さまざまな事情により、今すぐ転職をしたいと考えている方や、近いうちに別の仕事に変えたいと考えている方はいらっしゃいませんか?
転職関連のサービスが増え、広告やメディアでも「転職」の文字をよく見かけるようになりました。そのため、気軽に転職を検討する女性も増えています。
しかし、事情があっても、その転職はまだ判断しないほうがいいといったケースも少なくありません。
そこで、今回はまだ仕事を変えるべきではない女性の特徴についてご紹介します。転職したい理由や、自分の事情と照らし合わせながら参考にしてみてください。
転職はまだやめておくべき女性の特徴
転職はまだやめておくべき、と言える女性の特徴とは何なのでしょうか。
仕事を変えたことを後悔しないためにも、以下の特徴をチェックしてみてください。
転職理由が「人間関係への不満」
転職はまだやめておくべきと言える女性の特徴として、まず挙げられるのが人間関係の不満です。
上司と合わない、同期の社員と馴染めないなど、会社における人間関係の不満は非常によく耳にします。
しかし、人間関係以外は良好なケースも多く「給料が業界水準よりも高い」「福利厚生が充実している」「経営が安定して将来性が高い」など、さまざまなメリットが隠れている場合もあります。
そのため、いざ転職をしてから、前職のほうが納得して働ける条件だったと気がつく方も多く存在します。人間関係を理由に転職する際には慎重な判断が必要です。
「もっといい仕事があるかも」といった漠然とした期待を抱いている
今よりももっといい仕事があるかもしれない、といった期待から転職を検討している方は注意が必要です。
情報収集をした結果条件のいい仕事がたくさんあったといったわけではなく、漠然と今の仕事に不満を感じ、希望を抱いて転職活動を始めると理想とのギャップに苦しむこともあるのです。
転職を検討しているのであれば、まずは必要最低限の情報収集は必須。転職を希望する業界の事情や業種の給料水準、一般的な労働環境や労働条件など、いざ転職してから前職のほうが働きやすかったと悩むことにならないようにリサーチをしたうえで転職を検討してください。
現職の就労条件や福利厚生が良い
現在勤めている就労条件や福利厚生などに不満がなければ、転職は慎重な判断が必要です。
転職先でも現職と同様の就労条件・福利厚生が保障されているわけではありません。最近は、「記念日(誕生日など)に休暇がとれる」「家賃補助がある」「社員食堂がある」「資格・教育支援が充実している」など、魅力的な就労条件・福利厚生を展開する企業が増えています。とはいえ、全ての企業が該当するわけではないので、すでに現職で納得できる就労条件・福利厚生が設けられているのであれば、それらを失ってでも転職したいといった強い理由があるかを考えることが重要でしょう。
現職に入社して3年未満
入社して3年未満のような、勤続年数が短い方の転職は慎重に判断しましょう。
勤続年数が短い場合、面接や書類選考の段階で「入社しても長く続かなさそう」「すぐに辞められてしまうのでは」といった懸念が生まれてしまいます。仕事の姿勢においても、「諦めやすそう」といったイメージが生じやすいので、入社して短い期間での転職はあまりおすすめできません。
とはいえ、社内でパワハラがあったり、当初聞いていた就労条件と異なったりするなど、明らかに問題行為が見られることで、転職を希望している場合には早めの対処が必要となるもの。無理をして勤続し続けるほうがかえって問題となってしまうこともあるので、事情や都合と照らし合わせながら判断してください。
スキルや経験でアピールできる点が少ない
履歴書や面接でアピールできるスキルがない、転職先でも活かせるような経験がない、など自分を売り込むための強みがない方は、安易な転職は避けた方がいいでしょう。
スキルや経験がない状態で転職活動をしても、応募先の企業に「採用したい」と判断してもらうことは難しいのが現状です。求人によっては、経験や資格を不問とする内容も多いですが、本人のポテンシャルを見ているケースも多く、いずれにせよ応募者自身に魅力がないとなかなか採用に繋がらないケースがあります。
そのため、スキルや経験でアピールできる点が少ない場合には、転職に向けた自分磨きから始めたほうがいいかもしれません。
情報収集が不足している
転職を検討しているものの、情報収集が不十分な場合には、その転職は一旦保留にしておいたほうがいいかもしれません。
転職活動で必要なことは、何より「情報収集」です。応募先企業について、転職を希望する業界の給料について、自分の期待している働き方が実現できるかについて、など、あらかじめ調べておかなければならないことはたくさんあります。応募先の企業のことはもちろんのこと、業界のことや職種のことなどについてもリサーチしておかないと「前職のほうが働きやすかった」「こんなに忙しい業界だとは思わなかった」などのギャップに悩まされてしまいます。
転職を検討するのであれば、情報収集が十分であることが大前提と言えるでしょう。
ミスやトラブルを理由に現職にいづらくなったことが転職理由
転職理由が「ミスやトラブルを起こしたことで職場にいづらくなった」といった場合は、一度冷静に考えなければなりません。
自分の責任で周囲や会社に迷惑・損害を与えてしまった場合、同僚の目が気になってしまうことは多いでしょう。とくに、責任感のある方であれば、謝罪の意味も兼ねて会社を去る選択をする方もいるかもしれません。
しかし、これからもミスやトラブルが発生するたびに転職することはできないので、きちんと「ミス・トラブルの後の対応や関係の再構築」などの経験をする必要があります。
誠意をもって謝罪し、自分のできる限りでミスのカバーを行うのはもちろんのこと、その後に対応に追われた同僚へ感謝の気持ちをきちんと伝えるなど、以前のように勤務できるような働きかけを行うことは大切です。
それでも状況が改善されなかったり、自分の気持ちに折り合いを付けられなかったりするときには、転職をすべきか否かを検討すると良いでしょう。
まとめ
転職理由は人それぞれ異なり、事情もさまざまです。しかし、中には「その理由なら転職しないほうがいい」といったケースも少なくはありません。
今、転職したいと思っている女性は、一度本ページの内容をヒントにしてみて、本当に今転職してもいいのかを改めて考えてみてはいかがでしょうか。
そのうえで、「それでも転職したい」という気持ちになれたら、ぜひ新たな一歩として転職活動を始めてみてください。
粕谷麻衣
ライター・キャリアコンサルタント。「子育てと仕事を両立したい」「自分らしく働きたい」「自分の好きなことを仕事にしたい」など、今どきの働き方にフォーカスした情報を発信。取材やインタビューを通して、リアルな声を追求していくことが好き。
自身は一児の子どもを持つシングルマザー。ワーキングマザーとしての人生を楽しく謳歌中。