ゲーテに触発された、シューベルトの《魔王》【ヴァイオリニスト/月元ハルカさん】

月元悠




こんにちは、ヴァイオリニストのハルカです!
前回に引き続きシューベルトの楽曲をこれから続けてご紹介していきたいと思います。
今回ご紹介する曲はシューベルトがゲーテの詩「魔王」に触発され、たった数時間で歌曲とその伴奏を書き上げました。中学生の頃に音楽の授業で触れた方もいらっしゃると思います。

「魔王」(歌曲)


あらすじ:語り手、父親、息子、魔王の4人の登場人物が現れます。病に倒れた息子を父親が嵐の夜に息子を馬に乗せて病院に連れて行きます。
自分を連れ去ろうとする魔王の存在を父親に伝えますが、父親には魔王の存在が見えません。そして息子は遂に息絶えてしまうのです・・・

ピアノは序奏のG音のオクターブで始まります。ずっと同じリズムで曲が終わるまでオクターブの連続です。想像するだけで気が遠くなります・・・
オクターブの音階調のフレーズが現れますが、嵐の中に走る馬と、これから起きる不気味な現象を思わせます。歌を引き立てる技術力を伴奏者にも求められる曲です。




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