【女性のキャリア】未経験で正社員のリモートワークは実現できる?




新型コロナウイルスは、私たちのこれまでの生活様式を大きく変えました。

 

大きく変わったものの1つに「働きかた」があります。

 

従来の正社員、フルタイムでの働きかたは時間通りに会社に行き、仕事をして帰るという働きかたでした。しかし、新型コロナウイルスの影響で会社に行かず、自宅などで仕事をする「リモートワーク」が拡がり、今後もリモートワークを継続する企業も多いようです。

 

出勤のために使っていた時間や費用をなくすことができるリモートワークは、会社にとっても従業員にとってもメリットがあります。

 

そんなリモートワークに注目が集まるのは当然と言えますが、誰でもリモートワークができるのか?と言われると、そんなことはありません。

 

本記事は、「未経験」「正社員」「リモートワーク」の3つにキーワードを絞ってお話をしていきます。リモートワークで未経験正社員を狙っているかたは、ぜひ最後まで読んでいってください。

 

未経験でリモートワーク正社員は可能?

いきなり夢を壊してしまうようですが、未経験でのリモートワーク正社員は「かなり厳しい」です。なぜ厳しいのか、理由をお話していきます。

 

まったくの未経験は難しい

リモートワークでの未経験正社員求人は、正直言ってかなり厳しいのが現状です。

 

下の画像は大手転職サイトDODAで、キーワードを「フルリモート」「正社員」にして検索をした画像です。

希望条件「フルリモート」での求人情報ヒット数は、なんと全体求人件数129,305件から3,842件まで下がり、わずかDODAサイト内で2.97%しかフルリモート求人がないのが分かります。

 

さらに上記の検索条件に「完全週休2日制」「職種未経験歓迎」「業種未経験歓迎」にチェックを入れると…

37件にまで求人数は減ってしまいました。これは勤務地など、その他の条件を絞らずに検索をした結果です。

 

DODAサイト内での比率は約0.02%です。未経験正社員のフルリモート求人の難しさが、数字からも分かると思います。

 

ちなみに、未経験正社員での職種内容は以下のとおりです。

  • 営業 2件
  • カスタマーサクセス 1件
  • データアナリスト1件
  • リフォームアドバイザー 1件
  • 会計アシスタント 1件
  • キャリアアドバイザー(在宅率49%) 1件
  • ゲームアプリテストスタッフ 1件
  • カスタマーサポート 1件
  • デザイナー 2件
  • サイト運営業務スタッフ 1件
  • 営業事務 1件
  • ITエンジニア 24件

 

リモートワークでの働きかた

未経験正社員リモートワークでの求人数が少ないのは、リモートワークでの働きかたに特徴があるためです。

 

リモートワークは、先輩や上司が近くにいるわけではないため、基本的に仕事を1人でこなしていく必要があります。もちろん、分からないことやトラブルが起こった際は上司や先輩に助けを求めることができますが、その都度メールやチャットツールなどを使って判断を仰ぐことになります。

 

こういった背景からも、職種未経験や業種未経験者が1人で仕事をしていくのは現実的に考えると、相当厳しいでしょう。

 

リモートと出社の両面で考える

フルリモートワークを望まれているかたも多いとは思いますが、リモートと出社の比率が半々になっている企業など、ハイブリッド型を探していくのが現実的かもしれません。

 

経験の浅いうちは、分からないことをすぐ聞ける環境のほうが、会社にとっても本人にとってもストレスがありません。

 

未経験や経験が浅いうちは、分からないことを調べるだけで時間を使ってしまうことがあります。しかし、周りに解決方法を知っている上司や先輩がいれば、数秒で分からないことが解決するケースもあります。

 

こういった面からも、リモートと出社の両面で勤務先を探していくのは、企業、本人どちらにも良い状態と言えるかもしれません。

 

リモートワークがしやすい職種

リモートワークがしやすい職種も存在します。先ほどのDODAの例を参考にしても、「エンジニア」は数が多く、リモートワークがしやすい職種と言えます。

 

オンラインや電話のみで業務を完結できる職種は、リモートワークがしやすい職種です。

 

企業や扱っている商材やサービスで変わってくるとは思いますが、最近だとSaaS業界のカスタマーサクセスなどもリモートワークでの勤務がメインになっている印象があります。

 

ほかにも、テレフォンアポインター、営業代行など、オンラインではなく電話を使った職種も、リモートワートがしやすい職種の1つです。

 

リモートワークに向いている人/向いていない人

先述したようにリモートワークは、1人で仕事をしていくのが前提となるため、向いている人と向いていない人が分かれやすいです。

 

それぞれの特徴を見ていきましょう。

 

リモートワークが向いている人

リモートワークが向いている人は、自己管理ができる人、チャットやメールなどテキストを入力するのにストレスを感じない人、リモート環境を用意できる人が挙げられます。

 

時間、健康、モチベーション、ストレスなど、自分の感情や行動管理がリモートワークには求められます。

 

会社に行けば、周りからの目線や雰囲気があり、仕事以外のことはしづらい環境ですが、会社以外の場所でも同じぐらい仕事をするには、自己管理が必要不可欠です。

 

リモートワークでのコミュニケーションは、メールやチャットなどテキストでのやり取りが多くなります。そのため、テキストを入力するのが得意、好きなかたはリモートワークでの働きかたに向いているかもしれません。

 

誰からも管理をされなくても自分自身で仕事の目的や必要性を感じて、行動をしていける人です。

 

また、リモートワークで働く場所として、適切な環境を用意できる人はリモートワークに向いています。

 

例えば、自宅で仕事をして集中力を保てる人はすごいと思います。自宅は仕事をする場所として作られていない場合が多いため、集中がしづらい場所でもあります。

 

カフェやコワーキングスペースで仕事をしている人など、仕事に集中できる場所を見つける、環境を作る自分自身で作れる人は、リモートワークに向いている人と言えます。

 

リモートワークが向いていない人

基本的には、上記の「向いている人」に当てはまらなければ、リモートワークに向いていないかも知れません。

 

1人で仕事をするのは、人と直接顔を合わせる機会が減るため、対人関係のストレスは感じづらい反面、誰からも管理をされないという環境は、自己管理ができない人には対人関係以上のストレスを感じてしまうこともあります。

 

その1つが、オンとオフの区別をつけづらいことです。リモートワークは、やろうと思えばいくらでも仕事ができてしまう環境でもあり、だらだらと仕事をしてしまうケースが考えられます。

 

このことは、厚生労働省の調査、テレワークを巡る現状について」でも挙げられています。

※出典:厚生労働省|テレワークを巡る現状について(p.7)より

 

上記の調査からも、リモートワークで働くには自己管理がとても大切なのが改めて分かります。

 

会社で仕事をするのは、会社が用意をしている環境のため「楽」なんです。環境に関することを理解ができない人は、リモートワークでの働きかたは向いていないかもしれません。

 

未経験正社員のリモートワークをするためには

ここまでお話をしてきましたが、リモートワークで未経験正社員になるためには、「未経験」から脱却をするのが早い方法だと感じます。

 

未経験で正社員採用されるのは、年齢によっても大きく採用率が変わってくるため、まずは正社員以外でリモートワークができないかを考えてみるのが良いでしょう。

 

アルバイト、派遣、契約社員などから始めれば、未経験でも比較的仕事を始めやすいです。

 

実際の業務ができる環境に身を置いて、スキルや経験を積んでいきましょう。業務経験は多ければ多いほど良いですが、業務レベルの目安として実務経験2年以上~という設定をしている企業が多く感じます

 

リモートワークをするためには、ある程度のことは1人でこなさなければなりません。

 

業務経験を積んだとしても、自走することができなければリモートワークでの働きかたは難しいと思っておいたほうが良いです。

 

まとめ

「未経験」「正社員」「リモートワーク」のキーワードで、お話をしてきました。

 

本記事の内容をまとめます。

  • 未経験の正社員でリモートワークは難しい
  • リモートワークと出社の両面で考える
  • 自己管理ができる人、メールやチャットが苦手ではない、リモート環境の構築ができる人はリモートワークに向いている
  • 未経験から脱却して経験者になるのが、正社員でリモートワークをする近道
  • 正社員以外の働きかたも考えてみる

 

リモートワークに限らず、未経験者の正社員へのハードルは低いわけではありません。未経験なりにできることや、企業へアピールできることを増やしていくのをおすすめします。

 

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RUN-WAY編集部

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