幼稚園教諭になるには?
幼稚園教諭になるためには、最終的に国家資格である「幼稚園教諭免許状」を取得する必要があります。幼稚園教諭免許状を取得するルートはいくつかあるため、自分に合う方法を見つけることが大切です。
幼稚園教諭になるための方法や資格・試験、費用について紹介します。
幼稚園教諭になるためのルート
幼稚園教諭免許状の取得には、「教育職員免許法」に沿って、短大や専門学校、大学で規定の課程を修了する必要があります。卒業後、各都道府県の教育委員会に申請することで、幼稚園教諭免許状を受け取れます。
幼稚園教諭免許状を取得するルートは、主に4つです。
・ルート① 高校卒業⇒短期大学・専門学校の幼稚園教諭養成課程(2年)⇒幼稚園教諭(二種免許状)
・ルート② 高校卒業⇒大学の幼稚園教諭養成課程(4年)⇒幼稚園教諭(一種免許状)
・ルート③ 高校卒業⇒大学の幼稚園教諭養成課程(4年)⇒大学院(2年)⇒幼稚園教諭(専修免許状)
・ルート④ 保育士資格保有者⇒実務経験(3年/4,320時間)⇒幼稚園教諭資格認定試験⇒幼稚園教諭(二種免許状)
なお、通信制の大学でも一種免許状と二種免許状の取得が可能です。
また、保育士として3年以上の実務経験があるなど必要な条件を満たせば、「幼稚園教諭資格認定試験」に合格することで、幼稚園教諭免許状を取得できます。
最短で幼稚園教諭になる方法
最短で幼稚園教諭の免許を取得するには、短大か専門学校で必要な単位を取得し修了する方法です。この方法では、2年で幼稚園教諭免許状の取得が可能です。
幼稚園教諭になるための試験や資格
幼稚園教諭になるためには、国家資格である「幼稚園教諭免許状」を取得する必要があります。ただし国家試験はなく、短大や専門学校、大学で必要な単位を取得し修了すれば取得が可能です。
なお、幼稚園の免許状は3種類あります。短大・専門学校を修了すると「二種免許状」、大学を修了すると「一種免許状」、大学院を修了すると「専修免許状」が取得できます。
「幼稚園教諭になる」という目的のためだけならば、どの免許状でも差はありません。ただし、就職後の収入やキャリアアップには、大学を修了し「一種免許」を持っている方が有利になります。
幼稚園教諭になるために掛かる費用
幼稚園教諭になるためには、短大や専門学校、大学を修了し、幼稚園教諭免許状を取得する必要があります。そのため、掛かる費用としては「学費」があります。
一般的な学費の目安は次の通りです。
- 専門学校 約2,000,000円
- 短大 約2,500,000円
- 大学 約4,000,000円
- 通信 約1,000,000円
短大や大学は、公立か私立かにより掛かる学費が大きく異なることも珍しくありません。また、学費は授業料だけでなく入学金や設備維持費などが別途掛かることもあるため、事前に詳細を確認しましょう。
幼稚園教諭に必要な資格とは?
前述の通り、幼稚園教諭になるためには、国家資格である「幼稚園教諭免許状」が必要です。ただし、免許状を取得するのに国家試験を受ける必要はありません。短大や専門学校、大学で必要な単位を取得し、修了すれば取得が可能です。
そのため、キャリアチェンジを目指している社会人や社会復帰を目指している主婦の人にもチャレンジしやすい資格の一つです。
保育士になるために取得する資格との違い
保育士になるには、主に2つのルートがあります。1つは、短大や専門学校、大学で必要な単位を取得し修了する方法です。つまり、幼稚園教諭免許状と同じく、国家試験を受けることなく国家資格が取得できます。
もう1つの方法は、「保育士国家試験」を受験する方法です。試験は筆記試験と実技試験に分かれており、試験科目も8科目と多くなっています。
合格率は通常10%前後のため、難易度が高い国家試験といえるでしょう。
■幼稚園教員資格認定試験
「幼稚園教員資格認定試験」は、保育士の資格を持つ人が幼稚園教諭免許状を取得するために受ける試験です。保育士であれば誰でも受験できるわけではなく、保育士としての3年以上の実務経験など一定の条件があります。
幼稚園教員資格認定試験の合格率は公表されていません。しかし、かなり難易度の高い試験として知られています。
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