プロジェクトマネジメントを任されたら!読んでおきたい本をご紹介

プロジェクトマネジメント




読んでおきたい本その3.ソフトウェア見積もり

「ソフトウェア見積もり」の著者はソフトウェア工学者のスティーブ・マコネルです。難しい見積もりについて「見積もりでは幅を提示する」と書いています。いつまでにやるという目標はリスク管理とバランスを取り、調整しなくてはならないと伝えているのです。例えば、これから始まるプロジェクトの完成予定が12ヶ月後とします。プロジェクトマネジメントに納期を見積もりさせると、「11ヶ月で開発終了し、1ヶ月の余裕を残します」と言いました。しかし、その通りに終わるとは限りません。11ヶ月を目標に進めても問題が発生するとプロジェクトは遅れ、12ヶ月以上掛かる可能性があるのです。そのため、見積もりでは幅を持たせ提示することが大切と伝えています。リスク管理とのバランスを考え、調整しながらいつまでにやるかの答えを出すべきというのが著者の主張です。さらに、統計に基づいたスケジュールの基本的な公式が載っています。見積もりに関する計算式の基礎を学ぶにも、参考になる本です。

読んでおきたい本その4クリティカル・チェーン

「クリティカル・チェーン」は物理学者のエリヤフ・ゴールドラットによって書かれた本です。小説形式で読みやすくなっています。この本では、仕事が遅れてしまう理論を説明しそれらを打破するクリティカル・チェーンについて解説しているのです。エリヤフ・ゴールドラットが考案した「制約条件の理論」に沿ったプロジェクトマネジメントの手法が紹介されています。「何故、プロジェクトは遅れるのか」の問いには、「納期を守るため、メンバー各自が余裕のある期限で申告する」「早めに終わってもギリギリまで時間を使い、どこかで遅れると全てが遅れてしまう」という2つの原因があるようです。これを打破するために「ギリギリの期限を申告」「バッファは全体の共有バッファと、合流時点での共有バッファのみにする」を提案しています。スケジュールの余裕などを表すバッファは、個別で設けるのではなくプロジェクト全体で考えると言う意味です。プロジェクトの遅れなどを科学的に分析している本とも言えるでしょう。

本を通してプロジェクトマネジメントの基本を知ろう

プロジェクトマネジメントの本を何冊か紹介しましたが、「ブルックスの法則」や「人のやる気」「見積もりの方法」など役に立つ内容です。これらの本は、実際の現場での体験を活かして書かれているので、参考になるでしょう。プロジェクトマネジメントの基礎を知るには、これらの本を読んでみるといいのです。プロジェクトマネジメントのスキルは、独学で習得するのは難しいでしょう。現場での体験談や研究者の著書を参考にすれば、効率よく学ぶことができます。プロジェクトマネジメントの基礎を知りたい場合は、紹介した本などを読んでみるといいでしょう。

 




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RUN-WAY編集部

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