未経験で転職したい!採用チャンスを高めるためのアピールのコツ【ライター/粕谷麻衣】




特定の業種で経験を重ねてきたものの、さまざまな理由で「異業種へ転職したい」と考える方は少なくありません。

「夢をあきらめきれなかった」「今のキャリアでは将来に不安がある」「もっと大きな仕事をしてみたい」など、いろいろな理由で異業種への転職を検討している方はいらっしゃいませんか?

未経験で異業種に転職することについて、不安を覚えたり、そもそも成功するのか疑問に感じたりする方もいるでしょう。

そこで、今回は未経験で転職したいと考えている方に向けて、採用チャンスを高めるためのアピールのコツをご紹介します。

未経験で異業種への転職ってできるの?

そもそも未経験で異業種へ転職することはできるのでしょうか?

結論から言いますと、未経験で異業種へ転職することは十分可能です。即戦力が求められる時代ではありますが、キャリアコンサルタントとして活動する筆者の相談者の中には、営業からシステムエンジニアに転職した方、事務からwebデザイナーにチャレンジした方などさまざまな方がいます。

とはいえ、必ずしも未経験で異業種に転職できるわけではありません。本人に希望業界に関する学ぶ意欲があったり、活躍できるようスキルアップをしたりするなど、しっかりと努力している方が成功する傾向にあります。そして、そのような努力を履歴書や面接などでアピールできる人材が、未経験での異業種転職に成功しているような状況です。

どのようなアピールのコツを意識すれば未経験で異業種に転職できるのか、以下から詳しく解説していきます。

未経験で採用チャンスを高めるためのアピールのコツ

未経験で採用チャンスを高めるためには、「自分がその企業にとってどのようなメリットがあるのか」をきちんとアピールする必要があります。

具体的に、どのようにアピールしたらいいのか、見ていきましょう。

自分の持つスキルをどう活かせるかを伝える

未経験で採用チャンスを高めるためのアピールのコツとして、まず挙げられるのが「自分の持つスキルをどう活かせるかを伝える」です。希望する業界の経験がなくても、その業界に活かせるスキルがある場合は多いもの。その業界にとって、自分のどのスキルが使えるのかはきちんと考えておく必要があります。

たとえば、営業からマーケティング分野に転職希望であれば、営業時代に培ったコミュニケーションスキルで、クライアントの要望をきちんとヒアリングしたり、お客様に適切な提案ができたりするなどの能力が活用できるのではないでしょうか。

自分が過去に身につけたスキルが、希望する職場でどう活かせるのか、どのように企業に恩恵をもたらすのか、などを業種と自分のスキルを照らし合わせて考えてみてください。

他ではなくこの企業を選んだ理由を具体的に話す

未経験の業界に転職する際、アピールすべきポイントとも言えるのが「他ではなくこの企業を選んだ理由」です。求人情報を見てみると「未経験でも応募可能」といった記載のあるものもあります。企業の担当者の中には、「未経験でも応募できるかウチの会社を選んだのでは?」といった疑惑を抱いてしまうのが本音です。

そのため、未経験で応募する方は、上記の理由以外で応募した理由を具体的に話すことが重要となります。

たとえば、「自分の能力と、御社の○○事業がマッチしていると感じたため」「自分が今学んでいることが、御社のほうが活かせると判断したため」などがおすすめです。

どこでもいいわけではなく、この会社が良かったという明確な理由を添えてアピールしましょう。

学ぶ意欲の強さをアピール

未経験で転職するにあたり、最も忘れてはならないのが「学ぶ意欲のアピール」です。

採用する側としても、せっかく入社してもらったからにはどんどん成長してほしいと感じるもの。

「この業界で活躍するために○○の講座で学習を進めています」「週末や夜は○○のスクールの課題をこなしています」など、学ぶ意欲の高さが垣間見えるようなアピールをする必要があります。

また入社後には、具体的にどのような学びを進めていく予定なのか、も詳しく触れることができれば尚良いでしょう。

応募先企業に近い前職での活躍を話す

未経験でも面接担当者に「入社してほしい」と感じてもらうためには、応募先の企業の特徴や傾向に近い、前職での活躍を話すことが重要です。

具体例として以下をご紹介します。

営業からシステムエンジニアにチャレンジする場合

営業職時代では、クライアントとトラブルになることもありました。しかし、そのたびに丁寧に原因・要因を探り、再発防止を徹底しました。トラブル対応のスピードや、課題の発見能力の高さなどが評価され、社内で初の○○を獲得しました。

事務からwebデザイナーにチャレンジする場合

事務として働いていた当時、資料作成の業務が多かったのですが、社内外を問わず見やすさについて評価されていました。レイアウトやデザイン、パターンなどを自分なりにカスタマイズしたり、資料を使いまわすのではなくクライアントごとに適した資料にするために丁寧に作成しており、私の資料がきっかけで新規契約が1か月で○件獲得できたことがあります。

 

前職でどのような活躍をしたのかは業界を問わず必要なアピールポイントですが、異業種に転職したい場合には、応募先企業にマッチする活躍エピソードを話すことが大切です。

未経験者にありがちなNGアピール

未経験での転職において、NGアピールも存在します。未経験者がやりがちなアピールとして挙げられるのが以下の3つです。

  • 「学ばせてほしい」「成長させてほしい」という姿勢
  • 「迷惑になるかもしれませんが…」という謙遜
  • 自分が活躍できる場があるかの逆質問

あくまでも会社は学校ではありません。企業側に求めるのではなく、自発的に学んだり、活躍の場を探したりすることが重要です。履歴書や面接で上記の内容をアピールしてしまうと、「お荷物社員になりそう」といったイメージにもなりかねないため注意しましょう。

まとめ

未経験でも異業種に転職することは決して不可能なことではありません。

しかし、面接や履歴書で適切に自分をアピールし「未経験だけどウチの会社で働いてほしい」と思ってもらえるように対策をする必要があります。

今回ご紹介した内容を参考にしながら、自分のアピールポイントを考えたり、面接の練習に励んだりと、転職の成功を目指してくださいね。

粕谷麻衣

ライター・キャリアコンサルタント。「子育てと仕事を両立したい」「自分らしく働きたい」「自分の好きなことを仕事にしたい」など、今どきの働き方にフォーカスした情報を発信。取材やインタビューを通して、リアルな声を追求していくことが好き。
自身は一児の子どもを持つシングルマザー。ワーキングマザーとしての人生を楽しく謳歌中。




RUN-WAY編集部

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