迷ったら変化する方を選べ 人事のスペシャリスト岡本祥治さんに聞く後悔しない人生を生き抜く方法【株式会社みらいワークス/岡本祥治さん】

岡本祥治




安倍政権が掲げる「一億総活躍社会」。多様な働き方を可能とする「働き方改革」が提唱されるなか、フリーランスが活躍できるプラットフォーム「FreeConsultant.jp」などを運営する株式会社みらいワークス・岡本祥治代表取締役社長に、「人材」という仕事を選ばれた経緯や、若い読者へのメッセージを伺いました。

なぜ「人材」を仕事に選ばれたのですか

大学を卒業後、グローバルで世界最大級のコンサルティング会社であるアクセンチュア株式会社に入社して、IT、業務改革、戦略領域のコンサルタントとして、様々なプロジェクトを推進してきました。

当たり前ですが、プロジェクトには、うまくいくものと、いかないものがあります。うまくいかなかったプロジェクトを深堀りしていくと、スキル不足やマネジメントの失敗といった高度なものではなく、単に部長と部下の相性が合わないといった、人間関係の問題であることが分かり、プロジェクトにおける人材の重要性を感じました。

また、5年ほど在籍していたアクセンチュアを離れた際に、20カ国以上を旅したことで、あらためて、文化、食、繊細な四季など、日本という国の良さを再認識しました。さらに深く日本を知ろうと、2年かけて47都道府県をまわるなかで、廃れていく地方でのシャッター商店街を目の当たりにし、このまま、外資系企業でキャリアを積んでいくよりも、日本のために出来ることをしたい、日本を元気にしたいという気持ちが湧いてきました。

当時はリーマンショックの後で、大企業から独立した優秀な人たち(=プロフェッショナル人材)が、十分に能力を発揮できていない状況でした。彼らが活躍していないこと自体、日本経済にとってプラスになっていないと考え、特にプロフェッショナル人材に着目し、フリーランスと日本の経済を動かしている大企業の橋渡しをしたいと、「FreeConsultant.jp」を立ち上げました。

「FreeConsultant.jp」について教えてください

岡本祥治

外資系コンサルティング会社や大手SI会社などからをいただいた案件を中心に、フリーコンサルタントの皆様に仕事を紹介しています。立ち上げから5年で、5000人のフリーコンサルタントの皆様に登録していただいています。

安倍政権が掲げる「働き方改革」という新しい働き方にマッチし、社会的な注目が集まっているサービスです。今は、個人がパソコン1台あれば生きていける時代で、今後、こういったフリーランスという形での働き方が、増えていくと思っています。

女性が活躍するための工夫はありますか

みらいワークスでは、設立5年で産休・育休の取得者が3人いて、育児休業をしやすい環境にあります。特に、業務については、マニュアル化を進め、属人化しないことを徹底しています。おかげで、育児休業をした際も、業務の分担が明確で、後任への引継ぎがスムーズになっています。

また、「FreeConsultant.jp」の案件の中には、定時で仕事をあがれる案件も多く、外資系金融やメーカーでマーケティング、PRをしてきた所謂「バリキャリ」の女性の方々に好評です。

ハイキャリアの女性にとって、キャリアが断絶しないことが最も大事な点だと認識しています。




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RUN-WAY編集部

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