人事の仕事がしたいなら!取っておくと良い資格

人事の仕事がしたいなら!取っておくと良い資格




社員を支援する産業カウンセラー

人事の仕事に役立つ資格、5つ目は産業カウンセラーです。産業カウンセラーは、その名の通りカウンセリングのスキルを養う専門資格です。1人ひとりに向き合い、じっくりと話を聞くカウンセリングは、キャリアコンサルティングやメンタルケアにおいても不可欠になるアプローチ。産業カウンセラーの場合も、他人の話に耳を傾ける「傾聴」や、相手の気持ちに寄り添う「共感」といったアプローチが重視されています。

産業カウンセラー試験の受験資格を得るためには、専門の養成講座を受講することが必要です。養成講座は通学と通信の2つのスタイルで受講が可能となっており、講座を提供する教室は全国に点在しています。講座では、カウンセリングやコーチングのノウハウや職場で必要とされるメンタルケア、コミュニケーション理論などを学びます。精神医学の基本や心理学なども一部内容に含まれており、ハイレベルのカウンセラーを育成する内容です。キャリアカウンセリングや人事労務管理、労働関係の法律についても学びますので、人事の仕事にも役立つのが魅力です。この産業カウンセラーの養成講座の場合は、面接実習や課題の提出なども課せられています。産業カウンセラーの試験には、学科と実技がありますが、養成講座の面接実習で優秀な成績をおさめたときには、実技試験が免除されます。試験の合否に大きな影響を与えるのが、養成講座のプロセスと言えるでしょう。

人事の仕事では、担当者がスタッフからいろいろな相談を受ける機会も出てきます。例えば、ストレスや職場環境などの問題について相談されたときには、まずは相手の話をよく聴くことが必要になるでしょう。産業カウンセラーのスキルを養っておくと、このようなシーンでも的確なアドバイスができます。法律や労務管理の知識があれば、実務上の問題にもスムーズに対処がしやすくなるでしょう。ストレスを抱える社会人が増えている職場では、とくに役立つ可能性がある資格です。

今の時代だからこそ必要な個人情報保護検定

個人情報保護検定は、人事の仕事を希望する方におすすめの6つ目の資格です。人事の仕事をする際には、社会保険や年金に関する書類など、個人のプライバシーに関する文書を広く扱うことになります。個人情報の保護は、職場においても重視されるようになっていますので、こういった書類を取り扱う人事担当者にも、正しい情報の扱い方が求められてきます。個人情報保護検定は、これからの人事担当者にとくに必要になる資格と言えるかもしれません。

この個人情報保護検定に合格をすると、個人情報保護士という資格が取得できます。個人情報保護のエキスパートとして、正式にスキルを認めてもらえるのが、こちらの資格です。ちなみに、試験では次の2つの課題が問われます。

  • 課題I 個人情報保護の総論
  • 課題II 個人情報保護の対策とセキュリティ

課題Iの個人情報保護の総論では、個人情報保護の歴史から個人情報保護の定義、法律の解釈などが対象。課題Iには、マイナンバーについての内容も含まれています。一方、課題IIの個人情報保護の対策とセキュリティで対象になっているのが、さまざまなセキュリティ態勢。組織体制や人的管理はもちろん、オフィスの物理的なセキュリティや情報セキュリティの管理なども問われます。

個人情報の扱い方やマイナンバー法、個人情報保護法などは、オフィスの安全を守るためにもマスターしておきたいトピックになります。人事担当者がこのような知識に精通していれば、他の業者の力を借りなくても安全管理が可能になるかもしれません。専門的な知識があれば、仕事をする上でも自信を持って事に当たれるようになるでしょう。情報の扱い方や保護が必要とされている中、個人情報保護士はとくにアピール力の高い資格の1つになってきます。実務経験などが多少足りなくても、個人情報保護のスキルをアピールして、別な切り口から自己PRができるでしょう。

どこでも役立つ年金アドバイザー

人事の仕事に役立つ7つ目の資格が、年金アドバイザー。厚生年金や共済年金、国民年金といった社会保障制度について、専門知識をマスターするのが、年金アドバイザーの資格です。企業で働くスタッフにとっても、退職後の年金は大きな問題。さまざまな働き方がある状況では、年金の種類や給付金額が、スタッフによって違うといったことも出てくるでしょう。このような場合でも、正確な判断やアドバイスができるのが、年金アドバイザーの強み。その方の状況を考えて、最適な方法を提案します。

年金アドバイザーの試験は、銀行業務検定協会が行っています。全国47都道府県の会場で年に数回実施されていますので、比較的受験は容易です。受験資格もこれと言って設けられていないため、基本的に誰でも受験できる資格試験です。3級と2級があり、それぞれ出題範囲が違います。日本の社会保障制度や年金給付の要件、手続きの仕方などについて問われるのが、3級の試験。ワンランク上の2級では、年金と退職金にかかる税金や年金相談についての内容も出題範囲に入ってきます。

年金は、業種を問わず働く人のすべてに関わってきます。年金アドバイザーの資格を持っていれば、いろいろな企業で力を発揮できる可能性がありますので、転職を試みるときにも応募先の選択肢が増えるかもしれません。社会保険労務士やファイナンシャルプランナーの資格と合わせて勉強をしておけば、さらに理解が深まります。レベルの高い人事スタッフを目指すときには、こういった社会保障制度の知識を身につけておくのも1つの方法です。年金アドバイザーの資格は、退職後も活かせる可能性があります。年金相談は全国的にニーズが高くなっていますので、専門性の高い資格所持者はさまざまなところで重宝されます。自分や家族の年金についても正しく理解できるようになるため、プライベートでも役立てることができるでしょう。




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RUN-WAY編集部

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