転職活動においての最終面接は、「顔合わせ」とも言われ、ほぼ合格に近いとまことしやかにささやかれています。ですが、最終面接こそ最後の鬼門なのです! 人を見るプロである人事のトップや役員、さらには社長との面接のところもあります。しっかり気を引き締めて望まなくてはならない面接なのです。
本当に最終面接は「顔合わせ」程度の面接なの?
最終面接では、応募者の考え方などが会社の方向性に合致しており、将来は会社の軸となり会社を引っ張るような存在にまで成長する人材かどうかが見極められています。
最終面接は、「次」のない唯一の面接です。ここを通れば、次にその会社に行くのは入社前の研修か、入社式でしょう。つまり、会社にとって、あなたの能力を、給与を払って買うかどうかの最終判断をする場なのです。
油断禁物!落ちる可能性もある
そんな「最終判断の場」として設けられている最終面接が甘いわけはないのです。あなただって、とっても高い買い物をするとき、最後まで迷いますよね。人材を選ぶと言うのは、会社にとっての財産を選ぶことと相違なく、高い買い物をすることと同意なのです。
ですから、役員面接では少しも気を抜いてはいけません! しっかり準備をして、ほかの面接同様緊張感を持って臨むようにしましょう。中途半端なことを言うのは絶対にNGです。はっきりと受け答えをしましょう。
また、最終面接ではできれば「ほかに内定が出ている企業がある?」と聞かれたら、たとえ出ている企業があっても、面接中の企業が第一志望なら「ありません」と答えたほうが心象は良いでしょう。
最終面接ではどんなことを見ているの?
では、最終面接ではどのようなことをあなたに見ているのでしょうか。見られているポイントを抑えられれば、効率的に対策を立てることも簡単です。なぜか最終面接で落とされてしまうと言う人は、ぜひ参考にしてくださいね。
1.会社の求める人材像と合っているか
非常に大切なポイントとして、会社の求める人物像とのマッチ度があります。たとえどれだけ能力が高くとも、たとえどれだけスキルを持っていても、企業の求める人物像とかけ離れていては採用されません。
たとえば、能力地が低くとも熱意のある人を求めているのに、能力地が高くともやる気のない人は採用しませんよね。その「求められている人物像」は企業によってさまざまです。重ねてきた面接で会った社員や、会社のHP、募集要項などで求める人物像を把握し、それに合致していることを見せなくてはなりません。
2.途中退職しないか、会社にとっての将来性があるか
これも大切なポイントです。会社にとっての大きな買い物である面接では、できるだけ長く会社にいてくれる人を選びたいと思って当然でしょう。そのため、最終面接ではあなたの将来性も見られています。これは、新規採用以上に転職採用の市場ではよく見られることです。
あなたが将来的に会社の中核を担える人材なのか、転職を繰り返さないかどうかを相手は注意深く見ています。あなた自身から、「御社に骨をうずめる気持ちで」など、長く務める意欲があることを示すことが大切です。
もちろん、会社の未来ビジョンをあなたが考え、あなたの人生をかけられるかはしっかり判断しなくてはなりません。最終面接というのは、あなたにとっても「最後の判断の場」なのです。
まとめ
最終面接にまでたどり着いたあなたは能力があります。間違いなく優秀なのです。そこで落とされると言うことは、会社自体とマッチしなかったということなのです。
最終まで行ったのに落ちた場合はとても落ち込むと思いますが、縁がなかったとすっぱりあきらめましょう。自分でも、マッチング率を上げる努力をしておくことは忘れてはいけません。中途半端な発言をせず、しっかりとビジョンを伝えれば、きっといい未来につながるはずですよ!