パーソナルブランディングとは?キャリアで自信が持てる「自分の強み」を、見つけるためのノウハウ【ライター/粕谷麻衣】




パーソナルブランディングについて耳にしたことがある方はいらっしゃるでしょうか。

パーソナルブランディングは、文字通り自分をブランド化することを差し、目まぐるしく変化する現代において必要なト組として考えられています。

とはいえ、パーソナルブランディングを行うことで具体的にどのようなメリットがあるのか、そもそもどのように行えばいいのかなどが分かりにくいものです。

そこで、今回はパーソナルブランディングのメリットや方法、似た用語として知られる「セルフブランディング」との違いなどについて詳しく解説していきます。

パーソナルブランディングとは

パーソナルブランディングとは、「自分がどういう人間か」「○○なら自分へ」といった形でブランディングすることを指します。

たとえば、社内で業務を行うにあたって、「この分野に強い人と言えばあなただよね」と認識してもらえるような状態がパーソナルブランディングにおける成功です。

パーソナルブランディングは、自分をブランド化する過程で自分自身を深く理解することにつながり、結果的に「自己分析」「自己理解」の促進を実現できます。

自分の強みや自分の抱く価値観などが漠然としていたり、曖昧だなと感じる方こそ、パーソナルブランディングが必要でしょう。

パーソナルブランディングとセルフブランディングの違い

パーソナルブランディングと似た用語として「セルフブランディング」があります。いずれも、「自分をブランド化すること」を指しますが、それぞれ定義が若干異なると言われています。

パーソナルブランディングは、企業や団体などに所属している個人が、組織のイメージアップを担うために行うと定義されることが多いです。一方の、セルフブランディングは、企業や団体の所属可否に関わらず、個人をブランディングすることを指します。

つまり、パーソナルブランディングと、セルフブランディングは組織の存在が背景にあるか否かで大きな違いがあるのです。

とはいえ、パーソナルブランディングもセルフブランディングも似た意味を持つ用語であり、ビジネスシーンでは上記の定義が曖昧なまま使われることも多々あります。

パーソナルブランディングのメリット

パーソナルブランディングを行うにあたって、どのようなメリットがあるのかは気になるところではないでしょうか。

ここからは、パーソナルブランディングのメリットについて解説していきます。

本当に自分にマッチする業務を任せてもらえる

パーソナルブランディングを行うメリットとして、まず挙げられるのが「本当に自分にマッチする業務を任せてもらいやすくなること」です。

会社に所属している方であれば、先輩や上司などから仕事を任されることがあるでしょう。自分のブランド化をしっかりと行なっていれば、仕事を振る側が「この業務は○○がぴったりだ」と判断しやすく、自分のスキルや経験にマッチする仕事を任せてもらえるチャンスが高まります。

やりたい業務がある方や、チャレンジしたいことがある方にとって、パーソナルブランディングは必須でしょう。

自分自身の理解が深まる

パーソナルブランディングとして、自分をブランド化させることで自分自身の理解が深まります。自分をブランド化するためには、そもそも自分のことをきちんと理解する必要があるため、パーソナルブランディングの過程で自己理解や自己分析を進めることができるのです。

「自分の強みは何か」「得意な領域は何か」「これまでに得た知見は何か」「どのような経験をしてきたのか」などはブランディングをするうえで重要な材料であるとともに、自己理解・自己分析にもなります。

パーソナルブランディングを通して、今一度自分がどのような人材であるのかを見つめ直してみましょう。

自分の立ち位置が分かる

パーソナルブランディングを行うことによって、自分が今どこに立っているのかが明確になります。

自分をブランディングしていく中で、自分の領域ではどのレベルにいるのか、ライバルがどれくらいいるのかなどが分かっていきます。自分の立ち位置が分かると「次に必要なスキルは何だろう」「目標からどれくらい離れた場所にいるのだろう」など、普段の業務の中では見えにくい部分も明確になっていくものです。

向上心がある方や目標がある方であれば、パーソナルブランディングはとくに重要でしょう。

パーソナルブランディングの方法

パーソナルブランディングを実施する場合、具体的にどのような手順で進めていけばいいのかは気になる部分です。

本項からは、パーソナルブランディングの方法に触れていくため、ぜひ参考にしてみてください。

現状をリサーチする

パーソナルブランディングの第一ステップとなるのが、現状のリサーチです。現段階では周囲が自分に対してどのようなイメージを抱いているのか、自分の何に価値を感じているのか、などを調査していきます。

また、自分が強みとした業界やジャンル、領域を決定し、現時点では自分がどの位置にいるのかを明確にします。数あるライバルの中で下位のほうに位置するのか、それとも特定領域に限れば安心して仕事を任せられる位置にいるのか、などを明確にしましょう。

自分が他者からどう見られたいかを明確にする

自分が他者からどう見られたいのかを明確にしていきます。自分というブランドを構築するためには、どのような人物象でどのようなイメージで売り込んでいくのかが重要です。

とはいえ、単純に自分の理想像だけを前面に出すのはブランディングとしてはふさわしくありません。そもそもターゲットは誰なのか、強みとして打ち出したいことに需要はあるのかなどを分析していく必要もあります。

また、適切なパーソナルブランディングのためにも、自分の想定しているイメージを適切に言語化することも求められます。漠然と「仕事ができる営業担当者」といったイメージだけで終わらせずに「男性の見込み顧客に強い営業担当者」といった具体性を持たせ、言語化することでより効果的なブランディングをしやすくなるでしょう。

SNSや名刺などを使ってブランドを広げる

上記でブランディングができたら、SNSを使ったり、名刺を配布したりして自分のブランドを広げていきましょう。どのような仕事ができるのか、どのような領域に強いのかなどを明確にアピールできるようになれば、徐々にブランドが認知されていきます。

「あなただからこそこれを依頼したい」「この仕事はあなたにお願いしたい」などのように、少しずつ周囲が受け取るイメージに変化が生まれていくでしょう。

まとめ

本ページでは、パーソナルブランディングについて解説しました。

パーソナルブランディングは決して簡単なことではないものの、適切に行なえればさまざまなメリットが得られます。

とくに、仕事へのこだわりが強い方や、チャレンジしたい業務がある方にとっては、パーソナルブランディングは必要です。

ぜひ本ページを参考にしながら自分のブランディングを始めてみてはいかがでしょうか。

粕谷麻衣

ライター・キャリアコンサルタント。「子育てと仕事を両立したい」「自分らしく働きたい」「自分の好きなことを仕事にしたい」など、今どきの働き方にフォーカスした情報を発信。取材やインタビューを通して、リアルな声を追求していくことが好き。
自身は一児の子どもを持つシングルマザー。ワーキングマザーとしての人生を楽しく謳歌中。




RUN-WAY編集部

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