4つの学生歌を引用!ブラームスの大学祝典序曲【ヴァイオリニスト/月元ハルカさん】

月元悠




第2主題は「Landesvater」


2/4拍子になり「Waskommt dort von der Höhe?」


3つの学生歌を経て、情熱的に曲が終わりを迎えます。

最後の学生歌は「Gaudeams Igitur」


これらの学生歌を踏まえて改めて「大学祝典序曲」を聴いてみるともっと面白く感じられると思います!

ブラームスは祝典ファンファーレが嫌い!?
この楽曲を作曲したきっかけは、ブラームスがブレスラウ大学から名誉博士号を授与されたときでした。返礼としてはただ感謝状を書いただけだったのですが、「もっとスケールの大きい感謝を表すべきだ!」と、指揮者のベルンハルト・ショルツに説得され、この楽曲を書き上げたと言われています。

いかがでしたか?気難しい性格だったと言われているブラームスですが、この曲も学生への皮肉を込めて作った曲だそうなのです。しかし、緻密に構築された旋律が音楽的にとても素晴らしく評価が高い曲なのです。次回もお楽しみに!

 

<プロフィール>
月元 ハルカ
長崎県出身。3歳よりヴァイオリンをはじめる。田代典子、木野雅之各氏に師事。これまでに、エドゥアルド・オクーン氏、豊嶋泰嗣氏、大山平一郎氏、ロバート・ダヴィドヴィチ氏、ハビブ・カヤレイ氏、加藤知子氏、小栗まち絵氏のマスタークラスを受講。また、ながさき音楽祭、球磨川音楽祭、霧島国際音楽祭、NAGANO国際音楽祭に参加、マスタークラス修了。各地で演奏活動を行う。西南学院大学 国際文化学部 卒業。現在、福岡教育大学 大学院 音楽科 修士課程修了。各地で演奏活動を行う傍ら、後進の指導を行う。クラシックをより身近に感じてもらうためのコラムサイト『COSMUSICA』(cosmusica.net)にて、連載「映画で学ぶクラシック」執筆中。




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RUN-WAY編集部

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