女性リーダーが活躍するには?年代を問わず現場で重宝される「在り方」について【ライター/粕谷麻衣】




女性の働き方が見直されつつある今、「女性のリーダー」も数多く誕生しています。男性とくらべるとまだまだ割合は少ないものの、女性がチームのリーダーとなったり、管理職を担ったりして、バリバリと仕事をこなす姿が多く見られるようになりました。

しかし、一方で「自分がリーダーになって活躍できるか不安」「リーダーに任命されたものの自分には荷が重い」と感じている女性もいるのが事実です。

そこで、今回はリーダーとして任命されたものの、しっかりと活躍できるか不安を感じている方に向けて「女性リーダーの在り方」について解説します。

女性リーダーが増えている理由

女性リーダーが増えている背景には、「女性リーダーを増やすメリットの大きさ」が挙げられます。

企業としては、リーダーとして男性のみで揃えるよりも、女性も交えたほうが収益を高めやすいと考えています。

実際、男女両方のリーダーが在籍する企業は、イノベーションが促進されやすい傾向にあり、財務関連のパフォーマンスも向上します。

女性リーダーが増えることで上記のメリットが得られる理由は、「女性リーダーが女性社員を鼓舞できる」「女性特有のスキル(コミュニケーションの高さなど)によって企業の生産性・パフォーマンスが向上する」などが挙げられます。

一般的に見ると、まだまだ女性リーダーは少ない傾向ですが、長い目で見ると女性リーダーの割合は徐々に増加していくことが予想されます。

活躍する女性リーダーの特徴

活躍する女性リーダーにはどのような特徴があるのでしょうか。

ここからは、活躍する女性リーダーの特徴について詳しく解説していきます。

視野が広い

活躍する女性リーダーの特徴の一つが、視野の広さを持っていることです。目の前のことだけに集中するのではなく、常に周囲に目を向けていて仲間の動きやプロジェクトの進行なども気にかけています。

必要に応じて仲間に声をかけたり、あえて声をかけずに遠くから見守ったりするなど、視野の広さに加えてその場に応じた判断ができる点も活躍する女性リーダーの特徴でしょう。

視野の広さは、とくにトラブルに陥ったときに重要です。何らかの問題が発生したとき、目の前の対応に追われるのではなく、対応を進めていきながら周囲と連携したり、問題発生の要因を自分なりに考えてみたりするなど、周りを見ながら行動できるのが活躍する女性リーダーの特徴です。

細かな部分に気が付く

細かな部分に気が付く点は、活躍する女性リーダーの特徴として挙げられます。

たとえば、チーム内で小さなミスに気が付ける女性や、メンバーの些細な変化を察知できる女性は優秀なリーダーとして活躍しやすい傾向にあります。

誰も気が付かなかったようなミスを早期に発見できれば、クライアントからのクレームを防いだり、企業全体のパフォーマンス向上に寄与することもあるでしょう。

また、メンバーが何らかの良い働きを行ったり、人知れず努力している様子が見られたりしたときにも、気が付ければ仲間から信頼を獲得できます。チームが一体となってプロジェクトに望めることから、細かな部分に気が付ける女性リーダーは求められています。

コミュニケーションスキルが高い

活躍する女性リーダーの特徴に、コミュニケーションスキルの高さが挙げられます。

周囲と円滑なコミュニケーションを交わせる女性リーダーは、プロジェクトの推進力や信頼性、リーダーシップが高い傾向にあります。

コミュニケーションを積極的に交わせることで、社内での人間関係の構築に寄与するうえに、チーム全体の業務のクオリティを高めることにもつながります。コミュニケーションを通して進捗確認ができたり、クオリティの確認ができたりと、業務におけるメリットは大きいでしょう。

女性リーダーが活躍するには?

女性リーダーが活躍するためには、どうしたらいいのでしょうか。

いざチームを担う立場となったときに慌てなくて済むよう、以下の内容を心得ておきましょう。

マネジメントスキルを身に付ける

女性リーダーが活躍するためにも、まず重要となるのがマネジメントスキルです。

チームのメンバーをマネジメントすることが求められるため、最低限必須のスキルと言えます。

最近では、マネジメントに関する研修やセミナーなどを実施する団体が増えているため、社内で手配できないようであれば自分で情報収集して積極的に参加することをおすすめします。

とくに、リーダー経験がない方や、社内における女性リーダーが自分が初めてといった場合には、座学としてマネジメントの基本をおさえておくことをおすすめします。

メンターを見つけておく

女性リーダーが活躍するためにも、「メンター」を見つけておきましょう。メンターとは、指導者や相談者などを差し、自分の境遇や立場と似ている方から指導を受けたり、相談を行ったりします。

メンターがいることで、自分の目指すべき女性リーダー像も明確になるとともに、経験者の立場からさまざまなアドバイスを受けられることも多いです。

しかし、一方でメンターが見つかりにくいといった難点もあります。一般的には社内でメンターを見つけることが多いですが、もし同僚にメンターを依頼することが難しい場合には、社外で探すのも選択肢の一つです。友人や知人に紹介してもらったり、メンターの仲介を担う企業のサービスを利用するのもいいでしょう。

「褒めて伸ばす」を意識する

女性リーダーとして活躍するためには、チーム内での人間関係の良さが重要です。そのためにも、メンバーに対しては「褒めて伸ばす」を意識しましょう。

かつては、叱って伸ばすことを重視する企業もありましたが、モチベーションの低下を招いたり、自己肯定感が下がったりすることを考慮し、「褒める」にシフトする現場が増えています。

また、積極的に褒めることで、メンバーからの信頼を得たり、メンバー同士でも褒め合う習慣が出来上がったりして、良好な人間関係を築くことが期待できます。

些細なことも積極的に褒めていき、女性リーダーとして活躍していきましょう。

まとめ

本ページでは、女性リーダーとして活躍するためのポイントをご紹介しました。

女性の働き方が見直されている今、リーダーに任命される女性が増えつつあります。しかし、会社によっては女性リーダーの前例がないケースも多く、社内初となる女性リーダーを任されて困惑するケースも多いです。

まずは、本ページの内容をおさえ、自分にできることから少しずつ始めて「リーダーとしての素養」を磨いていきましょう。

粕谷麻衣

ライター・キャリアコンサルタント。「子育てと仕事を両立したい」「自分らしく働きたい」「自分の好きなことを仕事にしたい」など、今どきの働き方にフォーカスした情報を発信。取材やインタビューを通して、リアルな声を追求していくことが好き。
自身は一児の子どもを持つシングルマザー。ワーキングマザーとしての人生を楽しく謳歌中。




RUN-WAY編集部

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