「私はストレスに弱い」「自分はしんどくなりやすい」と思っている方、いますよね。
でも、その認識、実は間違っています。
人間というのは多少の個人差はあっても、元々はみんなストレス耐性が強いのです。ですが、おかれた環境や負荷で、ストレス耐性が下がってしまうのです。
では、どうしたらストレス耐性を上げることができるのでしょうか?ここでは、ストレス耐性が下がってしまう原因と、ストレス耐性を上げるための方法をお伝えします!
ストレス耐性とは?
ストレス耐性はその字の通り、ストレスに対してどのくらい耐えられるかを計るものです。
就活や転職でもストレス耐性はチェックされる項目です。仕事はストレスがかかるものであるため、ストレス耐性が高い方が会社により貢献できる優秀な人材だと捉えられることが多いです。
近年の研究では、ストレス耐性は先天的・後天的、両方の特性によって決まることが分かっています。つまり、生まれつきストレス耐性が低い人でも、努力や意識次第ではストレス耐性を高めることができると考えられます。
ストレス耐性が高い人の5つの特徴
ストレス耐性が高い人は次のような特徴を持っています。
①ポジティブ・前向き・楽観的思考
②受け流すことができる・切り替えがうまい
③マイペース
④集中力が高い
⑤自分なりのストレス解消法を持っている
それぞれ詳しく解説していきます。
①ポジティブ・前向き・楽観的思考
嫌なことや傷つくことがあっても、「次はもっと上手くやれるように頑張ろう」「これも成長の機会だ」と、その出来事を肯定的に捉えられる前向きな人は、ストレスに強いです。
起こってしまった出来事はもう変えられませんが、それをどう解釈するかは自分次第です。辛いことでもポジティブに考えることができれば、精神的な負担を軽くすることができます。
②受け流すことができる・切り替えがうまい
ストレス耐性が高い人は、何か嫌なことがあったり言われたりしても、それを深刻に受け止め過ぎず、「まあいっか」とスルーすることができます。
気持ちを素早く切り替えることで、ストレスを上手く軽減しています。
③マイペース
他人の意見に左右されず、自分の確固たる軸を持っているマイペースな人もストレス耐性が高い傾向にあります。
マイペースな人は他人の目や言動を気にしないので、ストレスがたまりにくいのです。
④集中力が高い
ストレス耐性が高い人は、どんな時も目の前のタスクに没頭できるくらいの高い集中力があります。
たとえ嫌なことがあっても、やらなくてはいけないことに集中して取り組み、悩む暇を作らないのです。
⑤自分なりのストレス解消法を持っている
いくらストレス耐性が高くても、どんなストレスにも耐えられるわけではありません。
受けたストレスは少しずつ蓄積していきます。「運動をする」「仲のいい友達と飲みに行く」などの方法で、定期的にストレスを解消することで、溜まったストレスをリセットすることができるのです。
ストレス耐性が下がる・低い原因とは?
実はストレス耐性は負荷がかかることでさらに下がる
筋力や体力は、鍛えれば強くなることができます。それと同様に、ストレス耐性も、ストレスが強い状況で耐えていれば鍛えられると考えがち。よく、「つらい目に会えば会うほど強くなれる」などと言いますよね。
しかし、ストレス耐性はストレスがかかればかかるほど、どんどん下がっていってしまうのです。
ストレス耐性が下がる原因
ストレスというと心と体に害がある悪いものというイメージですが、実は人間にとって必要な、緊急事態に対処する機能です。
しかし、これは一時的に無理をして身体能力を上げているだけに過ぎません。ストレス反応が起きると、心にも体にも強い負担がかかるのです。
実は、厄介なのはここから。常にストレスにさらされている人は、同じストレスでも強いストレス反応が起きてしまうのです。例えば普通の人には何でもない事でも、過敏に反応してストレスに感じてしまい、動悸や食欲低下など、様々な症状が出てしまいます。これらの症状は全て強すぎるストレス反応の結果なのです。
ストレス耐性の高め方・上げ方
即効性があるのは自分のストレス解消法を持つこと!
最も良いのは、ストレスが無い環境でしばらく過ごすことですが、仕事を長期間休むのはなかなか難しいもの……。
また、「物事を前向きに捉えられるようにする」「他人の目を気にしないようにする」などもストレス耐性を高めることに効果的ですが、性格に由来する部分が大きいため、改善が難しく時間がかかってしまいます。
そんな中、ストレス解消法を持つことは、誰でもすぐにやれて、かつ、一定のストレス耐性向上が期待できます。
運動、映画鑑賞、入浴など、自分に合ったストレス解消法をいくつか持つことで、少しずつストレス耐性が上がっていきます。
ストレス耐性が低い人向けの仕事って?
やはり、あまり精神的に負荷がかからないのがベター。ノルマがきつくない、自分のペースで働きやすい、やらされ感がないなどの点を重視して選ぶのがポイントです。
ノルマのなさや穏やかさなら事務職
事務職は、営業のようにノルマに追われることもなければ、長時間残業を強いられるケースも少ない職種。ストレス耐性が低い人でも、自分のペースで着実にスキルを身に付けられるのが魅力的です。
自分のペースで稼げる!ネット副業
自分のペースで出来るネット副業もおすすめです。いわゆるフリーランスは自分でやらないとお金にはなりませんし、会社というバックアップもないので不安定になりやすいのも現実。自分に合ったやり方にしないと、思ったように収入を得られない恐れもあります。
ですが、もちろんやらされ感もなく、スケジュールも自由に練れるので、確実にストレスは少ない仕事!
まとめ
ストレス耐性には個人差があり、強い人・弱い人がいます。ストレス耐性に自信がない人は、自分のペースで進められる仕事など、あまり縛りの強くない仕事が向いているでしょう。
とはいえ、どんな仕事にもストレスはついて回ります。耐性を高める努力をしながら、あまり無理をしないといった心構えを持つのがベストです!