまうと、「入社希望日までに退社できない」「退社したのに仕事が見つかっていない」など、さまざまな弊害が生じてしまいます。

転職活動の計画は、退社日や入社希望日などをもとに立てていきましょう。

状況に合わせて余裕を持ったスケジュールを立てる

転職活動の計画を立てるにあたり、忘れてはならないのが「余裕を持たせること」です。

在職中であれば、退職までに時間がかかるのですぐに転職はできません。それにも関わらず、入社希望日を直近で設定してしまうと、思わぬトラブルに陥ってしまうことがあります。

また、1か月で転職するといったタイトスケジュールは、短期間で求人情報を探し、選考から内定に至る必要があります。転職先を吟味することができず、理想とは異なる結果となってしまうかもしれません。

いずれにせよ、計画はタイトにせず、余裕を持たせることが必要不可欠です。

転職活動における基本的なスケジュール

転職活動における基本的なスケジュールは、入社希望日から半年前からスタートします。

入社から何か月前にどのような工程を済ませておくのか、以下を参考にしてみてください。

6か月前:求人の情報収集

入社希望日が確定したら、その6か月前から求人情報の収集を始めましょう。

求人情報は、転職サイトやハローワーク、地域のメディアなどで集めることができます。また、転職セミナーなどのイベントで情報収集できる場合もあるので、都合が合うようであれば積極的に参加してみるのもおすすめです。

求人情報はなるべく多めに集めておき、仕事内容や条件などをもとに候補を絞り込んでいきましょう。候補の中で優先順位を決めておくと、効率的な転職活動になり、手間と時間の軽減につながります。

4か月前:選考~内定

入社希望日の4か月前には選考を行い、内定を得ておくことが重要です。

選考には時間がかかることが多く、面接を実施してから1週間~10日程度は必要となります。仮に不採用であれば、また改めて応募先を選定しなければなりませんし、履歴書作成や面接などのスケジュールも確保しなければならないので、早めの準備を意識しましょう。

2か月前:退社の準備

転職活動のスケジュールとして、理想なのは入社日の2か月前から退社の準備を始めることです。

退社の準備とは、業務の引き継ぎや貸与品の返却、お世話になった人や同僚、取引先などへの挨拶などのこと。自分が退社した後に、業務が滞ることになったり、周囲の人が退社の事実を知らなかったりする自体はトラブルになるので避けなければなりません。

とくに、取引先を抱える立場にある方や、自分しか知らない業務(自分しかできない業務)がある方は、自分が退社した後も円滑に他の同僚が対応できるようにしておく必要があります。

1か月前:入社の準備

いよいよ入社1か月前に迫ってきたら、入社の準備を進めていきます。

初出勤の日に持参するよう指示があった必要書類を確保したり、美容室などで身だしなみを整えたりすることが大切です。また、転職先の現場の雰囲気にマッチするような服装を慎重しましょう。

とくに、これまではスーツだったものの、転職先はオフィスカジュアルが基本といった場合には、オフィスにふさわしい服を揃える必要があります。

入社日直前になってから慌てなくて済むよう、「やることリスト」を作るなどして漏れのないように準備を進めていきましょう。

転職のスケジュールを立てる際の注意点

転職のスケジュールを立てるにあたり、いくつか注意点があります。

転職活動での失敗を回避するためにも、以下を参考にしてみてください。

在職期間中は仕事がおろそかにならないようにする

在職期間中であれば、現在任されている仕事がおろそかにならないようにしましょう。

あくまでも現時点で在籍している職場の仕事が最優先です。仕事に集中できなくなってしまうほどタイトなスケジュールにすると、職場に迷惑がかかってしまいます。

抱えている業務量と照らし合わせながら、無理のないスケジュールを立ててください。

必要に応じて転職エージェントを活用する

本業が忙しくて転職のスケジュールを立てられない、もしくはスケジュール通りに動けるか不安な方は、転職エージェントを活用してみましょう。

転職エージェントは担当のキャリアカウンセラーが、応募者にマッチする求人を紹介してくれます。自分で求人を探す手間が省けるうえに、スキルや経験に応じた求人を紹介してもらえるので効率的です。

まとめ

転職を検討しているのであれば、どのようなスケジュール感で動くべきなのかを把握しておく必要があります。

とくに、転職活動が初めての方の場合、履歴書の作成に時間がかかったり、本業と並行して準備を進めることが難しかったりする場合があるでしょう。

そのため、ある程度「いつまでに何を済ませておくか」を明確にしておくことが重要です。

転職を検討している方は、今回ご紹介したポイントを参考にしながら、スケジュールを立ててみてください。

粕谷麻衣

ライター・キャリアコンサルタント。「子育てと仕事を両立したい」「自分らしく働きたい」「自分の好きなことを仕事にしたい」など、今どきの働き方にフォーカスした情報を発信。取材やインタビューを通して、リアルな声を追求していくことが好き。
自身は一児の子どもを持つシングルマザー。ワーキングマザーとしての人生を楽しく謳歌中。

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