メールの処理って、意外と時間がかかりますよね。でも、いつでもどこでも受信・送信できるものだし、誰がどうやっても変わらないと思っていませんか? ところが仕事が速い人はメールの処理も上手いのです。
これまでに10,000通を超えるビジネスメールを添削し、 自身も1日に400通以上のメールをスピード処理する平野友朗氏によれば、仕事が速い人が書くメールには“共通点”があるそうです。「目的」「ビジュアル」「返信しやすさ」「言葉」「処理時間(の削減)」という5つのポイントを意識したメールテクニックを使えば、30分の時短を確実に可能し、定時
に帰るのも夢じゃないとのこと。早速、平野氏著作『仕事が速い人はどんなメールを書いているのか』から一例をみていきましょう。
1、「お手すきのときに」と書かない
『忙しい人には「手があいた時間」などない。だから、どんなときも必ず〝期限〟を切る。
仕事を相手のペースに委ねてはいけない』
相手に謙遜するあまり、「お手すきのときに」は使ってしまいがち。しかし、その言葉を使ってしまうことで、相手の返信をただただ待たなければなくなってしまい、時間が無駄になってしまうということですね。自分のペースで速く仕事をあげるには、相手にも自分にも無理のない期限を切ることは大切です。
2、金曜夕方に大事なメールを送らない
『通常、翌週に仕事を持ち越さないよう、金曜中にメールを送っておく人は多い。
だから、月曜の受信トレイは混雑気味。重要なメールはその中で埋もれてしまう』
確かに、今週中になんとかやっつけてしまおうと、重要なメールでも金曜日の夕方や夜にバンバン送ってしまいますよね。いつ送っても、メールならいつでも見られるのだし、相手に迷惑がかからないと油断してしまう。自分がそう思うのだから、ほかの人もそう思うのは当然のこと。重要なメールが埋もれてしまって、来週から進めるはずだった仕事が進められないなんてなったら、本末転倒です。
3、重要度無視! 届いた順に返信
『どのメールを優先するか、誰のメールを後回しにするか…。
そんなことを検討するのは時間のムダ。仕事が速い人ほど「来た順」に淡々と返信していく。』
「この案件は急ぎ、これは後回し」とメールをサッと見て判断することで円滑に仕事ができると思いきや、その時間が無駄だったのですね! これは今すぐ使えるテクニック。早速実践していきましょう。
4、クレームに返信するときは件名を変える
『怒っている人がメールを書くときは大抵、件名も感情的(「御社の対応は最悪だ!」etc)。
そのまま返信すれば、自分の付けた件名を見て怒りの感情が再燃してしまう』
クレームが長引けば、その分、ほかの仕事の時間が削られてしまうというもの。なるべく早く怒りをおさめてもらうためには、件名を変えるくらいの手間は惜しんでいられませんね。
ほかにも『仕事が速い人はどんなメールを書いているのか』には、仕事が速くなるメールテクニックがもりだくさん。詳しくは本書でどうぞ!
『仕事が速い人はどんなメールを書いているのか』
著者:平野友朗
定価:税別1,350円
発行:文響社