スキルを高めて一般事務として生き残ろう
一般事務は、今後求人数が減っていく可能性がありますが、だからと言っていい加減に仕事をしてよいわけではありません。1つ1つの業務に対して真剣に取り組まなければならない点は、一般事務も他の職種と同じです。求人数が減ると予想される場合には、なおさら業務を通じて専門スキルを磨いておくことが必要になるでしょう。パートやアルバイトの求人に応募をするに当たっても、競争が激しくなればそれだけ求められるハードルも高くなります。仕事をいい加減にこなしていると、勤続年数が長くても、何らアピールできるようなスキルが身についていないことも考えられます。引き続き一般事務として働き続けるためにも、専門スキルのブラッシュアップは欠かさないようにしましょう。
一般事務の仕事に求められる能力としては、ホスピタリティなども挙げられます。状況を見て必要なフォローを行うなどの対処は、IT技術では不可能な場合もあるでしょう。このようなホスピタリティの意識を持つことも、一般事務の仕事を続けていく上では大切になるかもしれません。実際、コミュニケーションにおいても、AIなどのIT技術を通じた会話と、人との会話とでは受ける印象が違うこともあります。人間ならではの温かみやきめ細かい対応が求められる場は、ビジネスシーンでも残っていくでしょう。ITには難しい人間ならではの能力を高めていけば、例えITの普及がさらに進んだとしても、生き残れる確率が高くなります。
一般事務のスキルを磨き、求められる人材に成長するためには、ビジネスシーンで必要とされていることを常に意識しておく必要があります。パソコンなどの実務的なスキルは言うに及ばず、ビジネスマナーやホスピタリティなども日々の業務の中で磨いていくことが大切。一般事務の仕事は、他の仕事よりも比較的負担が少ない分、スキルアップに励む時間が取りやすいと言えます。気付いたことをメモしてノートにまとめておく、ビジネス講座を積極的に受講する、などのアプローチで自分磨きをするのもよい方法になってきます。
敢えてブラッシュアップができそうな職場を選ぶのも、1つの手になるでしょう。人材派遣会社や就職エージェントなどを利用すれば、教育制度や資格取得のサポート制度が充実している職場が見つかる可能性もあります。こういった制度を利用してスキルを高めていけば、担当する業務の幅が広がり、給与の額も変わっていくかもしれません。資格手当を設ける企業もあるため、一般事務の場合にも工夫次第で収入を増やしていくことは不可能ではないでしょう。また、一般事務の仕事をしながら、じっくりと他の職種の適性を見極めていくという方法も可能です。一般事務の求人はいまだいろいろな業種で募集がかかっていますので、興味がある業界の企業を選んで、仕事をしながら職種についての知識を広げていくのもよいアイデアです。このような方法で予備知識を身につけていけば、総務や人事、経理などの職種にも転向がしやすくなります。
一般事務の仕事は、募集があれば50代以降でもトライできるという良さがあります。20代や30代でしっかりとスキルを磨いておけば、退職後の再就職や負担の少ないパート、アルバイトの仕事を探すときにも役立ってくるでしょう。一般事務のプロとして生き残れるように、揺るがない専門スキルを身につけておくのがおすすめです。
