ダンサーとしては右脳、経営者としては左脳
今、ダンサーと振り付け師、中高の部活動のコーチ、イベント運営、スタジオ経営をやっていて、集英社の雑誌「モア」ではブロガー、この夏からはヨガインストラクターも始めるんですが、大変なのは頭の使い方の切り替えです。
右脳と左脳の違いというか、創作活動をする時と運営、経営をする時の頭の使い方って、まったく別なんです。その両立がすごく難しい。
それに、仕事やイベントは集客人数とかで結果が明確にでるけれど、振り付けとか創作活動といったアートはやろうと思えばいくらでも追求できるし、満点というのがない。自分の感性だけでつくりたいから、あんまり計算も入れたくありません。
だから、創作活動以外のことをやっていてアートに限界ができちゃうのは一番良くないと思っているんですが、どうしても両方を同じ日にやらなくちゃいけないこともあります。創作活動をする時は優先順位をそっちにして、というのはすごく意識していますが、バランスがとても難しいです。
あとは、自分がやっていることが、一緒に仕事をしているスタッフや仲間に還元されないと意味がないと思っているので、自分が新たな業界や人脈で得たものをどう還元するか、というのを常に考えています。
結婚しても、子供を産んでも、何もあきらめない
常にフットワークを軽くしておきたいので、将来にそんなに大きな目標はないのですが、何歳になってもその時のベストの仕事や活動をイキイキとやっていたいですね。家族や子供もほしいので、生まれてからもできることを常に用意しておきたいと思っています。
家庭を持つとどうしても、何かをあきらめないといけない状況が出てくると思うんです。でも、私は何もあきらめない生き方が絶対にあると思っています。
なので、人を巻き込みながら好きなことをやって、今を一番楽しめる状況を常に提供できる人になりたいと思っています。自分やスタッフに子供ができても、家族ぐるみで仲良く楽しく過ごせるような環境をつくりたいですね。
未来は過去の自分が準備してくれたもの
仕事を選ぶ時に限らないのですが、常に「3年後に何をしていたいのか」を考えることは大事だと思います。やりたいことが見つからないと、どうしても目の前の楽しさに逃げがちだと思うんですが、結局その積み重ねで行き詰まるのは自分なんですよね。
だから、1年後の楽しいこと、3年後にやっていたいことの準備を続けていって、1年後、3年後には準備の結果の楽しさを謳歌しながら、また次の準備を重ねていく。そうすれば人生は一回もストップしないと思うんですよ。
だから私は、来年結婚して子供を産んでも大丈夫な準備をしているし、反対に結婚も出産もしなくても大丈夫な準備もしている。結局、未来は過去の自分が準備してくれたものなんですよね。準備さえしておけばいつも楽しいと思います。
松居摩耶さん
DanceCompanyMKMDC所属。StudioDance√isions代表。
幼少期を音楽家の両親の元ロサンゼルスで過ごす。早稲田大学入学後ジャズダンスに出会い現在の道へ。ダンサー、振付師、イベント制作業の傍ら桜蔭学園ダンス部コーチとして中高生の指導も行う。全米ヨガアライアンスRYT200、ヘルシーアンドビューティーフードアドバイザー資格取得。日英・英日の翻訳も行う。
2016年より集英社ファッション誌MORE公式ブロガー/読者モデルとして活動。
写真にハマっているけれど、「いま買うと仕事をしなくなっちゃうから」と、カメラを買うのは30歳と決めている。いずれ舞台写真を自分で撮れるようになるのが目標。「通訳、翻訳を通してアメリカと日本のアートをつなぐ架け橋にもなりたい」
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