大なり小なり様々な問題に、毎日向き合わざるをえないのが働く女性の厳しい現実です。その問題を乗り越え、良い結果を出すためには、何をすべきなのでしょうか?問題解決力の中身と、それを高めるためのコツを紹介します。
問題解決力を構成している要素
病気を治療するためには、体のどこが悪いかを突き止める必要があります。問題解決に着手する時にも、まずは課題がどこにあるのかを突き止めなければなりません。しかし、多くの場合は課題を発見することをおろそかにして、対処療法でどうにかしようとしてしまいがちです。なぜなら、何が根本的な課題なのかを見つけるのは、そう簡単なことではないからです。課題を想像だけで解決しようとするのは、手探りできちんとした診察をせずに手術をした挙句、健康な臓器まで傷つけてしまうことと同じです。つまり、まずは根本的な課題を正確に発見することが、結局は問題解決の近道になるのです。そして課題を発見した後は、課題分析・論理的思考・計画実行・検証をしていくことが問題解決力に必要な要素だとされています。
なぜ問題解決力が高い人材が求められるの?
これまでの企業では、上司の言うことを聞き、言われたことをしっかりできる人材がもてはやされてきました。しかし、昨今の企業では、言われたことをやるだけではなく意見を求められることも多く、これまで以上に創造性と積極性が求められています。それは、多くの企業が日本国内のみならず、世界でも通用する人材が必要だと考えており、自分の頭で考えたことを実践できる人のことを問題解決能力の高い人材だと捉えているからです。よく「指示待ち人間に進歩は無い」と言われるのはそのためです。“受け”の姿勢から“攻め”の姿勢に転じるということは「有言実行」の人材になるということです。「不言実行」は、現代の企業社会では理解されませんし、高い評価も得られません。自分自身で考えたことを自分の意見として発表し、行動していきましょう。