純度100%!メンデルスゾーンの八重奏【ヴァイオリニスト/月元ハルカさん】

月元悠

2.Andante

1楽章とは正反対で、悲しさや寂しさが込められているように感じます。焦りを助長させるような8拍子、不安げなヴァイオリンの旋律が不安を予感させます。ただ静かなだけでなく情熱を伴っています。

3.Scherzo:Allegro Leggierissimo

Leggierissimo(とても軽やかに)と表記がありますが、ヴァイオリン同士のおどけた(まさにScherzo)掛け合いや、ヴァイオリン→ヴィオラ→チェロ、と旋律をバトンタッチしていく様子は音の波が可視化されているようで視覚的にも楽しめると思います。

4.Presto

終楽章らしく賑やかなフィナーレとなっています。それぞれの楽器が異なることをしていてもいく先々のポイント地点で合流し、上昇、下降していくのがとても愉しい雰囲気を演出しています。重厚感を伴ったメロディが浮き彫りになって盛大に終わるのがとてもかっこいいです!

いかがだったでしょうか?なんといっても「純度100%」と断言できるくらい
全体的に風が吹き通るような爽やかな曲ですよね。弦楽器の響きで奥行きが感じられます。
次回もお楽しみに!

<プロフィール>
月元 ハルカ
長崎県出身。3歳よりヴァイオリンをはじめる。田代典子、木野雅之各氏に師事。これまでに、エドゥアルド・オクーン氏、豊嶋泰嗣氏、大山平一郎氏、ロバート・ダヴィドヴィチ氏、ハビブ・カヤレイ氏、加藤知子氏、小栗まち絵氏のマスタークラスを受講。また、ながさき音楽祭、球磨川音楽祭、霧島国際音楽祭、NAGANO国際音楽祭に参加、マスタークラス修了。各地で演奏活動を行う。西南学院大学 国際文化学部 卒業。現在、福岡教育大学 大学院 音楽科 修士課程修了。各地で演奏活動を行う傍ら、後進の指導を行う。クラシックをより身近に感じてもらうためのコラムサイト『COSMUSICA』(cosmusica.net)にて、連載「映画で学ぶクラシック」執筆中。

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