自分の強みがわからない!自己PRでも使える「自己分析」の方法【ライター/粕谷麻衣】




転職の際の履歴書作成や面接で悩みやすい「自己PR」。

自分の良さをアピールするうえで自己PRはとても重要ですが、そもそも自分の強みがわからないとアピールすることは難しいものです。

そんな方におすすめなのが、「自己分析」です。自己分析とは、文字通り自分について分析する手法のことで、自分の強みを調べていく際におすすめできます。

自己分析にはいくつか種類があるので、それぞれの特徴や具体的な方法についてご紹介していきます。

自己分析をするメリット

自己分析をするメリットとして、挙げられるのが以下の通りです。

  • 自己分析の結果が履歴書や面接シーンでの自己PRに使える
  • 自分に合った仕事の進め方を理解できる
  • 自分の適職をイメージしやすくなる
  • 得意なこと、不得意なことが明確になる
  • 自分に関する新たな発見につながる

自己分析は就職を控えた学生が主に実施するものといったイメージがありますが、実は社会人になってからも定期的に実施することで、そのときの自分について理解を深めることができます。

自分の強みがわからないときに使える!「自己分析」の方法

自分の強みがわからない!と悩んでいる方へ向けて、さっそく自己分析の方法をご紹介します。

面接や履歴書での自己PRが思いつかない…とお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。

過去の成功体験を思い出す

自己分析の方法として、まず挙げられるのが「過去の成功体験を思い出すこと」です。

自分の過去を振り返り、どのような成功体験をしたのかを振り返ることで、強みがわかってきます。

たとえば、学生時代であれば「部活動の試合で優勝した」「生徒会の会長に選ばれた」など、何らかの成功体験がある方も多いのではないでしょうか。こうした成功に至った理由に目を向けてみると「毎日コツコツと努力していた」「周囲とコミュニケーションをとりながら戦略を練ることができた」など、自分が頑張ってきたことが明確になるでしょう。結果的に「自分の強みは継続して努力ができること」「コミュニケーション能力が高いこと」「論理的に道筋を立てて戦略を練ることができる」など自分の強みが見えてくるのではないでしょうか。

ちなみに、成功体験は学生時代だけではなく、社会人になってからもしくはプライベートの話題でも問題ありません。自分にとって「あれは成功体験だったな」と思えることを振り返ってみましょう。

他己分析

他己分析とは、自分について他人に分析してもらうという方法です。

「自分はどのような人間だと思うか」「自分の長所はどのようなところだと思うか」といった質問をしてみることで、客観的な視点で分析をしてもらえます。

自分では気がつかなかった強みを知る機会になったり、自分からは見えていなかった良い部分を教えてもらえることもあるかもしれません。また、自分では「当たり前」と思いながらやっていたことが、実は誰にでもできることではなかった、など新しい発見につながることもあります。

仲の良い友人や家族、同僚など、自分を良く知っている人に他己分析をお願いしてみてください。

診断ツールの活用

インターネット上で公開されている、診断ツールを活用することも自己分析方法の一つです。

「性格診断」「強み診断」「社会人力診断」「適職診断」など、インターネットで検索するといろいろな診断ツールが無料で展開されています。

自分が知りたい診断内容のツールを使うことで、より自分のことを深堀りすることができ、強みの発見・再認識につながるでしょう。

とはいえ、診断ツールの結果を過信するのはNGです。あくまでも自分にはそういった傾向があるという参考程度にとどめ、結果の内容をふまえて自分と向き合うことが大切といえます。

「診断ツールではリーダーの役割が向いていた」と結果を過信して、自分のアピールポイントにしてしまうと、仮に診断ツールの結果に誤りがあったときに相手にギャップを与えてしまう可能性があります。

「リーダーに向いているようには見えない」「リーダーとしての素質があるなら入社後は管理職を目指してもらおう」など、相手の期待に応えられないリスクもあるので、過信するのは禁物です。

自分史をイメージ

自分の強みを知りたいときには、自分史をイメージしてみましょう。

時系列に沿って、当時の出来事を思い出していき、紙に書き出していきます。覚えていれば、幼少期からのエピソードをまとめて自分史として作成しましょう。幼少期から小学生、中学生、高校生、大学生、社会人…と自分の変化がより分かりやすくなります。また、学校のイベントでの思い出やエピソード、区切りとなる時期の出来事や感じた気持ちなどを思い返してみると、自分の強みの発見につながることがあります。

「運動会のリレーではアンカーを任されたけど負けてしまった。でもあまり落ち込むことはなかった」といったエピソードがあれば、ネガティブな出来事があっても落ち込みにくいことや、立ち直りの早い点が強みといえるでしょう。

些細な出来事も、思いがけず自分の良さが現れていることもあるので、思い出せる範囲で過去の自分を振り返ってみてください。

短所の言い換えで強みを増やす

自分の強みを見つけるという点からは若干逸れてしまうものの、「短所を言い換えて強みを増やす」といった方法があります。

たとえば、「心配しやすい性格でチャレンジできない」といった短所であれば、「リスクをきちんと考えて慎重に行動できる」と言い換えることができます。

ほかにも、「リーダー役が苦手」といった性格であれば、「縁の下の力持ちとして活躍できる」といった言い換えも可能でしょう。

どのような短所も、言い換えることで強みにつながることが多いので、自分の短所と向き合いながらどのように強みとして言い換えることができるかを考えてみましょう。

おわりに

今回は、自分の強みがわからない…と悩む方へ向けて、自分分析の方法についてご紹介しました。

自分の強みを理解することは、転職活動時の履歴書作成や面接の場面などで有利になるので、ぜひ積極的に自己分析にチャレンジしてみてほしいと思っています。

また、転職活動以外でも、仕事の進め方や、そもそも自分がどのような仕事に向いているのかなどを見極める判断材料にもなるので、ぜひ今回ご紹介した内容を参考にしながら、自分と向き合う時間を作ってみてください。

粕谷麻衣

ライター・キャリアコンサルタント。「子育てと仕事を両立したい」「自分らしく働きたい」「自分の好きなことを仕事にしたい」など、今どきの働き方にフォーカスした情報を発信。取材やインタビューを通して、リアルな声を追求していくことが好き。
自身は一児の子どもを持つシングルマザー。ワーキングマザーとしての人生を楽しく謳歌中。




RUN-WAY編集部

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