ノスタルジック際立つ、ドヴォルザークのピアノ五重奏【ヴァイオリニスト/月元ハルカさん】

月元悠




第2楽章 Dumka Andante con moto

チェコ語で瞑想を意味するDumka (ドゥムカ)はドヴォルザークの作品によく見られるスラヴ民族舞曲のことです。ただ「瞑想」の雰囲気には遠く活発さが目立ちますがこれはドヴォルザークが独自に作り変えたものであるとか…ちなみに、ピアノ三重奏“ドゥムキー”(ドゥムカの複数形)が有名です。

第3楽章 Scherzo Furiant Molto

Friant(フリアント)もDumkaと同じく民族音楽です。ボヘミアの民族舞曲で、活発なリズムと哀愁漂う雰囲気がそれを感じさせます。

第4楽章 Finale Allegro

各々の楽器が民族色豊かなメロディと、リズムを打ち出します。まさにフィナーレにふさわしい明るく華やか、でもどこか懐かしいような曲です。

いかがだったでしょうか?
ドヴォルザークを聴くとどこか懐かしい気分になりますよね。寂しさと温かさを持ったメロディが、言いたいことを代弁してくれているような感覚です。
自分の故郷が恋しくなりますね。
次回もお楽しみに!

<プロフィール>
月元 ハルカ
長崎県出身。3歳よりヴァイオリンをはじめる。田代典子、木野雅之各氏に師事。これまでに、エドゥアルド・オクーン氏、豊嶋泰嗣氏、大山平一郎氏、ロバート・ダヴィドヴィチ氏、ハビブ・カヤレイ氏、加藤知子氏、小栗まち絵氏のマスタークラスを受講。また、ながさき音楽祭、球磨川音楽祭、霧島国際音楽祭、NAGANO国際音楽祭に参加、マスタークラス修了。各地で演奏活動を行う。西南学院大学 国際文化学部 卒業。現在、福岡教育大学 大学院 音楽科 修士課程修了。各地で演奏活動を行う傍ら、後進の指導を行う。クラシックをより身近に感じてもらうためのコラムサイト『COSMUSICA』(cosmusica.net)にて、連載「映画で学ぶクラシック」執筆中。




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